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【日本一周 京都・滋賀編9】 高級うどん

・大盛りは量が多いから大盛り

 先ほど見つけたうどん屋の名前はずばり「鴨川製麺所」。京都観光客の琴線にたやすく触れる名前である。それに鴨川という単なる川の名前にもかかわらず、「鴨」という美味な食材の名前が入っているためにうっかりすると暗示にかかってしまう。注意が必要だ。

 メニューはシンプルなすうどんから明太クリームうどんまで、ビギナーから上級者まで楽しめるバラエティに富んだ品揃えである。好奇心から初手明太クリームうどんの暴挙に出そうになったが、すんでのところで踏みとどまって岡と同じ「いっしょうけんめん」を頼んだ。このメニューも名前からは想像することのできない怪しげな香りがするが、とどのつまりはトッピング盛り盛りのスタンダードなうどんである。

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 やってきた丼には海老天から柏天から、海苔、鰹節、葱、大根おろし、お揚げ、蒲鉾、若布、極めつけはだし巻き卵のなんでもありのうどんであった。抹茶を混ぜ込んだという自家製麺はもちもちしていて食べ応えがあるが、讃岐うどんよりは細麺でツルッと食べやすい。ダシが効いてさっぱりとした汁と一緒に、みるみるうちに完食してしまった。非の打ちどころのない昼食である。唯一欠点を挙げるとするならば、店のBGMが渋谷109でかかっていそうなイケイケの曲で、ライブばりの音量だったこと。店主の趣味だったのだろうか。

明石

・ココイチ美味いですよ?

 CoCo壱番屋が好きだ。高校時代は夏休みによく訪れていた。午前中は部活に勤しみ、昼食は同期と254号沿いのCoCo壱番屋で済ませ、午後は文化祭準備に取り組む。これが定番の流れであった。いつも注文していたのはチキンにこみカレーで、入念に煮込まれた鶏肉がルーと相性抜群なのである......

 鴨川製麺所に向かう道中、店を見かけた私は「ここなんてどう?」と咄嗟の提案を試みるも、明石はご両親からココイチは不味いという洗脳教育を受けているらしく、当初の予定通りうどんをすする運びとなった。丸亀製麺がうどん料金の基準になっている私からすると、全体的に値が張る印象であったが「製麺所」を名乗るからには相当なクオリティが期待できるので、880円(税抜き)の最も豪華そうな一品を注文した。

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 着丼。天ぷら数種にかまぼこ、玉子焼きがどーんとトッピングされている。麺は自家製抹茶麺だそうで、コシがありつつ柔らかさも損なわない、絶妙な製麺に感動した。ただ「冷」にしたのは失敗だ。ここまで徒歩移動が多かったので、体が火照り「冷」を頼んだ次第であるが、完食するころには全身冷え切っていた。ところで、880円に消費税を上乗せすると968円になるはずだが、請求された額は960円であった。奇怪な計算式により謎の値引きを享受できたことをここに残しておく。

尾道

・メンバー
明石、尾道

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