見出し画像

マスクしないと死ぬぞ!と心配された立春の日

世の中に物申したい!世界は少しのマジョリティではなくたくさんのマイノリティで成り立っている!
誰かが言いたいと思っていることを言えてしまうわたしが、言いたいことを言えなくてしくじった経験を踏まえて、物申します。
----------------

立春の今日。
お天気もよかったので、在宅勤務の運動不足解消も兼ねてお昼休みに関東のお伊勢さまと不動明王さまへ歩いてご挨拶に伺った。

画像1

途中、すれ違うひとは数分に1人程度。誰もが1人。みんなマスクをしている。静かに歩いている。
わたしも1人。
久しぶりのお散歩に、深呼吸もしたいし、神社まではマスクを外して歩く。神社やコンビニに入る際にはマスク着用。帰りも同様。

帰り道。
すれ違いざまに怒鳴り声を浴びせられた。

「マスク!!!マスクしろ!死ぬぞ!!」

すれ違いざまだったので、いまひとつ、瞬時には聞き取れなかったのだけど、そう怒鳴られた。
確か、まあまあの高齢な男性。
時間差で何が起きたのかがわかったくらいなので、時間差で恐怖が押し寄せる。すれ違ったものの、追いかけられて説教をされそうな剣幕だったから。

何が起きたのかピンとこない。でもじわじわ、理解する。

じわじわ恐怖とともに、「ああ。これがいわゆる自粛警察ってやつなのか」と思う。

負けず嫌いな質なので、反論したい気持ちも一瞬顔を出すけど、今日は立春。
お天気もよいし、神様や不動明王さまへご挨拶を終えたばかりだし、ここはひとつスイッチを切り替えよう。

見ず知らずの通りがかりのわたしの命までわざわざご心配いただき、ありがとうございます!

誰もがイライラの種を抱えている。それは誰だっておんなじ。

でもね。

その正義の刃を他人に向けるその前に、もう少し、もう少しだけ、深呼吸できるといいよね。

ご老人の怒りを浴びて、冷静になれた自分がちょっと、嬉しい。

あのおじいさん、一瞬すれ違っただけの赤の他人のわたしの、命を心配してくれた!表現方法はどうかと思うけど、事実として、ありがたいなあって。
飛沫を飛ばしてはいないし、飛沫も受けてはいないし、わたしはこの数十分のお散歩では、悪いけど、死にはしない。
でも、あんなに感情を爆発させてまで、順番的には先に出発されるであろう人生の大先輩から「マスクしないと死ぬぞ!」って心配してもらえるなんて、なんてありがたい。
おじーちゃん、ありがとう。

・・・これが追いかけられて説教を受けるほどだったら、状況は変わるけど(苦笑)

選択の選択肢は2つとは限らない。たくさん持ち札を持っている方が優しくなれる。余裕が生まれる。
世界は、上下でできているわけではないよね。地球が丸いように、本当は全部つながっているよね?どうだろう。


ちょっとおいしいおやつが食べたい。楽しい一杯が飲みたい。心が動く景色を見たい。誰かのお話を聞きたい。いつかあなたのお話も聞かせてください。