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花より玉子!〜桜満開のパリ郊外ソー公園で、イースターソロ花見

先月末に夏時間となり、日本との時差は7時間のここフランス。

常日頃からけだるい朝。目を覚ますと、家族LINEには父から日課のように桜の写真が送られてきていた。そう、我が故郷が誇る国宝松本城の桜

これは咲き始めの頃かな
白銀のアルプスを背景に
満開の頃
お堀も美しく
夜桜まで!

妹が送った「パパは毎日お花見だね🌸」とのコメント。
それに返答した父のコメントが、いい。

「娘たちが花見をする暇もないと思って毎日写真を撮って送りますよー」

娘筆頭、朝からじーん・・・。父様。。。😭

ますます募る望郷の念。
そういえば桜なんてかれこれ何年愛でていないかしらね?


パリで花見をするならば

日本ほど至るところにない、パリの桜。

桜の集合体として有名なのが、パリからRERのB線で南下したところにあるソー公園(Parc de Sceaux)の桜スポット。オルリー空港に向かう途中ですね。

直近で花見をしたのが、日本への本帰国が決まった2017年の春。え、もう5年も前・・・??震える。

このときは、友人カップル(同じく日仏)とともにHANAMIしよーってことで、お弁当こさえて齢2歳(若!)の俺も連れて向かったのである。

そのときのお弁当がこちら。

アペロ、アントレっていうかプラっていうかなんだりかんだり&デセールまで

寿司桶をお弁当箱に仕立てるという技はよく使っていたものだ。
稲荷と唐揚げと卵焼きとトマトモッツァかしらね。

「HANAMI」という名の赤ワインを近所のカーヴで仕入れて持参。

今でも売ってたこのワイン

毎年のように花見をしていたあの頃はなんとも楽しかったなあ・・・と、当時に思いを馳せていたら、無性に桜を愛でたくなるのは想像にかたくないだろう。


前日の仕込み

今年はOtto氏もいないし前日思いついた勢いなので、俺と水入らずでソロ花見とまいりましょうかね!

そういえば、今年もイースター近くになるとソワソワしてたんですよね。

パリの友人にも、うずらの記事やべぇwwっていう感じで何度かお褒めの言葉をいただいたし、イースター=うずら女ユイじょりとのイメージ(by餃子氏)が定着しつつあるらしい。

ってことで、まあ、やりますよね。
毎年増え続ける着色料とうずらの図。

マカロン活動でどんどん増えた着色料とうずら

室温に戻してからうずらは茹でる。
茹でる際、大抵いくつかは割れてしまうけど、細心の注意を払ったらひとつのみひび割れで済んだ。

おたまを使って、そーっと

今年は NoWarウクライナカラーにでもしようかなと思ったけれども、迷ったあげく、せっかく着色料も増えたのでレインボーカラーにすることに。

塩水を作ってから調色

左端の赤がオレンジっぽくなってしまったので、濃い色を足したりして見た目赤に近づける。

こちらに茹でて皮を剥いたうずらの卵を入れて、冷蔵庫で一晩おやすみいただこう。



当日の朝、イースターマンデー

フランスではイースターのことをPâques (パック)とよび、キリストの復活を祝して、国民の祭日となっている。

昨日漬けたうずらはどうかな・・・?

いいじゃん!!!

上出来!といいつつも、前日との間違い探しが1点。わかった方はコメント欄にて是非。目の付け所がシャープで賞を差し上げます。

さすがにうずらだけでもアレなので、一人分のつまみをこさえて全部まとめて風呂敷で包む。
FUROSHIKIってフランスでも知ってる方が増えてきたような気がしないでもないけど、本当便利。お弁当包めるし食事時のナプキンにもなるし寒いときは首に巻いたり(!)もできるし。

お弁当箱とタッパーに入れたお手拭きとうずらパックが入っております


いざ、HANAMIの旅へ!

俺と水入らずの旅スタート!

RER乗る前
Sceaux駅前。チューリップが綺麗。

Sceauxは美しい一軒家が立ち並ぶ高級住宅街という感じなので、公園までの道も楽しい。

咲き誇る藤の花。逆光残念

近くのスーパーにちょこっと立ち寄って、道に迷い、ぐるぐる。私は自他ともに認める方向音痴である。

ようやく公園に到着。はい広大〜

右を見ても
左を見ても

とにかく広大〜〜!!


こんな広大な公園なので、Google mapで必死にcerisiers(桜スポット)あたりに向かうも、一向にたどりつかなくてイライラしてきた・・・・

ってところに、こののぼり。

おや、展示的なものも。


謎の提灯ロードまである。

見返り美人的な女性が描かれてもいる(ブルーの提灯)

ここをくぐったところに、ようやく桜スポットがお目見え!はー疲労!

八重桜ってやつでしょうか。
13時過ぎくらいで、同じく花見客がたくさん!


俺至極。

ソロ花見のはじまりはじまり

さて、ひとしきり写真を撮ったら、場所を決めてビーチで使うようの一人用タオルをさっと広げて、ソロ花見の準備を開始。

保冷剤で冷やしたロゼと大好きなポテチ、おいなりさんメインのお弁当とイースターレインボーうずらである。

お弁当のいなりは3つともふりかけを変えた(梅ひじき、かおり、ゆかり)ので、飽きまへんで。

右上は市販の白身魚ナゲット、左下は二十日大根なのでほとんど手間ゼロ

そして今日はなんと!俺にもお弁当、あるよ。

ドッグフードのうえには好物ブロッコリーと桜型にんじん

上記にて準備万端。
あーー晴れててきもちいいなあと思いながら、ソロ花見スタート!

俺はクンクンしてるその後方に、なにやら鬼の方とかなんらかの衣装を着た方が記念撮影。他にもいっぱいこんな感じのひとたちがいた。浴衣もいたし伝統衣装?みたいなひとたちも。

俺、うずらに反応の絵。「犬は飼い主に似る」と言いますしねえ・・・。

そして、降臨

こんなふうに俺とわちゃわちゃしながら寝っ転がって桜を眺めたりしていたら、ふと、こんなワードが頭に浮かんだ。

「花より玉子」

たまたまメッセージしていたパリ深酒友Aちゃんにこれを送ったら「あんたまじ狂ってるよ爆笑」的な返事がきた。よろこばしい。


その後は、なくしたと思っていた俺用黒丸メガネがなぜか発見されたので、パリの桜と滝(廉太郎)様的ショットを撮ってみたり。

さくら〜さくら〜♪

清張を読んで眠気をさそってみたり。

靴をドリンクホルダーにするというDIY(違う)も思いついたり。

そんなこんなでソロ花見を満喫しまくっていたところ、
夕方くらいに例のAちゃん&そのお友達ご夫妻が合流。

食べ物も飲み物もいきなりスーパー豪華に

Aちゃん息子は我がうずらに興味津々。
パカっと割ったら・・・あれ、これ🇺🇦・・・?

まさにウクライナカラー!!

楽しくわちゃわちゃ飲んで食べたのち、パリ中心部まで移動して、シンデレラタイムまでさらに飲んで食べて、なんとも楽しいイースターマンデーを過ごすことに。

これはうずらが招いた幸運だなきっと!!🥚



さて、来年は誰とどこで桜を愛でるのだろうか。


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