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Obentoこさえて、シャンティイ城でピクニック

我が家的、週の終わりの土曜日。

最近色々あってお疲れのようで、死んだような顔をして仕事から帰ってきたOtto氏が、ぼそっとつぶやいた。

「明日の昼、Tamagoyaki、作れるか?」

卵焼きのことを「オムレット・ジャポネーゼ(日本版オムレツ)」と呼んでいた氏だけど、「Tamagoyaki」という単語がスラっと出てくるようになった。私がよく日本食を作るせいか、料理系の単語だけはメキメキと上達しているのがうれしい。

私と知り合うまでは日本とのつながりゼロだったので、日本の文化も言語も皆無だったOtto氏。今はフランスに住んでいることもあり、我が家の日常言語はフランス語。

というわけだけど、私が日本語でひとりごちたり大音量で日本のラジオとかドラマを流し聞きしていることもあり、自然にちょこちょこっと単語量が増えてきたような気がする。

LINEでも勝手に私の日本の家族全員とグループを作って、今日も「こにちわ」に始まり、「みなさんおげんきですか?」と、私よりも家族にコンタクトをとってくれるOtto氏。家族から日本語が返ってきても、グーグル翻訳にぶちこむと大抵の意味がわかるらしい。

グーグルさんのおかげで、うまーくお茶目な感じに返答しているので、私が放置していても何となく日本の家族とやりとりできているのを微笑ましく観察している。

🌞

さて、土曜日になぜ卵焼き?その心は?と、以下のように尋ねてみた。

「なに、明日ピクニック?Obento作ってってこと??」

答えは、Oui。イエスだ。
ピクニック大好き族的には、万歳!ばんざーい!!

でもまあ夕方に言われたし、二人だけなのでそんな凝ったようなものを作る気もなく、はいはーいとだけ答えて、俺散歩ついでに卵と鶏肉だけ買って帰宅。

ちなみにフランス的なピクニックってのは、もちろんピンキリあるけれども、
庶民的にはかなり気軽なものだ。バゲットや、ハムとかチーズとかディップ的なものとかチップスとかを持ち寄って、ひたすら外でワインとかビールを飲みながらダベる、以上。

まあでも「tamagoyaki、つくって」って言われると、日本のobentoっぽいものを作る気にはなるので、期待に応えてしんぜよう。


🌞


さて、日付変わって、今朝。

私は相変わらず早起きが苦手なので、8時すぎにようやく起き上がる。
ちなみにOtto氏は5時にはお腹が減って起床。胃に正直。

やべー寝坊した・・・と思いつつ、起きがけからおかず作りにとりかかる。

ちなみに、いくつかあるうちで、これが定番のObentoボックス。
Otto氏と一緒に京都に行った際、たまたま見つけた Obento BOX専門店にて氏が買ってくれたもの。

このBox、スタイリッシュで素敵なんだけど、仕切りとか高さが弁当慣れしていない私みたいな人にはなかなか難しいんですわ。。

かつ、ひとくちコンロでのお弁当づくりって結構大変で。
炊飯器がなくて鍋で米を炊かなくてはならぬので、その時間コンロは占領されるし。

まあそんな逆境は吹き飛ばして、調理に入ろう。
前日買った鶏むね肉は、道産子ぽなPが教えてくれた冷めても美味しいチキンテンダーにしようと決めていた。

起きがけに鶏むねをそぎ切りにして、下味をつけて冷蔵庫へ入れておく。その間、卵焼きを作り、米を炊く。

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だし巻きではないので、行楽用の甘めの卵焼きを作り、鍋でご飯を炊いて蒸らしている間に下味をつけた鶏肉をじゃんじゃん揚げていく。
ちなみに揚げたて、めちゃくちゃ美味しい。

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おにぎりは大好きな日本製簡単ふりかけを使おう。

我が家の在庫を漁ったらこんな感じ。
ここから4種類チョイス。さあどれでしょう。

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答えは、ごま塩、混ぜ込みわかめ(青菜)、ゆかり、あかり、でしたー!広島大使の餃子たんを慮った🥟

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上にのっかってるグリーンピースについて。
インスタとかでよく出てくるオシャ弁当みたく、グリーンピースのサヤと実セットをおかずパートの賑やかしに使おうかと思った。

でも、どこにどうのせてみてもなんか違ったので、崎陽軒のシウマイ製法を採用。


おかずパートも詰め詰め。
右下はチーズとラディ(二十日大根)を詰め込んだだけで、完成。

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ひとくちコンロなのもあるけど、これ作るのに2時間もかかった・・・。
毎日早起きして、お子さまやご自身のためにお弁当やサンドタワーを作られているご近所の方々は本当にすごい。尊敬の念しかないです。


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Otto氏は、企画をぶち上げておいて内容はまったく決めていない。
ゆえに目的地も決めていないらしく、車に乗ってから助手席の私が適当にいくつか候補地をあげて、パリから50kmくらいのところにあるこのあたりはどうかってことになった。

その場所こそ、美しいお城と競馬場のある、Chantilly(シャンティイ)
城あるところに馬あり。

サムネイルが文字化けしまくってるけど、下記のサイトのトップページの動画が魅力がコンパクトにまとまっていていい感じなので、よかったら覗いてみていただけると!


今日はいい子でおさまっている俺。

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Chantilly城、到着。もれなく車の中より撮影。

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お城前の草っ原では、すでに多くの人々がピクニックをしていた。
パリにもよくいらっしゃるけど、水着で寝っ転がっている方がみゆる。
こちらでは日焼け万歳なのだ。

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本当はお城の近くでピクニックしたかったけれど、人が溢れていて車も止める場所がなかったので、競馬場寄りに駐車して森の中を歩く。

自然はいいなあ!

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俺が他の犬に興奮してしまうので、ソーシャルディスタンスがとれまくる広場にて、シートを敷いて場所固定。遠目でお城が見えるくらいの場所。

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ピクニックでも駆けつけアペロ。謎の液体は赤ワインです。

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からの、Obento登場!

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おかずには、お花見用で日本にて仕入れてきた桜っぽい花の楊枝をさしてみる。
去年も今年もお花見ができなかったから、こういうときに使ってしまおう!

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炭水化物は、器にラップを敷いてから米をいれておにぎり化。

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さらに、忘れかけて一度取りに戻った、こちら。

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そのへんのスーパーで買える、NORI。

こやつを適当に手でカットして、小にぎりをのせて食べる。
手が汚れない工夫である。

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ちなみにOtto氏は各おにぎりをひとくちで平らげていたので(私は5口くらい)、あまりNORIの意味がなかった。。


このObento箱、今日はいい活用ができたと思う。
そして今まで割とピクニックObentoを作ってきたので、そのうちまとめようかなと思い始めた。割と酔狂じみているやつもあった気がしますぞ。。


めずらしく鬱蒼としていたOtto氏も、いい気分転換になった模様。やはり日光に当たるのは大事。

と、思いきや、帰宅後、洗面所で大変だー!!というのでむかってみたら、鼻の先が真っ赤になっていた。まるで真っ赤なお鼻のトナカイさんである。

同じ時間日に当たっていた私はなんの変化もみられませんけども・・・
やっぱりギリシア彫刻と平たい顔の違いか?


ここからは俺フォト!🐶

チキンテンダーがタツノオトシゴっぽいーーー!
以前、Otto氏の親友カップルの天使な女児1歳に教えてもらった、hippocampe!!

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鶏の匂いに敏感な俺、欲しいに決まってるっしょ。

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外にいると、飲酒欲は変わらなくとも、食欲は確実に増す気がする。ふたりでワインもObentoも全部平らげて、しばしゴロゴロ。

目を開けると眼前に俺。この角度はかなりのおっさん風味。

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さらにゴロゴロしていると、お馬登場!!

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馬って本当に近くで見ると美しい。
こりゃー買って自分のものにしたくなるのもわかるわ。

ん?俺ってば海坊主・・・??

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ちなみに俺は、わかっちゃいたけど馬より他の犬なのでした。

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道中のコクリコ(ヒナゲシの花)。
亡きKENZOさんを彷彿とさせるやつですな。

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