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「カンボジアからタイに到着。アジアとはこれでお別れ」青年海外協力隊になる前、2か月間1人旅した話⑲

前回↓(中国とベトナムの国境で何かと私を助けてくれた女の子・リリーとカンボジアで再会)

カンボジアのシェムリアップ発、タイのバンコク行きの長距離バスに揺られること3時間。

カンボジアとタイの国境で、カンボジアの出国手続きとタイの入国手続きを済ませて再び長距離バスに乗りこんだ。


いよいよタイに入った。

バスはさっきまで赤土まみれの道路を走っていたのに、タイ側に入った途端キレイに整備された道路を走り始めた。

まるで日本の高速道路を走っているみたいだ・・・なんだかほっとする。


実は私は、バンコクに来るのがこれが3回目だった。

1回目は大学3年生の夏にインターンシップに来て、

2回目はつい3か月前に卒業旅行で大学の友達と来たばかりだった。


バンコクには悪いけど、私はこのとき「観光するぞ!」というやる気を完全に失っていた(笑)。

それもあってか、バンコクで撮った写真が1枚もなかった(今回のトップ画像は借りたもの)。


だって3か月前に来たばかりだし、そのときバンコクの観光名所はだいたい行ってしまった。


そして、そろそろヨーロッパに移動しないと日程的にポルトガルまで行けなくなってしまう(今回の旅のゴールはポルトガル)。


というわけで、

バンコクは2泊くらいにして、同じユースホステルの人と喋ったり、今後の予定を考えたり、タイ料理を食べること(主に大好きなガパオライスとタイミルクティー)に費やすことにした。


繁華街の路地裏に、今回泊まるユースホステルはひっそりと佇んでいた。


チェックインを済ませ、ロビーでスマホをいじりながら今後の予定を立てていたら、四方八方から日本語の会話が聞こえてきた。

このユースホステル、泊まっている人の7割くらいが日本人だった。

というか、バンコクは今まで旅してきた国の中で圧倒的に日本人が多い印象だ。



私は同じユースホステルに泊まっていた、芸大の大学院生の日本人女性2人と仲良くなった。

リサさんとアヤさん。

2人は同じ芸大に通う友達同士で、アヤさんはタイに留学中、リサさんはトルコに留学していると言っていた。

今回はリサさんがアヤさんに会いにタイに来たそうだ。


ユースホステル近くの屋台で3人で一緒にお昼ご飯を食べながら、色々な話をした。


「今1人旅してて・・・最終目的地はポルトガルなんですけど、タイの次どこに行こうか迷ってるんですよね。トルコにするかギリシャにするか・・・」

と私が言うと、トルコに留学中のリサさんが

「トルコいいところだよ!あ、でもギリシャもいいよ~。ギリシャだったら、メテオラってところがオススメ。『メテオラ』って『宙に浮いている』って意味なんだけど、山の上に修道院があって、本当に宙に浮いているみたいなの」


私はその話にとても興味をひかれた。


ユースホステルに戻ってからも、なんだか心に引っかかるものがあった。


「メテオラ」・・・「宙に浮いている」ってどういうことなんだろう?

すごく行ってみたい・・・。



これは、行くしかない・・・。



そういうわけで、私はすぐにスカイスキャナー(航空券検索アプリ)でタイからギリシャに行く航空券を調べた。


タイのスワンナプーム空港からエジプト・カイロ経由でアテネ国際空港に行く安い航空券があった。

この路線を提供しているエジプト航空の口コミ評価の低さに若干不安が残るもののの、「口コミをわざわざ書く人は、そもそも不満がある人が多いから口コミ評価は低くなるものだろう」と自分を納得させ、チケットを買ってしまった。




というわけで、アジアとはここでお別れし、いよいよギリシャからヨーロッパに入ることにした。



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