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ハワイには日本人が忘れかけている真心があるらしい。

最近パタパタとしていていつもは3ヶ月おきに行っていた美容院を4ヶ月も開けていることに気づき、梅雨が近くなったのでカットと縮毛矯正もあわせて予約をした。

私は小さい頃からうねうねした癖っ毛が好きではなく、もともと顔が大きいということもあって、ボブにすればキノコになるし、ショートヘアなんて扱いきれなくて論外だった。

というか子供の頃から母と私がお世話になっている美容院のお兄さんにショートヘアだけは全力で止められていた。

「後悔するよ・・・どうする?」

ニコニコ笑顔が素敵なお兄さんなんだけど、かなり毒舌なところがあって、髪型に対する率直かつ確信をついた意見をズバッと切れ味よく言ってくれるので、悩んでいる時はとても助かっていた。お兄さんの言葉で踏ん切りが付く。

ちなみにお兄さん曰く、「うちの美容院に来るお客さんの中で3本の指に入るくらいどうしようもない癖っ毛だ」と言われたことがある。縮毛矯正をはじめに勧めてくれたのもお兄さんだ。


今は一人暮らしをしているので、お兄さんの美容院には母だけが通い、私は住んでいるお家から電車で3駅の美容院にお世話になっている。

都会のおしゃれな美容院はいつも緊張してしまうので、地元の美容院の頃と違ってお姉さんたちとあんまり会話をしないようになった。
いつも必要なことだけ先にお伝えして、あとは雑誌が読めるタブレットをひたすら見続けるだけ。

そう言えば今の美容院にお世話になるようになってから驚いたのだけれど、最近は雑誌を並べて置いてあるのではなく、タブレットのサブスクで読めるところが増えているのだそうだ。

美容やファッション雑誌だけでなく、趣味や娯楽、旅行雑誌など、なんでも見ることができる。大人になってからわざわざ雑誌を買うことがなくなったので、美容院に来たときにさまざまな種類の雑誌を読むのがちょっとした楽しみだったりする。


ちなみに今回は旅行雑誌をいくつか読んでみた。

韓国、ハワイ、タイなど・・・

なかでも一番面白かったのはハワイの雑誌。


私はハワイに行ったことがないけれど、日本の芸能人の夏休みや、ゴールデンウィークの海外旅行の大定番と言われているハワイは、さぞ楽しいんだろうなと思いながらページを捲っていくと、読めば読むほど、まぁ面白い。

海なし県に住んでいる私からしたら「サンセットビーチすんげぇ・・・」ってなったし、お昼近くに美容院に来たので「ポキもカラフルなジェラートも美味しそう・・・」と思いながらお腹が鳴りそうになった。


そして雑誌の終盤、ハワイの魅力を発信しているライターさんのエッセイが目に止まり、これがなかなかに興味深かい内容だった。


ライターさんは冒頭に
「どうしてハワイに行くのですか?」
という問いに対してこう答えた。


「”好きだから”としか言いようがない」


至極真っ当なことなんだけど、雑誌をここまで読み進めて魅力をこれまでかと教えてもらった私からすれば、この回答に全てが詰まっているなと感じる。

それから「そうは言っても雑誌から依頼を受けたエッセイなので・・・」と続けてハワイの魅力について詳しく語ってくれた。


何回も来ているのにまったく同じ場所で写真を撮りたくなってしまうくらい景色が綺麗なこと、現地の人は無条件に助け合いの心を持っていて、おもてなしの文化があることなど・・・


日本では「初めての海外旅行はハワイがオススメ」とよく言われているほど有名な観光地で、ハワイは日本語が通じるところもあるし、比較的安全だと言われてきたけれど、それ以上に「特別な経験」を得られる素晴らしい場所であることがよく伝わってきた。


助け合いやおもてなしか・・・

これは私もかつてはその精神を持ち合わせていた。


助け合いの精神や挨拶の文化というものは、わたしが幼少期から過ごしていた田舎では根強くあったけれど、大人になって都心に近いところに引っ越してから、それを「やらなくなっている」ことに気がついた。


田舎は人が少なくて、ちょっと町を歩くだけで知り合いによく出会す。だからよく知らないおじいちゃんであっても、同じ町の住人であることは確かだろうから挨拶はするようにしていた。


「お暑うございますね」
「あれ〇〇ちゃんけ?えれぇ大きくなったなぁ・・・」
「〇〇ちゃんは元気にしてるけぇ?」

そんなのは当たり前だ。


(え?母のこと知ってる?誰だ?思い出せ・・・)

そうなることも度々あるけれど、名前を知っている時点で知り合いであることは間違いないので、とりあえず話を合わせたりもする。それがご近所づきあいのセオリーだ。


ちなみに、田舎のじいちゃんは寡黙な人が多いけど、ばあちゃんは話したがり&散歩しがりなので「なんでそこ??」っていうところで、よく休憩しているのである。草むらで野生のポケモンに出会う確率と同じくらいいる。(伝わっているだろうか?)


でもよく考えてみると、それもこれも「仲間意識」が働いているからできることだった。


それは例えば、登山客同士で通り過ぎる時に挨拶を交わすように、フィットネスジムの更衣室でひょんなきっかけから会話が弾んだりするようなもので、それをわざわざ都会のど真ん中でしようなんて思わないだろう。

きっと日本人として昔ながらに根付いている、助け合い精神や、おもてなしの心をなくしてしまったのではなく「恥じらい」と「謙虚さ」を覚えてしまったからなのだろうな。


ハワイはそんな都会に染まりきった日本人が、心を解放するには最適な場所なのかもしれない。

私も一度でいいからそんな「ハワイに来るやつみんな友達」みたいな精神を全身で浴びてみたいものだ。そしてサンセットビーチで夕日を眺めながらポキを食べてみたい。


本当は無条件に優しくありたい。
損得勘定も考えず、お金のことなんか気にしないで。


本当は目の前に立ってるおばあちゃんに席を譲りたい。
断られたり年寄り扱いされたらどうしようなんて考えず。


どうして理由を考えようとするんだ
どうして後先のことを考えてしまうんだ。

「やった方がいいかな?」ではなく「やるべきことだ」とすぐに決断できない自分がもどかしい。



「どうしてハワイに行くのですか?」なんて
しょっちゅう訪れる人に質問するのも野暮なんだ。

そんなの「好きだから」に決まってんだろう。

それ以外になんの理由がいるんだ。


人生ってもっとシンプルでいいんだろうな。


それでも、この都会の窮屈さがあるからこそ
感じられる開放感があるのかもしれない。

そう思ったらこの日常も悪くないとも思う。


ともかく


あぁ・・・ハワイ行きたい・・・




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花崎由佳(はなさきゆか)

フリーフォトグラファーをしながら
メンタル心理カウンセラーもやってます

日々の小さなお悩み、人間関係のお悩み、
自己肯定感や自分らしさのコーチングを
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