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捨てるものには福がある〜鮭ハラス飯と石狩風味噌スープ

コンフィヌモン中、火曜と金曜は買い物の日と決めている。

前回のコンフィヌモンは街のマルシェも全クローズだったけれど、幸いにも今回は今のところ開催されている。そのため、我が家から最も近いマルシェの開催日に合わせてごそっと買い込むことにしているのだ。

昨日火曜日の朝、帽子に厚手のスヌードにマスクという、上半身の表面積メガネのみという完全防備な出立ちでマルシェとスーパーに。

マルシェで買うものは魚と肉。スーパーではチーズとか粉とか出来合いのものとか。

運がいいと一袋2ユーロのサーモンのアラ1kgを袋詰めで置いてある魚屋。
人気なのでいつも混んでいるのだが、今日は鮭の頭(こちらはひと頭1ユーロ)が2個しか並んでいない。

ちっ。今日はアラ出てないのか・・・自家製シャケフレークがそろそろなくなりつつあるから欲しかったのになあ。

列には並ばず少し離れて物色していると、お客対応の店員さんの後ろでお兄さんが何やらドデカいサーモンのハラス部分をひたすら削いでいる。

もしやこれ、貯まったら袋に入れて売りさばくのではなかろうか・・・

強欲な私は諦めることを知らない。

観察すること5分。
サーモン5匹くらいのハラスをテンポよく削いだお兄さんは、そのハラスを袋にいれて、重さを測って、重すぎたのかちょっと取り出して(ケチんぼ!)、一袋だけ売り物用の発泡スチロールの中に入れたのだ。

切り立てのハラスーーーー、これはほしい!

袋に入れられる少し前に空気を察した私は、五人くらい並んでいる列に並び、

「お願いだから前のひと、見つけないで。このハラスは私のものなの!!」と、
ひたすらに、祈る。

祈りの甲斐あってか神は味方してくれて、誰もみつけることなく私の番。速攻、「あの袋ください」と叫ぶ。
ついでにタコを切らしていたので、500gほど購入。
我ながらいい買い物をした。


帰宅後は、お昼をたいぶ過ぎるころまで下処理に明け暮れる。

まずはタコをいつもの容量で塩もみしてお茶っぱと一緒に茹でる。
今日のランチはこれでタコのパスタにしよう。

茹でている間に、例のサーモンたちもシャケフレーク化する。
いつもはふっとい中骨部分が大量に入っているので茹でて炒めてフレーク化しているものの、今日は中骨皆無。ガチで脂たっぷりハラス部分オンリー。

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身の部分を削ぎ、皮その他の部分と分けてみた。

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ちょっとまってくれ。

こんなに身が確保できてしまったんですけど!!!

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切ってるところ、目の前でみてたし、新鮮だから生でいっちゃお♪
わさび醤油でぺろり。

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なんじゃこの脂ののり方!ってかもはや脂!!!おいち〜〜

これは茹でて炒めてフレークになんてしている場合じゃないぞ。

このフレッシュ・フレッシュ・フレーッシュな脂を楽しむしかない。
冬の扉を開けるのだ・・・!

ちょうどよく茹であがったタコも捨てがたいけれど、泣く泣く今日はちょっとつまんでそのまま冷凍行き。
お昼はこの脂もとい鮭ハラスと白米を合わせることにした。


皮その他の部分は、先日よりハマっている粕漬けの余りと白くない白味噌を使った石狩鍋風味噌汁に使おう。
玉ねぎ・にんじんと茅乃舎のだし、粕漬けのナスを切ったものを粕漬け床とともに、投入。

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エキスがでそうなヒレ付き部分などを中心に、投入。
冷凍していたシャケフレークが中途半端に余っていたので、それもいれた。

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期せずして、シャケ尽くしのごちそうランチが出来上がってしまった。
ここはHokkaidoかどこか?

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どうしたって、この組み合わせに卵を割り入れたくなるのは、女板東のサガ。
致し方のないことである。

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石狩鍋風な味噌スープも、美味しくない訳なし。
北海道出身のミクニシェフ風に、グッドでーす。

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このハラス部分、残りは小分けにして冷凍して、少なく見積もってあと3回はいただくことができる。皮その他部分もしかり。

ということは、家にあった食材は粕漬け以外大したことないとして、このランチ、原価たぶん200円もいかないのではなかろうか。
花の都パリでは破格にもほどがある。

捨てるものには福があるとはまさにこのこと。
今後もMOTTAINAI精神で、うまいことお得でいいものを拾っていきたいと思う。


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これ、山雅バスタオルに去年の山雅ユニのオーダーメイドなんだよね
>おいたん



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