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ありがとう、餃子オブ餃子

如月突入どひゃー!
ご無沙汰note、皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

先週ぼそりと雑踏の中(@フランスの北首都リール駅構内)からつぶやいて以来、パリにとんぼ返りしてまた北の海辺に舞い戻ってきた我が家。

数えてみたら、1月は1週間くらいしかパリにいなかった。
その間の記録はぼちぼち書くことにして、今日は2週間以上前に予告したアレの話をしたいと思う。

夕暮れと俺@今いるところ


ついにアレを作ったんですよね!

先々週、急遽北に旅立つ前日のこと。

ついに!
ようやく!
念願叶って!

何度も「いつか作りたい」とつぶやいていた、アレを作ったんですよ。

餃子先生の餃子である。

昨年はnoteでご近所のみなさんから色々な料理を教わってきたけれども、中でもインパクトが強かったレシピベスト3に入るこの餃子レシピ。

「えのきを洗脳する」というパワーワードに私自身洗脳され、それを餃子以外のメニューで実践しては、えのきの潜在能力に魅了され、なぜか私自身も人間として一皮向けた気さえした(謎)。


餃子に話を戻そう。

まあ私も、自作で皮作って豚肉はYOSHIKIミンチして・・・と手間のかかる餃子を過去に何度か作ってきたけれども、包む以外の工程はイマイチ苦手意識が拭えない。


幾度の研究を重ねてこられたというこの餃子先生のレシピ通りに作ればきっと満足できるものができるにちがいない。
そう確信した私は、この餃子レシピを常に作りたいものリストの筆頭に載せていた。

その期間、じつに半年以上。

特別な日に、餃子

なんでこんな実現するのに時間がかかったんだ?と言われれば、それはひとえに我がパリ生活において、餃子が絶妙な立ち位置にいるからである。

白菜はわりと手に入りやすくなったものの、えのき(約200円ちょい)はアジアンスーパーに行かないと入手できないし、なんてったって餃子の皮が高い。1パック約400円くらいするので、材料を十分な量でそろえて手間暇かけて作るんだったら味の素の冷凍Gyoza買った方がよくね?というコスト意識が働いてしまうのである。


ついに昨年中に作ることが叶わなかったが、1月は正月だし誕生日もあるしなんだか気が大きくなる。
2週間遅れの正月を満喫した翌日、三ヶ日は餃子といこう。

日曜なので午前中で閉まるアジアンスーパーにひとっ走りして、貴重な餃子の皮を2パック、えのき、白菜を仕入れてきた。

豚肉は、バラとロースを半々で用意


よっしゃ、まずは豚肉をYOSHIKIミンチで・・・と取り掛かり始めたが、Otto氏から騒音クレームが入る。ちっ・・・存在を忘れてたぜ。

包丁は両手持ち

ということで、ベルギーの修理工場から帰ってきていた文明の利器(フープロ)でミンチを。まあ冷凍してないし、手作業でやってたらかなり時間がかかっただろうから、結果的によかった。


野菜、調味料などをお菓子作り並みにきちんと用意。
通常、レシピ通りに作れない人間なのだけれども、今回はとにかく餃子先生のレシピに可能な限り忠実にいきたい。

野菜なども全部みじんぎりに

豚肉に調味料類を入れて、捏ねる。
師いわく、「水分を吸わせるように捏ねあげる」とのこと。むぎゅむぎゅ。

さあ、えのきを洗脳しよう。

「えのきやえのき。そなたは豚じゃ豚。パワー」

こんな感じかしらね。このあとネギをいれて軽くまぜる。

つぎに、最初に塩を振って置いておいた白菜を、とにかくむんぎゅーーーーーーっと絞る。
嫌いな人の顔を思い浮かべながら・・・と思ったけれども、特にいなかったので心を無にして。

握力ない割に、かなり頑張って絞った。

水が抜けた白菜に片栗粉を振ってまぶしたら、肉タネに加えて軽く混ぜ合わせる。
なんだか丁寧な仕事をして、ここまでですでに満足である。

解凍しておいた貴重な餃子の皮で、タネを包む。
Otto氏にお手伝いをお願いしたけれども、難しそうにみえたのかノーセンキューされた。ちっ・・・。

ひとりでひたすら包み続けて、一口サイズな餃子が50個できた。


さて、一番苦手な「焼き」。3分の1量くらいの餃子を、多めの油で焼いてみた。残りは小分けにして冷凍庫へ。


やっぱり焼きはまだまだだしもう少し焼き目がついたほうが良かった気もするけど、無事に完成!

念願の餃子先生餃子である。ビールもって集合。

炭水化物万歳で、白米とともに。適当に中華スープと前日のあまりのツナ箸休めも添える。

先生オススメの酢&ブラックペッパーでいただくことにしよう。

はい、予想を上回る美味しさキタ。

いやー、今まではパサパサになりがちだったけど、なにこのジューシー感!
丁寧に順を追って混ぜていくのって大事なんだなあ。
味がしっかりついているのもよい。

今後我が家の餃子はこれをベースにいきたいと思いつつ、久しぶりの餃子を満喫。

翌日も餃子ターベヨとか思っていたけれども、餃子満喫ナイトの翌日に急遽パリを離れることになり、それが実現することはなかった。

救世主、餃子

さて、北で過ごした2週間の後、先週末にひょっこりパリに戻るも、色々と予定があってお昼を食べる余裕もなく。

パリへの道中、何を食べようかと必死に2週間前の記憶を呼び起こす・・・

あるじゃないの、アレが!凍って!!🥟(歓喜)

パリの自宅へ到着したのが土曜の21時前。

ビールはいつ何時も冷えている。白米だけ炊いて、インスタントの味噌汁と出発前にまるっと糠床にぶちこんでおいたきゅうりとともに。

ありものでこれができる、2週間前の私を褒めてあげたい。

そしてさらに、翌日

また北にいくことが決定したので、可能な限りジャポン注入しておこうと意気込んだ私の夜ご飯がこちら。ちなみに買い物は一切しておりません。

納豆×餃子=海外在住者的強欲献立

鶏ガラスープに春雨(乾燥)と卵(賞味期限ちょい切れ)、ネギ(冷凍)、そして餃子(冷凍)を加えてコトコト。
仕上げにラー油をちょろりして、水餃子スープにしてみた。

あー、しみるぅ・・・。
水餃子にしても最高であった。


この救世主感、半端ないって。

心の底からありがとう、餃子オブ餃子🥟

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