ドミニカ共和国のワークライフバランスが羨ましい【63日目】
私のカウンターパート(仕事上のパートナー)は確か28歳だったと思う。
彼女の主な仕事は、いくつかの小学校を巡回し、ごみの分別を教えたり自然保護の大切さを説いたり、といった環境教育をすることだ。
そして、彼女は結婚しており娘がいる。
そしてそして、彼女は大学生でもある。
心理学を専攻しているそうで、平日は通信教育を受けて、土曜日に大学に行っている。
日本人の私からすると「え!?そんなに両立できるのものなの!?」と驚くが、ドミニカ共和国では彼女が特別なわけではない。
ドミニカ共和国に来て驚いたことは、
「働きながら大学に行っている」
という人が多くいることだ。
ちなみに私のホストマザーも社会人兼大学生だ。
彼女は日本でいうところの環境省の職員をしている。
そして3人の子供がいるお母さんでもある(もちろん私のホストマザーでもある)。
そして、やはり大学生でもある。土曜日に大学に行っているそうだ。
さらにいうと、
ホストシスターは普段バレーボールを子供に教えているが、週3回くらい夜間の大学に通っている。
ドミニカ共和国に来たばかりのころ、オリエンテーションで
「ラテン系は働かない」と言われた。
こういうときは大抵「働かない=仕事が滞る、問題がある」という意味を含んでいる。
でも、彼らが働かないことは本当に問題なのだろうか?
今日本で「自由な働き方を!」「副業・複業を認めろ!」「家族の時間をもっと大切に!」と叫ばれているが、その理想形はドミニカ共和国にあるんじゃないかと思う。(・・・というのはちょっと大げさ?)
私の配属先は朝8時に始まり、夕方の4時半に終わる。
休憩時間は1時間半あるので、労働時間は1日7時間だ。
残業はない。
同僚とも飲みに行かない(でも同僚同士仲が良い)。
すぐ家に帰る。
だから家族と一緒に時間を過ごせるし、学びたいことがあるなら大学生にだってなれるのだと思う。
私は新卒で青年海外協力隊になった。
最初に飛び込んだ仕事場がこういうところなので、私は日本に帰ったら日本の企業に適応できないんじゃないかと思う笑。
「青年海外協力隊の帰国者が日本に帰ったあと、日本社会に適応するのに苦労した」というのはよく聞く話だ。
でもこれって、日本社会に適応できないとだめなのだろうか?
私、毎日4時半に仕事が終わって直帰できる今の働き方のほうがいいな・・・。
仕事が終わって家に着いてもまだ5時前だし、好きに使える時間がある。
家族と過ごす時間も増える。
これが、
6時に仕事が終わって、ちょっと残業して、家まで30分かかって、・・・ってなったらもう家に着くのが夜7時くらいになる。
夜ご飯食べてお風呂入って、ちょっとくつろいでいたら、あっという間に1日が終わってしまうんじゃないか?
学びたいことができた時に、家庭を持つ人も働きながら大学生になることはできるのだろうか?
なぜ日本社会はこんなに働かないといけない社会になってしまったの?(たくさん働いた人がいたからこそ、経済発展できたのだけれど)
帰国しても、仕事と趣味とnoteを両立できるような、今みたいな働き方は続けられないのだろうか・・・。
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