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2週間遅れのヌーベル・アン・ジャポネ

久しぶりにパソコンを開いた本日。

「バタバタしていても食べたいもんは作って食べる」がモットーのユイじょりがお届けする、先週末の我が家のお話。

年越しとくれば・・・


先日、2週間遅れでようやく胃袋的に年を越すことに成功した。

「やっぱり出汁って偉大よねえ・・・毛細血管にまで染み入るぅ♨️」とひとり悦に入っていたのもつかのま、年越ししたら年明けもやっておかないと!と即シナプスが反応するのがこれまた必然。

ここで登場しますは、フランス北部で冬休みを送っている間に胃袋の声をしたためた「食べたいものリスト」である。

この筆頭、寿司に関しては万年食べたい食べたいと騒いでいるのでおいておいて、2番目の「お煮しめ」。

北で二日酔いにつき死んでいる間、実家にいる妹から大量のごちそう写真が送られてきた。

このときほど日本に飛びたいと思った瞬間はない。

なかでもこれこれ、具が大きいお煮しめ。

5年くらい前までは、今は亡き祖母の家で年末年始を過ごしていた。料理人の祖母を中心に作るおびただしい量のごちそうが大晦日から毎日朝晩並び続けるのだが、その中でも、俺が5匹くらい入りそうな大鍋で作られるのがこのお煮しめ。祖母の味を受け継いで実家でも母が作ってくれているのだな。あゝ猛烈にモーレツに食べたい。


パリに戻ったら絶対作る!と思うも、ザ・家庭料理的な煮物はふだん滅多に作らないのであまり得意ではないというか、いまいちコツがよくわからない。私も祖母宅で具の準備を手伝ったりはしたけれど、今となっては作り方をちゃんと聞いておけばよかったなあ・・・。後悔ばかりである。


これはヘルプしよう。
LINEで母に教えを乞うと、毎度おなじみの3行クッキングが送られてきた。

昆布を水で戻してその水でじゃがいも🥕などの根菜を煮る。
あとはいつも通りの味付けですよ!
干し椎茸を入れると味がよくなる

母からのLINE

いつも通りの味付けがよくわからないのだけども・・・。

まあいいや。がんもとか厚揚げとか油揚げとか糸こんとか手に入りにくいものは省いて、具は最小限でレッツお煮しめ。

お煮しめパート

本日のメンバーは、大根、にんじん、こんにゃく、ゆでたまご、しいたけ。ここに出てないけど母の教えにならってじゃがいももベンチ入り。昆布は水につけて半日置いておいた(右上)

さすがにタンパク質なさすぎ?と思って、この後冷凍庫から鶏モモを取り出して半量使うことにした。半量はもう一つのメニューで。

まずは面取りした大根を米の研ぎ汁で茹でる。

大根を茹でている間に工作タイム。にんじんは立体お花、こんにゃくはくねくねリボンに。

あとは母の教え通りに昆布だしで煮ていく。

アク取りしながら煮たら、砂糖とか酒とかみりんとかしょうゆとかを適当に入れて、即席落とし蓋をしてひたすら煮込む。これは2度と同じ味が出せないのだろうなあと思いながら。

完成。いい感じにしみたと思う。



寿司パート

作りたいモノ筆頭の寿司も作るんだもんね!なんてたって正月!

回ってるお寿司でもカウンターのお寿司でもなんでもいいから寿司が食べたい気持ちを抑えつつ、まあうちでできるお手軽寿司といえばCHIRASHI。ちらし寿司ですね。

すしのこ飯×白胡麻をお重に敷き詰める。

このお重は有田焼(佐藤可士和コラボ)

刻みのりを敷きまして。

きゅうりON。

甘めに焼いた卵もオン。


さてここからは枝分かれ、我が家恒例の夫婦別食である。

まずは生魚ノンメルシーなOtto氏用。先ほどのお煮しめで使った鶏ももの半量で、サクッと鶏の照り焼きを作る。

こやつをのせてしまおう。

なんとなくモノたりないので、仕上げにネギと胡麻を振って完成。


次、万年生魚欠乏症の私用は、先月購入して小分け冷凍しておいたマグロのハラミを解凍してヅケにしたものを。はー、もうなんか色々と整う。

こちらをカッティングして、ON。

そうだそうだ、ノエルに奮発して買ったいくらちゃんを冷凍庫にぶっこんでおいたのだった。スプーンでがりがり削って、青ネギ&胡麻とともにちらした。

はい、2人分のちらし(大地版&海版)、一丁あがり。


そうそう、サラダっていうか箸休めっていうかそういった類のものも欲しいのが我が常。大根ときゅうりと水にさらした赤玉ねぎをそれぞれ塩揉みして水分絞って、ツナとともに和えた。

味付けはなんだったかな、マヨと醤油と砂糖とお酢あたりを適当に入れた気がする。まあ無限にいけるやつ。

ア・ターブル

はい、こちらが我が家の慎ましいお正月です。

鏡餅の水引の角度は気にしないでほしい

配置により、箸休めがなんだか主役感を出しているような気がしないでもない。トップにはさらに赤玉ねぎとすりごまをのせて華やかに。

ハラミのヅケが最高。今度からヅケる、これ決定。

いくらが自然解凍されていい感じになってきた。


お煮しめ。祖母の味とはちがうけど、これはこれで大変美味しくできたので満足。鶏を入れたのは正解だったな。翌日以降さらに味がしみて美味しくなり、毎日ちょこちょこと食べ切った。

お煮しめ、ちなみにOtto氏はこんにゃくとにんじんしか食べなかった。
こんにゃく好きはなかなか珍しいのではないかと思う。やっぱり氏の好みはよくわからないのである。

ようやく色々と整った気がする2週間遅れの Nouvel an japonaisヌーベル・アン・ジャポネ(日本的お正月)。

今年も美味しいものをたくさんこさえて、胃も心も豊かな一年になりますように。

お花の食器(中&小)とお重以外は頂きもので構成されております。ありがたや🙏


次回予告

さーて、次回のユイじょりさんは、ついにアレを実現したお話(の予定)でーす。

じゃんけん・・・ぽん!✊✌️✋

パー!✋

ウフフフフ🥟



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