柚月。

柚月 -Yuduki- Since:2023.8.23. 不定期で更新します。

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記事一覧

愛逢月の夜

「“突然の別れ”って突然お別れすることなんだって」  亜紀ちゃんは開口一番にそう言った。  私はどうぞ続けてと言い話の全貌を先に明らかにした。    話の全貌は、好…

柚月。
2週間前
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[柚月の独り言#1]2024年 6月の活動報告

お久しぶりなnote更新は活動報告といういつもと違う内容でお送りします。 noteの更新をサボっていた私はこんな状況でしたよというめちゃ薄いお話を書きます。 6月の上旬…

柚月。
3週間前
1

カサとアナタ

今日は朝から空が泣いていた。 空が泣いている日はアナタも泣いていた。 いつも傘で表情は見えないけれど、朝は憂鬱そうな感じで休み時間になれば苦しそうに机に突っ伏して…

柚月。
2か月前
1

こどもの日、大人になる前に。

公園に響かせていた笑い声、あれから何年経っただろう。 夕方五時のカラスの鳴き声で歩いて帰った夕日のオレンジ色。 あの頃は上を向いて歩いていたはずのに、気づいたら…

柚月。
2か月前
3

サクライト

木々が恋する儚い時期よ、写真におさまる準備は万端かな。 君の左手つかんで走り出した花道、春風が背中押してくれた。 涙なんて似合わないさ、笑顔の花咲かせようよ。 ほ…

柚月。
2か月前
2

名前という宝物に気づいた話

「名前は親からもらえる最初のプレゼントなんだよ」 あれは何年前のことか覚えてないけれど、そんなことを言っていた人がいた。 でも、いつしか自分は自分の名前が嫌にな…

柚月。
3か月前
1

好きという情の正体

これは南雲湊斗の独白 タイトルは[好きという情の正体]とかにしよう。 少々くすぐったいくらいがいいだろうからな。 久々に原稿用紙にペンを滑らせる。 ちょっと緊張して…

柚月。
3か月前

拝啓、弥生の桜たちよ。

僕たちに例えばなんてないけれどもし叶うのなら… 気持ちを言えないまま桜が咲いた。 後悔してももう遅いのに、別れと次の出会いがもうすぐそこにあるのに。 悠長なこと言…

柚月。
3か月前
2

星のような君と、恋心を忘れた僕。

自室の天井が霞んで見えて朝を迎えた。 「あぁ、そうか、もうこの世界に君はいないのか」 また僕はあの笑顔を夢で見る。 これで何度目の夢なのかもう数えきれないけれ…

柚月。
3か月前
2

カエルム

雨上がり虹ひとつ 見上げた空青くて 「いつまで晴れるの?」 って問いかけた 晴天の雨宿り 水たまりに映るボク 曇った表情で立ち止まっている この先の話描くのは僕 想像…

柚月。
4か月前

橙日-トウヒ-

夕日が今日も一日の終わりを告げて暗闇に僕たちを導いてくる。 僕は、まだ終わらせたくないよ。 この一日の幸せを。 また明日は来るけれど、君のこの表情を見れるのはこ…

柚月。
4か月前
2

苺一会 - いちごいちえ-

「一期一会」 私の好きな言葉で、縁の始まり。 あなたに出会えてよかったと思う。 あなたはいつも素敵な笑顔を私に向けてくれる。 こっちまで笑顔になっちゃうよ。 あ…

柚月。
5か月前
3

部屋の片隅で綴った本音

気づけば季節はもう冬らしい。私はまた一日という時間を無駄にする。あの別れから4ヶ月が経つけれどまだ心の整理がつかずに休職させてもらっている。会社の人に迷惑だと思…

柚月。
7か月前
1

冬空の下で傷んだ林檎

真っ暗で曇った空にため息をついた。 星なんてなかった。 もう今年もラストスパートで、私の香水もラストノート。 クリスマスを前にして別れを告げた。 空は黒くて息は白い…

柚月。
7か月前
1

思い出の駅舎と晴れ渡る空

十月初旬。夏が終わりを告げ、秋が香り始めて数週間経った頃。 長い間地元を離れていたけれど、仕事の関係でこっちに帰ってきた。 懐かしい匂いとちょっと新鮮な匂いが鼻…

柚月。
9か月前
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楓梛の黄色い日記帳

私はたまに昔のことを思い出してアルバムを開いたり、写真を見返したりして思い出に浸っている。 寂しがりな私の落ち着ける大切なこと。 昔を振り返るときは必ず日記をつ…

柚月。
9か月前
1
愛逢月の夜

愛逢月の夜

「“突然の別れ”って突然お別れすることなんだって」
 亜紀ちゃんは開口一番にそう言った。
 私はどうぞ続けてと言い話の全貌を先に明らかにした。
 
 話の全貌は、好きだけど別れたいと言われたってことらしい。私は意味がわからなすぎてずっとクエッションマークを頭に浮かべて話を聞いているフリをした。
 だってわからないんだもん。なんで好きなのに別れなきゃいけないわけなの?
 
 彼が言うには、あなたの理

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[柚月の独り言#1]2024年 6月の活動報告

[柚月の独り言#1]2024年 6月の活動報告

お久しぶりなnote更新は活動報告といういつもと違う内容でお送りします。

noteの更新をサボっていた私はこんな状況でしたよというめちゃ薄いお話を書きます。

6月の上旬に心がだいぶやられてしまう出来事がありましてそのこととトラウマの再来も相まってSNS全般をお休みしてしまいました。
当時はめちゃくちゃ辛くて大変でした。

※現在はどちらも解決しております。

その後、ちょっと落ち着いたタイミン

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カサとアナタ

カサとアナタ

今日は朝から空が泣いていた。
空が泣いている日はアナタも泣いていた。
いつも傘で表情は見えないけれど、朝は憂鬱そうな感じで休み時間になれば苦しそうに机に突っ伏していた。
黄色い傘をさすアナタは傘の色とは対照的に暗い顔。
教室内にいるのに私の耳には声も聞こえてこない。
あしたは、晴れてくれてもいいんだよ。

私は幼少期、雨が好きな子供だった。
雨が止んだあとに見える虹が好きだったから。
虹はどんな私

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こどもの日、大人になる前に。

こどもの日、大人になる前に。

公園に響かせていた笑い声、あれから何年経っただろう。

夕方五時のカラスの鳴き声で歩いて帰った夕日のオレンジ色。

あの頃は上を向いて歩いていたはずのに、気づいたら下ばかり向いてさ。

電子の海をさまよって離れ離れになって君とも話さなくなるのかな。

好きだけの気持ちだけじゃ君の隣にいられないなんて、嫌嫌なのに思春期という春のせいで不器用になった口。

オレンジジュースだったドリンクも気づけばアル

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サクライト

サクライト

木々が恋する儚い時期よ、写真におさまる準備は万端かな。
君の左手つかんで走り出した花道、春風が背中押してくれた。
涙なんて似合わないさ、笑顔の花咲かせようよ。
ほら、笑顔のが素敵だよ。
恥ずかしながらにみせたその頬にも桜色が見え隠れして、そんな些細な表情でこの気持ちを知るなんてね。

嬉しさを満開に咲かせて彩ってこの一瞬をフィルムに閉じ込めて振り返れたなら幸せだよね。

***

さくらの咲いたこ

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名前という宝物に気づいた話

名前という宝物に気づいた話

「名前は親からもらえる最初のプレゼントなんだよ」

あれは何年前のことか覚えてないけれど、そんなことを言っていた人がいた。

でも、いつしか自分は自分の名前が嫌になっていた。

その理由は幼少期から「お前」と呼ばれ続けていたからなんだと最近気づいて納得した。

せっかく名前をくれたのに渡した本人がお前呼びかと、そんな風に思ったんだと思う。

執筆活動を始めたことで改めて気づけた良かったこと。

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好きという情の正体

好きという情の正体

これは南雲湊斗の独白

タイトルは[好きという情の正体]とかにしよう。
少々くすぐったいくらいがいいだろうからな。
久々に原稿用紙にペンを滑らせる。
ちょっと緊張してきたな、緊張なんてしなくてもいいはずなのに不思議なものだ。

あれほど好意という感情から避けて、逃げ続けて来た末路がこれか。

僕は、もうわからない。他人の目なんか気にしないで生きていきたいのに。僕はまた助言を人に与えては成就を願う。

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拝啓、弥生の桜たちよ。

拝啓、弥生の桜たちよ。

僕たちに例えばなんてないけれどもし叶うのなら…
気持ちを言えないまま桜が咲いた。
後悔してももう遅いのに、別れと次の出会いがもうすぐそこにあるのに。
悠長なこと言っていたなら手も届かなくなるだろうことはわかっていたのに。
春から始まった曖昧な関係を桜吹雪が邪魔をして紡いだ言葉すら届かずに、儚く散って舞い上がる。空に投げかけた後悔と第二ボタン。

星のような君と、恋心を忘れた僕。

星のような君と、恋心を忘れた僕。

自室の天井が霞んで見えて朝を迎えた。

「あぁ、そうか、もうこの世界に君はいないのか」

また僕はあの笑顔を夢で見る。

これで何度目の夢なのかもう数えきれないけれど、いつまでたっても忘れられない。

星みたいな笑顔を。僕にしか見せなかった些細な笑い。

静かに口許に弧を描くそんな君の表情。

僕はまだ過去に縋ることしかできないのかと自分が自分で嫌になる。

情けない話だとみんな笑うかもしれない

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カエルム

カエルム

雨上がり虹ひとつ 見上げた空青くて
「いつまで晴れるの?」 って問いかけた
晴天の雨宿り 水たまりに映るボク
曇った表情で立ち止まっている
この先の話描くのは僕 想像膨らませ期待を込めて 歩きだそう君と共にナナイロの線路迷って 創造すればいいんだよ
君となら進んでいける気がするんだよ
僕たちの描いたセカイへ
雨上がり傘ひとつ 見上げた空青くて
「いつ雨降るの?」って聞いてみた
晴天のバスの

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橙日-トウヒ-

橙日-トウヒ-

夕日が今日も一日の終わりを告げて暗闇に僕たちを導いてくる。

僕は、まだ終わらせたくないよ。
この一日の幸せを。

また明日は来るけれど、君のこの表情を見れるのはこの瞬間だけで、また明日も声を聞けるかもわからない。

おはようも言えない日かもしれない。

“恋って濃い”んだなって、君にメッセージ送るときだって、緊張しちゃってるし挨拶するのだって一苦労なんだよな。

でもこの日々が濃厚で幸せなのかも

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苺一会 - いちごいちえ-

苺一会 - いちごいちえ-

「一期一会」
私の好きな言葉で、縁の始まり。
あなたに出会えてよかったと思う。
あなたはいつも素敵な笑顔を私に向けてくれる。
こっちまで笑顔になっちゃうよ。
ありがとうね。
あなたには感謝してもしきれないくらいで、もらいっぱなしで返しきれないよ。
彼女の名前は静玖ちゃん。
全然静かじゃないよく笑う子。
でも、そこがあの子のいいところで尊敬できるところ。なんてったってかわいいからね!

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部屋の片隅で綴った本音

部屋の片隅で綴った本音

気づけば季節はもう冬らしい。私はまた一日という時間を無駄にする。あの別れから4ヶ月が経つけれどまだ心の整理がつかずに休職させてもらっている。会社の人に迷惑だと思ったから退職してもいいかなとも思ったけど、友達が「一旦休職して心と部屋の整理をしなさい」って足の踏み場もない部屋に目を落としながら優しく言ってくれて一応延命できている。

私は8月の初旬に突然別れを告げられて、連絡手段も全て絶たれた。私の話

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冬空の下で傷んだ林檎

冬空の下で傷んだ林檎

真っ暗で曇った空にため息をついた。
星なんてなかった。
もう今年もラストスパートで、私の香水もラストノート。
クリスマスを前にして別れを告げた。
空は黒くて息は白い。私はあの人が来るのをずっと前からこの寒空の下で待っていた。
でもあの人は一向に現れなかった。

約束をする時はいつだって私からであの人は私に関心なんてなかったのかもね。
前に公園に呼び出した時にも約束の時間より数分遅れてきたっけ。

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思い出の駅舎と晴れ渡る空

思い出の駅舎と晴れ渡る空

十月初旬。夏が終わりを告げ、秋が香り始めて数週間経った頃。
長い間地元を離れていたけれど、仕事の関係でこっちに帰ってきた。

懐かしい匂いとちょっと新鮮な匂いが鼻腔をくすぐってくる。うちの地元は金木犀がたくさんあってこの季節になったら地域全体が金木犀の香りに包まれる。神無月なのに神様に守られているような気がして安心する。
なんてね。
金木犀の香りがするとちょっと嬉しい気持ちになる。

こっちに帰っ

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楓梛の黄色い日記帳

楓梛の黄色い日記帳

私はたまに昔のことを思い出してアルバムを開いたり、写真を見返したりして思い出に浸っている。

寂しがりな私の落ち着ける大切なこと。

昔を振り返るときは必ず日記をつけるようにしようと思う。これまでこの振り返る時間はたまに取ってたけど日記なんて書かなかった。

最近部活で仲良くなった亜紀ちゃんが日記帳を部室に持ってきていたのがきっかけで私も書いてみようかなって思った。なんか楽しそうだし、素敵だなって

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