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大っ嫌いを克服した、その先に〜ピリ辛ナスの肉味噌冷やし麺

昨日書いた、大人の自由研究、自家製糸唐辛子の記事のつづき。

ちなみにこの記事、公式さんのおすすめ記事に取り上げていただいたようで、今度はうれし涙。

もう最近感情がたかぶると泣いてしかいない。歳をとると涙腺が弱くなるって本当だな。

いつも読んでいただいて、本当にありがとうございます。


本日のメニュー決定にあたり

さて、昨日の記事でもふれたように、糸唐辛子のデビュー戦は、夏に最高のつまみ、イワシの南蛮漬けと合わせてみた。

その次に合わせたいものは、糸唐辛子を探索してアジア食材店を放浪している当初から決まっていた。
ナスの肉味噌炒めだ。


話は遡るが、子どもの頃、嫌いなものがとても多かった私。

魚介系では、牡蠣、うに、いくら*、あわび、ほや、ホタルイカ、イカの塩辛。

*大好きすぎて、幼少時に三陸祖母宅でボウル一杯分まるごと食べて、食べ過ぎによりその後食べられなくなった。贅沢な子どもだまったく。

そして、野菜系の筆頭が、ナスだ。
ナスのほかにも、ししとう、ピーマン、しいたけなどなど。


不思議なもので、大人つまり酒呑みになるにつれ、上にあげたすべてのものが、嫌いから好きを超えて大・大・大好物になった。
昔こんな美味しいものが嫌いだったなんて、自分でも信じられない。

今まったく食べられないものは、においのきつい肉の内臓系くらいだ。

秋冬になるとおそらくまた嬉々として語り始めると思うが、たとえば牡蠣なんて、好きというか愛しすぎて、何回当たっても嫌いになんてなれない。
生牡蠣を1ダース買って自分で剥いていただくのが至福のごちそうだ。

うにについては、4年前にマルタ島にバカンスに行った目的が・・・

って、いけない。
また話が脱線して本題にたどり着けなくなるので、私の愛してやまない魚介ワールドについては、またの機会にふれることにしよう。

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いくらを克服した私の大好物、オレンジの海でおぼれたい
いくらTKG


さて、上でも述べたように、昔大嫌いだった野菜の筆頭がナスなわけなのだが、いつのまにか克服していた。
こんなに油と高相性で美味しい食べ物がほかにあるのかってくらい、今では大好きだ。

ナスの素揚げに揚げ浸し、マーボーナス。ナスの一本漬けなんて呑み始めて1時間後くらいに必ず注文してた。

ただ、ちょっと色がお地味なのよね、ナスって方は。
小さい頃嫌いだった理由のひとつだと思う。この渋い色。

今はオトナなので、外見じゃなく中身でしょ!と言えるけれど、食卓に出すときはなんらかの形で差し色をしないと、モノクロームの世界がすぎる。

ということで、涙の特製糸唐辛子をのせたい一心で作ったのが、お得意の重曹パスタ=中華麺もどきに、ナスの肉味噌炒めをのせた冷やし混ぜそば。

シンプルなわりにとても美味しくできたので、以下簡単に紹介してみよう。

ピリ辛ナスの肉味噌冷やし麺の材料(2人分)

・中華麺:2人分。入手出来ない場合は、細めのスパゲティを、重曹を入れた水を沸騰させて、パスタと同じ要領で茹でる。
・ナス:フランス規格1本。日本規格では2〜3本。
・豚のひき肉:200g
・にんにく:1かけ
・しょうが:1/2個
・唐辛子:1本

【合わせダレ】
・味噌、醤油、砂糖:各大さじ2
・みりん、酒:大さじ1

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ピリ辛ナスの肉味噌冷やし麺の作り方

0、ナスは一口大に切り、水に数分さらして、よく水気をふきとっておく。にんにく、しょうがはみじん切り、唐辛子はタネをとって輪切りに。合わせダレはボウルに合わせておく。

1、フライパンにたっぷり多めの油を引き、ナスを揚げ焼きにする。全体がしんなりしたら、ボウルなどにあけておく。

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2、再度フライパンに油をひき、みじん切りにしたにんにく、しょうが、唐辛子を入れて弱中火でじっくりと香りを出すように炒める。

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3、香りが出て、全体に火が通ったら、豚の挽肉を加えてさらによく炒める。

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4、豚肉に火が通ったら、1でとっておいたナスと、予め合わせておいた合わせダレを投入して、全体をよく混ぜ合わせながら炒める。

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5、塩胡椒などで味をととのえ、ナスの肉味噌は完成。
茹でて冷水で冷やしておいた麺の上に肉味噌、糸唐辛子をこんもりとのせ、付け合わせに緑を足して食卓へ。このときはパクチーが余っていたので、そえてみた。

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辛みは控えめなので、お好みで唐辛子を加えても

冷たい麺にピリ辛ナスの肉味噌が絡んで、えもいわれぬ美味しさ。
ビールが進んで仕方ない。

そしてなにより、見た目に糸唐辛子があってよかった・・・!
完全なる自己満足。

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今日はなんの写真で締めようかなあと写真をあさっていたら、たまたまちょうど2年前くらい、2018年の夏のトーキョー地味生活時代にも、同じようなものを作っていた。

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美味しそうだなあ・・・というか、今の私からすると、喉から手が出るほど、豪華。

シソに小口ネギに温玉に糸唐辛子なんて、こちらで買うと対日本価格でべらぼうに高い。温玉は売ってすらいないよ。


どんどん引き算してシンプルになる私の料理。
いいか悪いかは置いておいて、その環境で全力を尽くすのみ。



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