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ワークショップデザイン・ファシリテーション論

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ワークショップデザインやファシリテーションに関する知見や論考をまとめていきます。
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#研修

やる気を引き出すファシリテーション:ARCSモデルとワークショップデザイン

やる気を引き出すファシリテーション:ARCSモデルとワークショップデザイン

ワークショップ、もしくはワークショップ型の授業や研修において「参加者の動機付け」は重要な課題です。

ワークショップ形式にすればすなわち参加者の意欲が引き出せると思われがちですが、ワークショップはねらいが曖昧であったり、活動の目標と学習の目標がひねって結びついていたりするため、イントロダクションから意識的に工夫をしなければ、「ノレない」参加者が出てきてしまいます。

授業や研修設計の理論であるイン

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企業内人材育成にワークショップを導入する意義を2つの変化のレベルから考察する

企業内人材育成にワークショップを導入する意義を2つの変化のレベルから考察する

企業の人材育成の取り組みに「ワークショップ」の手法や考え方を活用したいというご相談が増えています。ミミクリデザインでもこれまでさまざまなプロジェクトを担当させていただき、 たしかな手応えを感じています。

他方で「なぜ企業内人材育成にワークショップが有効なのか」と問われると、回答には少し整理が必要だと感じています。

その理由を紐解いていくと、「人材育成」が目標としている変化のレベルには、乱暴かつ

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ワークショップと研修の違い

ワークショップと研修の違い

教育や学習の手段としてのワークショップのデザインを考える上で、研修設計の代表的な手法である「インストラクショナルデザイン」との違いについては抑えておかなければなりません。

階段型の学びを促すインストラクショナルデザインインストラクショナルデザインとは、(従来型の)研修、教材、授業の設計手法であり、ざっくり言えば、「学習目標」を明確化して分析をしたら、それをいくつかの「下位目標」に分割して、それを

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