㊷3分連続ドラマ脚本「タイムエフェクト(第11話)」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼あらすじ

足立春樹(20)は、智也、雅、菜月と共に10年前に埋めたタイムカプセルを同級生で掘る。
するとそこには『さやかを殺した犯人はこの中にいる』という手紙が…。
さらに菜月には「彩香を殺した犯人は雅」と書かれた手紙が届く。
10年前に死んだ彩香の事件が、蒸し返される…。

▼11話台本

▼これまでのお話

▼登場人物

足立春樹(20)…大学生
山原智也(20)…フリーター
上野雅(20)…大学生
奥村菜月(20) …大学生
川瀬彩香(10)…10歳で亡くなった
山原浩二(43)…智也の父・刑事
花沢沙織(24)…昔の担任の先生

▼本文

〇(回想)学校・校庭

10歳の春樹、彩香、雅、智也、菜月がいる。
T「10年前」
缶の中にそれぞれ手紙やおもちゃなどを入れる。
クッキー缶に『タイムカプセル』と書く春樹。
春樹「できた!」
みんなで喜ぶ。
彩香「開けるの楽しみだな~」
雅「ね!超―楽しみ!」
菜月「早いよ。開けるの10年後でしょ」
笑う雅と彩香。
智也「じゃあ埋めようぜ」
一同「うん!」
セッセッと堀る五人。
花沢沙織(24)がやってくる。

沙織「何やってるの?」
彩香「タイムカプセルです」
沙織「タイムカプセル?!いいねぇ。あ、でも本当は校庭に穴を掘ってはいけません」
一同「え…」
沙織「だから…(しーっ)ね。先生とみんなとの秘密にしよう」
菜月「いいんですか?」
沙織「みんなの青春のためだからねぇ。ほら、他の先生たちに見つかった怒られちゃうよ。早く埋めちゃいな」
一同「はーい」

去っていく沙織。
『先生やさしい』などと話しながら埋める五人。
   ×   ×   ×
埋め終わる五人。
春樹「ふ~」
彩香「春樹おじさんみたい」

「あははは~」と笑う一同。

〇道(夕)

菜月と春樹が歩いている。
菜月「花沢先生か…手がかりっていっても調べるの時間かかりそうだけど」
春樹「うん…」
菜月「…大丈夫?」
春樹「うん…」
菜月「智也とケンカなんかしちゃって春樹らしくない。なんかあったの?

〇(フラッシュ)喫茶店・店内

険悪になる春樹と智也。

 

〇(元の場所)道(夕)

春樹「俺もみんなのこと疑いたいわけじゃないんだけど…。なんかこんなとこ彩香に見られたらどう思われっかなぁって」
菜月「ほんっとにあんたは10年経っても彩香のことしか考えてないんだから」

(12話につづく)

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