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誰もがデマ情報を流す可能性を持っている【一時帰国4日目】

昨日、ドミニカ共和国にいるホストマザーからWhatApp(ドミニカ共和国版LINE)にメッセージが来た。

「オレガノとニンニクのお茶がコロナウイルスに効くらしいから、試してみるわ!」


いや、待った待った。

日本ではそんな情報聞いたことないし、なんか怪しい。

・・・どうやって返事をしようか?


一応スペイン語で「オレガノ ニンニク コロナウイルス(orégano ajo coronavirus)」で検索をかけてみる。

すると、やっぱり出てきた。「ニンニクやオレガノがコロナウイルスに効く」という情報に注意を呼び掛ける記事。(BULO=デマ という意味)

どうやら今、WhatAppで「ニンニクやオレガノがコロナウイルスに効く」という情報が出回っているらしい。

この情報は、ドミニカ共和国の地方都市にいるホストマザーから、日本にいる私まで届くくらいには広がっているようだ。


ちなみに、WHO(世界保健機関)がコロナウイルスに関する本当の情報と嘘の情報を詳しく・分かりやすく解説したページがある(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語のみ)。

ここにもやはり「ニンニクがコロナウイルスに効く」という情報が根拠のないものである、と書かれている(オレガノについては書かれていない)。


とりあえずホストマザーには

「その情報は初めて聞いたよ~。調べてみたら、オレガノやニンニクは効かないらしいよ~(HPのリンク添付)」

とメッセージを送っておく。


多分、ホストマザーは私の健康を気遣って、親切心からこの情報を私に送ってくれたのだと思う。

自分がデマ情報を送っているなんて、思ってもいないだろう。

未知のウイルスへの不安から、普段は信じないような情報でも信じたくなる気持ちもわかるし、家族や友達の身を案じてその情報を教えたくなる気持ちも分かる。


私もTwitterやFacebook、noteで共感できる投稿があったらついシェアしてしまう。


でも、「デマ情報を拡散する」ってそんな大げさなものじゃなくて、

例えばTwitterとかでたった一回リツイートしてしまえば、それがまた誰かにリツイートされて、また別の誰かにリツイートされて・・・そうした一瞬の行為がデマ情報拡散の一端を担うことになる。


やっぱり情報をシェアする前に、常にちょっと立ち止まって考えた方が良いと思う。

「その情報に根拠はあるのだろうか?」

「誰が言ったことなのだろうか?」

「この情報を誰かに伝えることは、自分がデマ拡散に加担していることにならないだろうか?」


自分も含めて、誰もがデマ情報を流す可能性を持っている。

気を付けないといけない。

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