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サスティナビリティ

結局この一週間ずっと雨でした…。
晴れが大好き!雨なんて苦手!というタイプでもないのですが、ここまで雨が降り続くと流石に『いい加減晴れて』と思っちゃいますよね。

気候変動

それこそ長雨が続けば、豪雨ではなくとも被害が出てくるところも出てきます。
気候の変化は温暖化による海水温度の上昇が大きな要因と言われているのは皆さんご承知の通りで、NYでも一部水没、地下鉄も浸水なんてニュースがありました。オーストラリアの自然発生の山火事や南太平洋のツバルやインド洋のモルディブの水没危機など、日本だけではなく世界の課題になってきています。
日本の夏の気温を色で過去と見比べたわかりやすい表があるのですが、これを見れば東京の夏が確実に暑く、そして長くなっているのがわかりますね。
東京の過去142年の日別平均気温

ライフサイクルの転換

ここ最近になって気候の影響が顕著に見られる様になってきた訳ですが、そもそもは日本でいうバブル崩壊の1990年代には、環境問題が意識され始めていました。『後先考えずにジャンジャン作ってジャンジャン売ってジャン捨てさせる』近い未来に破綻することが容易に考えられるサイクルから、『限りある資源を大切に、無駄やゴミを減らして、地球に優しく継続可能に』するサスティナブル(持続可能)なサイクルに変えていかないいけないという考え方が認識されていました。
この『サステイナビリティ』という概念が最初に提起されたのは、1987年に開催された「環境と開発に関する世界委員会」で公表された報告書内において「持続可能な開発」が中心課題として取り上げられたこととされています。30年も前にこの概念が国際的にシェアされたにもかかわらず市民レベルで意識される様になったのがここ数年と考えると(もちろん早くから取り組んでいた人々も多くいますが)その遅さに絶望すら覚えるものの、Never too lateで気付いた人から出来る事から始めていく、輪を広げていくことが求められている、そういった現状ですね。

サステイナビリティって何?

そもそも、サスティナビリティ(sustainability)とは日本語では「持続可能性」となり、「人間活動や自然環境が多様性と生産性を失うことなく、長期的に継続できる能力」全般に対する概念のことを指します。
元々は環境問題や資源開発において用いられ、様々なビジネスシーンにおいて多用されるようになりました。企業が利益を優先させるのではなく社会の一員として企業活動と同時に環境にも配慮してその責任を果たしましょうねという「企業の社会的責任(corporate social responsibility)」、通称「CSR」という考え方がよく聞かれる様になったのにもこうした背景があります。
これにより、個人が自分の生活の中で取り組むと同時に、社会を構成する消費者として企業に対して経済活動に取り組む姿勢がアリなのかナシなのかの評価を購入という形で反映しやすくなった、という訳です。

サステイナビリティにおいては、大きな2つの側面を考慮する必要があります。
①地球環境
減少する森林や鉱物資源と共に、海洋環境、気候、野生生物の多様性などを守り、持続させる。
②人間社会
ジェンダー差別、教育格差、労働環境格差、貧富の格差、難民等の問題を解決し、世界中の多様性のある人々が恒久的に安定した暮らしを送れる未来を作る。

SDGs:「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」

サスティナビリティという概念の認知度を一気に押し上げたのが、2015年9月に国連サミットで採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)。
このSDGsとは「持続可能な開発目標」を意味し、上の2つの側面での国際問題を持続可能な方法で解決しようとする考え方のこと。

この考えを具体的なアクションに落とし込んだものが、2030年までに達成すべき、世界を変えるための17の目標+169のターゲットで、タイトルにあるカラフルなボックスをどこかで見たことがある方も多いはず。
学校ではこれを1から17まで覚えたかテストをする様なところもあるそうで、覚えることを目的にさせるのはちょっと違う気もしながらも、覚えられていてふとした瞬間に思い出せる様になっているのはいいことだな、とも思ったり。
詳細は以下にて掘り下げていただけるので興味のある方は是非。
SDGに関してまとめられた良記事

個人としてこれら17個の目標を見た時に、すぐにアクションが取れないものも多々ありますし、個人ができることなどタカが知れています。でも『個人のできる事のチリツモ』が『社会の結果』だということを忘れてはいけません。レジ袋を使わなくて済む様にエコバッグを何個も買う、というような間違ったアプローチをしないためにもまずは『興味を持って正しく学ぶこと』を心掛けていきたいですね。

皆さんの、明日から始まる一週間が、スッキリしない天気の中でも自分ができることを積み重ねて人にも地球にもちょっとだけ優しくできる、そんな一週間になります様に。


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