「初めての人生の歩き方――毎晩彼女にラブレターを」(有原ときみとぼくの日記) 第134話:東京の夜は暑くなりそうだ。
「友情とは、二つの肉体に宿る一つの魂のことである」アリストテレス(哲学者)
彼が数年前から大切に履いていた雪駄が昨日、自転車に乗っていただけなのについに壊れてしまった。
その雪駄は確かに安物だった。
だが、その雪駄にはたくさんの思い出が詰まっていた。
何度もソールがはがれたが、その度に彼は接着剤をつけて修理していた。しかし、今回は鼻緒が切れてしまったので、もう修理は不可能だった。
「ありがとう」
彼は雪駄に別れを告げた。
涙こそ出なかったが、胸の中は感謝で一杯だった。
夏の相棒はいつもこの雪駄だったのだから。
また今年も夏が来る。
彼は新しい相棒を、また探さなくてはならなくなった。
だが実は、この話には前置きがあった。
彼は最近、ある雪駄をネットで見つけてしまい、心を奪われていたのだ。その商品は少し高額で、彼は迷ったが購入を決意した。しかし、手作りのためにその雪駄は数が少なく、どこのショップにも在庫がなかった。
そんなとき、ついに見つけたのだ。
彼の相棒の鼻緒が切れたのは、そんなときだった。
役目を終えたのだろうか。
彼の心に風が吹いた。
その風は心地よく、とても夏がもうすぐ来るとは思えなった。
彼は購入を決めた。
新しい相棒だ。
しかし、なんとその相棒は東京の某ショップ限定としてそこでしか販売されていなかったのだ。彼は大阪に住んでいる。とてもじゃないが買いになんていけない。
彼は悩んだ。
そして悩んだ挙句、東京にいる友達に連絡をしてみることにした。
彼が以前、ある瞑想合宿に行ったとき知り合ったデザイナーだった。
なのでまだお互いに一回しか会っていなかった。
それなのに、その友達は快諾してくれて、更にお店に在庫確認までしてくれ、そして今日頼んだばかりなのにすでに購入を済ませて送ってくれたのだ。
神かよ。
と彼は思った。
なにこの人、超すごいじゃん。
まじ仕事できるしまじイケメンだしまじ惚れるじゃんこんなの。
もう好き!
ちょくちょくラインはしていたぐらいで、そこまでお互いに面識はないはずなのに、なんという男前なのだろうか。
しかも落語が好きでオカルトが好きだという、なんだよそれ、めちゃくちゃ趣味合うじゃん早く飲み行こ―ぜとりあえず今度奢るわホントありがとう! という感じだったのだ。
彼は心の底から感謝した。
そして、その感謝と感激をどう伝えて、どうお礼したらいいのか悩んだ。
悩みすぎて彼女に電話したほどだ。
とりあえず、すぐにお金を送金して、お礼を伝えて、今度会う約束をした。
だからもしかすると、次に彼が東京に行ったとき、彼は抱かれるかもしれない。
東京の夜は暑そうだ。
☆
おかげで助かったよ。
本当にいつもありがとう。
心から愛しているよ。
おやすみなさい。
☆
初めての人生、
出会いがあれば別れもある。
それが人生だ。
ごめんなさい。
今日はもう時間があんまりないので、
この辺で失礼します!
明日はもう少し書きます!
今日もあがとう。
あなたは明日、
どんな出会いがあればワクワクしますか?
ぼくは雷が走るような、
唸るような童話のアイディアと出会いたい。
締め切りまであと二日!
今年も、残り217日あるよ。
明日も一日あなたは信じられないぐらい、
ありえない幸せをたっぷりと受け取る自分を受け入れ、
認め、許し、愛します。
またね。
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