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【ミャンマー】スペシャル対談!!Shin Thant代表のPeter Pauson氏のアップサイクルに対する思いとは?

今回はミャンマーのヤンゴンでアップサイクル事業に取り組むプロジェクトShin Thant代表のPeter Pauson氏との対談の内容をお届けます!写真は遠慮しますと言われてしまい、今回は記念撮影がありませんが、以下がPeterさんです。なかなかの迫力ですよね。笑

2018年10月に世界一周の旅に出て、1カ国目はタイで、2カ国目はミャンマーに行くことにしました。ドイツ留学中に世界中に多くの友達ができましたが、ミャンマーには友達がいなかったので、全く情報がなく、それがとても楽しみでした。

写真はダウンタウンの中心にある「スーレーパゴダ」です。なんとなく、パリのエッフェル塔とシャンゼリゼ通りの雰囲気を感じました。笑

とは言っても、事前にある程度調べないと、ただの旅行で終わってしまうので、「Myanmer Upcycle」で検索したら、1件だけ良さそうな記事があったので、いつものようにFacebookで突然長文のメッセージを送り、アポどりを試みました。11月は忙しいらしく、タイミングが合えば、ぜひお会いしましょうと返事を頂けました!

しかし、実際ミャンマーに行ってみると、やっぱり仕事が入ったから会えないと言われ、それなら商品だけでも見たいから、どこのショップに置いてるか教えてとお願いし、Hla Dayというハンドクラフトショップを紹介してもらいました。

Hla Dayの詳細は以下記事をご覧ください!

Hla Dayに行ってみると店長のUlaさんが店内のアップサイクル商品を全て丁寧に説明してくれました。

Peter Pausonさんに会いたかったのですが、タイミングが合わなかったので、商品だけでも見に来ましたと素直に伝えると、私が彼との明日のミーティングをキャンセルしたから、明日は会いてるはずと教えてくれ、無事Peterさんにもお会いできることになりました。

Peterさんの作品の一部を以下ご紹介します。

商品①:名刺入れ(ビニール袋からアップサイクル)

商品②:デコレーション(印刷端材からアップサイクル)

商品③:ランチョンマット(ビニール袋からアップサイクル)

Shin ThatのPeter Pausonさんとの対談内容はこちら↓↓↓

ーーなぜアップサイクルを始めたのですか?
ヤンゴンで環境やゴミ処理関連の活動をしておられるドイツ人のフリードルさんに会ったのがきっかけでした。フリードルさんはもともとアップサイクルの事業をしておられて、その工房に私が行ったことがありました。当時は、集めてきて、洗浄したビニール袋をアイロンを使って、手作業で加工していました。私は元々エンジニアだったので、より効率的に作業を進め、より製品のクオリティを上げられるアイディアを思いついたので、フリードルさんに活動に参加して、主に技術面の担当をし始めました。

ーーデコレーション(商品②)の商品はどんなきっかけで生まれましたか?
これはクリスマスや新年などのグリーティングカードの印刷に使われた端材です。実際に印刷に使われたのはこの白くなっている部分だけで、それ以外は捨てれらていました。それはもったい無いし、キラキラして綺麗なのでパーティーなどのデコレーションにちょうどいいと思い、この商品を作りました。

ーービジネスとしてのアップサイクルはどう考えますか?
いくら環境によかったり、ストーリーが素晴らしくても、最終的に消費者の方々に価値を見出してもらえないと、極端な話、アップサイクルできておらず、ゴミと同じとも言えます。そのため、私はしっかりと市場調査を行います。今ミャンマーで販売しているこれらの商品も、例えば日本で販売するのであれば、日本人がより好むデザインで製作し、販売すべきだと考えています。それが他の国や地域、ターゲットの性別や年齢層なども考慮し、作品作りをしています。

ーーアップサイクル事業を始める前は何をしていましたか?
オンラインゲームの開発やシティマップのデザインなど様々なことをしていました。元々デザインやテクノロジーに関するノウハウが会ったので、フリードルさんのプロジェクトにもスムーズに参加することができました。

ーーミャンマーの環境に対する思いをお聞かせください。
私の考えとしては、人間誰もが自分のゴミに責任も持つべきだと考えています。誰もが排泄物はトイレで処理するのに、なぜ自分が食べた物のゴミはゴミ箱に捨てられないのでしょうか。それが排泄物でもプラスチックでも、どちらも意味としては同じだと思います。繰り返しになりますが、誰もが自分で食べ終わった後のゴミや使い終わって不要になった物を自分の責任で適切な処理をすることができれば、環境問題は簡単に解決できるはずです。

ーーなぜそのような考えに至ったのですか?
私は日本や欧米諸国を羨ましく思っています。とても綺麗で、ゴミの無い街が素晴らしいと思います。それに比べてミャンマーのこの現状を恥ずかしく思っています。ミャンマーではそこら中にゴミが落ちています。ゴミ箱がすぐ近くにあるのにも関わらずポイ捨てされていることも多々あります。私はなんとかこの現状を変えたいと思い、私にできる活動を始めました。

ーー最後に今後取り組みたいことや素材はありますか?
今はミャンマー国内だけで活動していますが、今後は素材に拘らずもっと海外への展開を進めたいと考えています。現状アップサイクルはビジネスとしての組み立てがまだまだ進んでいないので、私はビジネスとしてのアップサイクルにも注力し、より広い市場へ挑戦してみたいと思います。

彼とは環境問題やアップサイクルに対する考え方が共通するところがかなり多く、意気投合することができました!

彼の思いと僕の思いをうまく実現できるように、今後協力してビジネスの組み立てをしようと思います。

たった3泊4日の滞在でしたが、こんな意気投合するパートナーがミャンマーにもできて嬉しいです!

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