「初めての人生の歩き方――毎晩彼女にラブレターを」(有原ときみとぼくの日記) 第99話:徹夜セラピーとテレワークなぼくときみ

 明け方の空は詩的に美しい。

 昨晩、彼は朝起きれなかった自分に活を入れるいれるために徹夜をしようと思っていたのだが、どういう訳か体が動かなくなってしまい、倒れるようにベッドに入った。

 寝てしまおう。
 それもまた手だ。

 彼は早々に部屋の灯りを消して目を閉じた。

 外から聞こえてくるバイクの音。
 上階から洩れてくる話し声。
 無性に触りたくなるスマートフォン。

 彼は気がついた。

 なんか目が覚めちゃったな、と。

 なんで昔から人間は眠たくて眠たくて仕方なくお布団に入ったときに限って目が覚めるのだろうか。
 考えても答えの出ない哲学のような難問に、彼は目を閉じて詩的に考えた。
 しかし、結局答えなんて出ず、もちろん眠れもせず、彼はただ寝返りを打ってはときおりスマホを見て目をしばしばにする地獄のような単純労働に従事するしかなかったのだ。

 いや、もう一つある。
 彼はひらめいた。
 もう本当に徹夜しちゃおっか。

 彼は起き上がった。
 コーヒーをなみなみに入れて流し込む。
 
※詳細は今朝のInstagramに書いたので、読んでくれると助かります。
(ごめんね!ついでにフォローしてね!)

 朝、小説を書いているときに、彼はふと思うことがあって彼女に電話をしてみた。

 彼女はいまテレワーク中で家にいる。
 出た。
 テレビ通話。

 なんだか久しぶりに顔を見た気がする。

 二人はそれから、特に会話をすることもなく、ただテレビ通話をつけたまま、お互いの仕事に邁進した。
 その間、本当にわずかだったかもしれにけど、確かに二人は繋がっていた。

 彼はテレワークに感謝した。
 昔同じ職場だった彼らは久しぶりに一緒に働けた気がした。
 懐かしい相手が打ち込むパソコンの音。

 ターンと、二人の世界が衝突して、彼は今夜、ゆっくりと眠れる気がした。

 今夜も詩的に美しい。

 今日は本当にありがとう。

 顔が見れてよかった。

 本当にそれだけでぼくは元気になるんだ。

 でも、ごめん。

 いまは寝不足で頭痛いから、今日こそは早く寝るね。

 顔は見れること。

 ただそれだけで、

 物理的な距離は限りなくゼロになる。

 こんどは一緒にテレビ通話しながら、

 徹夜しよう。

 愛してるよ。

 今日もよく頑張ったね。

 おやすみなさい。

 はじめての人生、あと何回ぼくは徹夜するのだろうか。

 いや、できるのだろうか。

 いつか、したくてもできなくなる日が来る。

 それまで、

 何度でも限界まで挑戦しておきたいんだ。

 倒れるのは若さの特権。

 失敗も然り。

 大丈夫。

 誰だって失敗しない人はいないから。

 人間はそんなに簡単には死なないよ。

 でも、

 無理しないでね。

 冒険心の傍らに、

 いつも自分への慈愛を入れておいてね。

 今日もありがとう。

 また明日ね。

 今年も、残り253日あるよ。

 明日も一日あなたは信じられないぐらい、ありえない幸福をたくさん受け取る自分を受け入れ、認め、許し、愛します。

 おめでとう。

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