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「ホーチミン・シティではなくサイゴンなのか」青年海外協力隊になる前、2か月間1人旅した話⑭

↓前回(古い港町、ホイアンでノスタルジックな時間)

ホイアンにあるバス会社のオフィスで、首都ホーチミン・シティ行きのバスチケットを買った。

正確に言うと、サイゴン行きのバスチケット。サイゴンとは首都ホーチミン・シティ(ホーチミン)の旧名だ。


サイゴンからホーチミン・シティへと名前が変わったのは1975年5月1日。

ずいぶん昔のことのように感じるけれど、ベトナムではいまだに首都のことを「サイゴン」と呼んでいることに驚いた。

私が今回使ったバス会社も、バスの路線を示すポスターに「ホーチミン行き」ではなく「サイゴン行き」と表記していた(ちなみに、ホーチミン・シティ郊外にあるタンソンニャット国際空港の空港コードもSGNのまま)。


「サイゴン」という地名は私が生まれる前に世界地図から消えたのだけれど、ベトナムの人々にとって、首都は昔も今もずっと「サイゴン」なのか。


じゃあ私も、ベトナムにいる間は「ホーチミン・シティ」じゃなくて「サイゴン」と呼びたい。


ホイアンからサイゴンまで、バスに揺られること24時間(途中、ニャチャンという街で2時間くらいの休憩をはさむ)。

眠りから目が覚め、窓の外に目を向けてみると、遠くに夕日に照らされながら立ち並ぶ高層ビルが見えた。

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・・・やっとサイゴンに着いた。意外と「24時間バスの旅」もいけるものだ。


バスから降りて、中心地にあるユースホステルへ向かって歩く。

サイゴンは古くからベトナムの経済の中心地として栄えただけあって、その賑わいぶりに驚いた。

右を見ても左を見ても、緑や赤などのネオンがギラギラ輝き、コンビニがあちらこちらにある。

バーのテラス席でビールを飲み談笑する人、露店で商売をする人、バイクに乗ってどこかへ急ぐ人、いろんな人が集まって、サイゴンの夜ができていた。

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今日は移動で疲れたので、ユースホステル近くのセブンイレブンでベトナム風の肉まんを買ってさっと食べた。

今日はもう寝て、明日観光しよう。



(ベトナムは結構長くいたのでなかなか話が進みませんが、明日でベトナム編は終わりです)


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