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ニッティング・クリスマス!

編みでいろどるクリスマス


あっという間に師走年の瀬。今年一番の我が家ニュースはやはり、「引越し」であろう。

誇張しているわけでもなく本当に鳥籠のようなパリのアパルトマンから北フランスの小さな一軒家に引っ越して、初めて迎えるクリスマス。

イベント好きな引きこもりとしては、家が広くなったことだし、クリスマスデコレーションにも気合いが入る。11月半ばくらいからちょこちょこと準備を開始して、先週ようやく整ってきたので、ここらでいくつか記録に残しておこう。


ちょうど一年前、義母の紹介で「編み」という友に出会い、ぞっこんLOVE。1年かけて親交を深めまくって、もはや人生のパートナーに昇格しつつある。

編み狂と自ら名乗れるくらいには狂ったように日々編んでいるわけだが、上の記事を書いたときにコメントでイカと手先を使うもの好き同志のチョコチップクッキーさんが、こんなコメントをくれた。

(前略)これからの季節、ますますみるぅくんとくっつきながらの編み物が捗りそうですね🥰小物類も楽しみにしています✨クリスマスツリーのオーナメントとかもかわいいのができそうですね🎄

チョコチップクッキーさんのコメント

オーナメントを編みで!!!名案・・・さすがチョコ氏!!!

そうだ、せっかく身につけた編み技、1年の集大成。
我が家のクリスマスを編みで彩ることに決めた。

3日後には毛糸が届く
決めたら行動は早い
変顔ものせとこ


ノルディック・ジャカード

秋旅・スウェーデンでスカンジナビアンスタイルに感化された私は、冬っぽくノルディック柄でも編み込んでみるか・・・と、これは絶対難しいはずと手を出してこなかったジャカード編みに手を出すことにした。

ジャカード編みを産みだしたのってフランス人なんだ。

俺のクリスマスカラーセーター

まあ、やっぱり最初は大切な相棒のおべべから取り掛かろう。

ジャカード編みは、編み図をみつつ、2本の糸を交差されたりしながら模様を編み込んでいくわけだけど、思っていたより簡単でしかも楽しかった。かつて刺繍にハマっていた身としては、一コマ一コマで模様が出来上がっていく過程が好きなんだと思う。

刺繍にハマっていたころの作品

旅中でも、ipadに編み図を落とし込んだらどこでも編める。

ノルウェーでノルディック柄を編む快感
フランスに戻ってきてから仕上げ
完成!

想像以上にちゃんと模様ができてて感動。早速きてもらう。

似合う
はいかわいい
伸び〜


クリスマスといえば赤×緑。飼い主同様、俺は緑の服って全然持ってないから、緑でも作ってみよう。

私が唯一もっている緑服それは義母手編みのニット
この中からベージュ以外の3色使う
襟部分から編み始め
ムンクとともに朝寝起きに編む

ジャカード編みは、糸を2色以上で編むので、裏は2重以上になる。だからあったかいのね・・・いや編みは本当勉強になるわ。

裏地はこんな感じ

ヒトのセーターより表面積が格段に小さいので(当然)、2日もあればできる。

オリーブグリーンが渋くていい
緑も似合うじゃん!
赤よりサイズ調整したからよりフィット
太陽光の下で
見返りもいい感じよ!


クリスマスツリーの準備

12月に入って、恒例のエコツリーを出す。パリの鳥籠アパルトマンでも活躍してくれたこのツリー、今年も使うよ!

毎年代わり映えなしのツリーなので、今年はちょっと趣向を変えて、テーマはシルバー&ゴールドでシックに決めてこ。

手持ちのオーナメントもゴールド系のみピックアップ
俺気になる
その後ボールでサッカーをし始めた(笑)

さてここで、恒例の犬バカフォトギャラリー。「ツリーと俺」、ご覧ください。

天才的視線
忠犬風
やっぱり赤は似合う
衣装替え
早めのプレゼントとともに
気になる気になる
はいあくび
気になる気になる気になる
アドベントカレンダーの中身はこんな感じで
ツナ・カモ・チキンのリピート
ぺろが止まらないよ

どちらもクリスマスカラーではあるけど、冬を通して着るんだもんね!


ノルディック・ボール

オーナメントといえば、こんな素敵な本を見つけてしまった。ノルウェー在住のArnes &Carlosによる、ザ・スカンジナビアンスタイルの「クリスマスボール」フランス語版。

2008年にコムデギャルソンと仕事して、そこで川久保玲に評価されてから、このクリスマスボール制作を本格的に取り組むことにしたと本にある

この本、55種類のデザインとともに、スカンジナビアンスタイルの冬の風景が写真で伺い知ることができて、読み物としても面白い。

どうやって球体をつくるかというと、基本輪っかを増やしたり減らしたりしていくイメージで、ここでは輪針aiguilles circulairesではなく4本のaiguilles double pointesで編んでいくとのこと。ああこれもなんか難しそうだと思って手をつけていなかった技だ・・・。

最初が若干難しい

でも慣れると案外編みやすい。一度ためしに輪針でも編んでみたけど、模様を入れる時は俄然こちらのほうがいいな。

雪模様を見ながら雪の結晶を編む
最後は減らしていく
閉じる前に綿を詰め詰め
上下閉じたら出来上がり!
途中遊ばれる俺
諺「ハートの家は幸せの家」(直訳)

隙間時間にちょこちょこと編んで、今年は9個で打ち止め。

最初に作ったものはガタガタしているけどまあ気にすんな
お気に入りはこの豚ちゃん
立体的にみるとこれまたかわいい
ドアノブとかにこんな感じでつるしてもいい

結局今年は階段にひとつずつ吊るしてみることにした。壁色が気に入らないけど、クリスマスムードは高まる。

昨日これに電飾も足した

毎年少しずつ編み足していって、何年か後にニッティング・ツリーができればいいななんて思っている。

ぽんぽんでクリスマス・リースDIY

12月、どこもかしこもクリスマス用品あふれるショッピングモールを回遊していたら、あるときふとひらめいて、クリスマスリースも作ってみたくなった。

帰って速攻ipadでイメージをお絵描き。こんなのが作りたい!!!

ツリーがモダンな感じなので、それに合わせてメタルなサークルを使って、
ぽんぽんとかボールをくっつけるイメージ


そうと決まれば、材料の仕入れ。毛糸は山のようにあるし、きらきら系ボールはツリーに使わなかったものがあるので、ベースであと必要なのはサークルとゴールドのスプレーのみ。

サークルとスプレーはアマゾンで仕入れた
白のサークルにスプレーでゴールドを着色
ぽんぽんメーカーなるものがないので、段ボールを適当に切って巻きつけてサイズ違いのぽんぽんを作る
これくらいあれば十分かな
配置を決めて、針金やロープや接着剤を駆使してくっつける

最大の難関、ぐにゃぐにゃ曲がる針金を使って描く「Noël」。
Otto氏に「それじゃ読めない」とか何度もダメ出しされながら、ちょこちょこと微調整して、理想の形に仕上げていく。

eの上にくっついているやつ(トレマ)は苦し紛れに触角で(笑)

最後にNoël部分をゴールドに着色したら、できあがり。

なかなかイメージ通りの仕上がり

このメタル感と毛糸の柔らかい感じの一見アンバランスに見える組み合わせが意外によいのでは?と思っている。

Noëlも一応読めるから成功といえよう

毛糸デコ尽くしの我が家のリビング、なかなかにほっこりしていい感じだ。我満足!

ノルディック、大集合!
影がアートっぽい

さて、こんな感じでホームデコレーションに集中していたら、もう5日後はクリスマスイブ。それまでにさらにあとセーター2枚仕上げないといけなくて、しかも1枚は手につけてすらいないんだけど、果たしてこれは間に合うのか…?
嗚呼そしてクリスマス用の食べ物なにも考えてないよ・・・。

編み狂と酔狂クッカーの血が騒ぐ1週間となりそうである。

今の心境こんな感じです、私。


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