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サンドブームに参戦、鶏のパテカンでサンド

どうも、大変長らくお待たせしました(え?待ってない??)

本日は満を持して、サンドイッチの本場?フランスからついに

「サンドです」。


おととい書いたこのサンドに関する考察↓

「サンドは外で買うもの」という点に共感いただいたしずかさんも、週末に参戦を。なるほど、オープンサンドなら家で作るにはもってこいだなあと感心。


さて私はどうしよう。どうせなら北風小僧なみにフランス風をびゅんびゅん吹かせたい。

食パンのような四角いフワ系パンを使ったフレンチなサンドといえば、クロックムッシューやクロックマダムあたりが一番に思い浮かぶけど、これは我が家ではOtto氏の十八番。

ということで、やはりここはケイチェルおいたんのアドバイスにもあったように、私が世界一美味しいと勝手に思っているフランスのバゲットでサンドといこう。世界を股にかける料理人、現在エチオピアで奮闘中のあまのシェフもフランスのパンは世界一!とおっしゃっていたので、間違いない。

中身のメインについては、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれないけれど、昨日復習したフランス惣菜の定番、パテカン(パテ・ド・カンパーニュ)

サンドのためにパテカンを作るという、目的のためには手間を手間とも思わない女、それがユイじょりという人物なのだ。もはや感覚が麻痺している。おそロシアnote。

さて。繰り返し作るものは基礎ができたのち、何かしら変化を加えたくなる性分。

昨日復習したパテカンからの変更点は、下記3点。

・いつも使う豚肉ではなく、今回は鶏肉を使う
・香味野菜に、大好きセロリ追加
型を直方体のパウンドケーキ型から、半円形のトヨ型へ変更

ご近所のサンド教祖チョコチップクッキーさん。だだ漏れするイカ愛にシンパシーを感じてナンパしてからというもの、矯正族だったり無類のたこわさ好きだったり工作好きなところもさることながら、手持ちの型も似通っていることがコメント欄で判明。

半円型のトヨ型、ちょこさんも使い途を持て余してしまっているご様子なのだけど、かくいう私もずっと持っていたのに使い道がいまいちつかめず、先日ようやくココナッツフランを作るときに初めて使ってみた。

パウンドケーキ型とトヨ型に水を入れて計量してみたところ、容量が大体同じくらいだったので、これはイケるはず・・・!と信じ、今回のパテカン作りに採用してみることに。

サンドるタイミング的には、やっぱり夜にサンドって感じじゃないので(クロックムッシューとかはたまに食べるけど)、Otto氏のいる週末のランチしかない。ということで計画的に準備をし、日曜を迎えることに。


まずは前日の土曜日、鶏パテカンを焼き上げておく。

材料はこちら。鶏レバーはポルト酒で一晩マリネしてある。
分量などは昨日のパテカンに詳しく載っているのでそちらを参照いただきたい。

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ドラマーを卒業してフープロに頼る。

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ぎゅいぎゅいーんとあっという間にふわふわミンチ。
フープロの写真をとるといつもブレるのはどうして?好きすぎて震えてるのかな。

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みじん切りにしたエシャロット、にんにく、セロリ、卵を入れてまぜて、

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鶏レバをぶつ切りにして入れて、総重量の1.1%の塩を計って入れる。

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今日もドライクランベリーと黒胡椒。これはそのうち変えてみよう。

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オーブンシートを敷いたトヨ型に、ローリエを1枚。その上にベーコンを敷き詰めていく。

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きれいに敷き詰める。

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よーーし!!今日もぴったり!!!

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ベーコンで蓋をしよう。

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アルミホイルで蓋をして、お湯を張った天板にのせ、170度のオーブンで80分くらい焼いて、オーブン内で放置。

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重石をして一晩休んでもらう。

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翌日、つまり日曜。恒例のご開帳

うん、よい感じ。
型とパテの間にナイフを入れておく。

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お皿をひっくり返してのせて、

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あらよっと。気合いを入れてひっくり返そう。

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いい。美しい仕上がり。

ゼラチン質が溢れ出るけど、別にとってパテと一緒にそのうち食べる。

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スライスしてみる。
断面もよい。丸っこくて可愛らしい感じ。

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で、今日の本番はここから。

日曜の朝、お散歩がてら購入していたサンド用のバゲット。
バゲットには、普通のバゲットとバゲット・トラディションがある。後者の方が若干お高めでみっちりしているのだが、我が家の定番は「ノーマルバゲットのよく焼けたやつ」

パテカンをのせる幅に合わせて、バゲットをカット。
パテカン3つ分はOtto氏用。

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断面にバターとマスタードを塗って、ルッコラをのせる。

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パテカンとコルニッション(ピクルス)をのせる。
このあとさらにマスタードを絞った。

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即席でつくったキャロットラペをパテカンの上にのせる。
このキャロットラペは、オリーブオイルと白ワインビネガー、クミン、塩胡椒で味付けして刻んだパセリを入れてまぜただけ。

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ビジュアル要員、水にさらした赤たまねぎスライスをこんもりのせて、黒胡椒をゴリゴリ散らしたら、完成。

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さあさあ、おうちサンド、ボナペティ

私の分は、ふた切れ。

鶏パテカンがかなりいけてるため、とても美味しい。豚より好きかも。
ご近所サンド先輩方のおかげか、野菜の合わせもかなりいい感じ。セロリの食感が残ってるのもいい。

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肝心のOtto氏の反応はどうだろう。
「これはテリーヌだな」と言いながら、美味しいとパクパク。私が半分食べ終わるくらいのタイミングで、きれいに完食していた。
鶏皮もミンチにしてしまえばまったく問題ないらしい。そりゃそうか。

更に氏はこう続ける。

「前のより美味しい。次はパテ・アン・クルートだな。明日じゃない、1ヶ月後に」と。リクエストされるとソッコー作る私という人物をよくご存知のようで。

こうして第1回おうちサンドは盛況のうちに幕を閉じた。
ご近所さんたちのおかげで、サンドの考察からパテカンの復習、あらたなパテカンまで出来てしまって、ご近所ブームにのってみたのは大正解。

あらためて、思う。サンドは、偉大。





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