㊲3分連続ドラマ脚本「タイムエフェクト(第6話)」
▼あらすじ
足立春樹(20)は、智也、雅、菜月と共に10年前に埋めたタイムカプセルを同級生で掘る。
するとそこには『さやかを殺した犯人はこの中にいる』という手紙が…。
さらに菜月には「彩香を殺した犯人は雅」と書かれた手紙が届く。
10年前に死んだ彩香の事件が、蒸し返される…。
▼6話台本
▼これまでのお話
▼登場人物
足立春樹(20)…大学生
山原智也(20)…フリーター
上野雅(20)…大学生
奥村菜月(20) …大学生
川瀬彩香(10)…10歳で亡くなった
山原浩二(43)…智也の父・刑事
▼本文
〇奥村家・菜月の部屋(夜)
菜月は携帯にラインが届き驚く。
右手に携帯を持ったまま、突っ伏をする菜月。ラインは春樹からで
ある。
ラインには『智也ん家行けなかったわ。なんか家に雅といるみ
たいで』と書かれている。
深くため息を付く、菜月。
〇春樹のアパート・外(夜)
春樹が帰ってくる。部屋には、10年前の写真が飾ってある。
その写真には十歳の春樹、彩香、菜月、雅、智也が写っている。
〇(回想)学校・校庭
T「10年前」
彩香(10)、春樹(10)、智也(10)、雅(10)、菜月(10)がいる。
彩香「ねー!タイムカプセル埋めようよ」
春樹「タイムカプセル?」
彩香「今日にぶんのいち成人式でしょ?大人の成人式の時にさ、みんなで掘り起こそうよ」
雅「うちもやる!」
智也「俺も」
菜月「私も」
× × ×
タイムカプセルを埋める五人。
× × ×
写真を撮る5人。
〇(元の場所)春樹のアパート・外(夜)
写真を見つめる春樹。
〇奥村家・菜月の部屋(夜)
携帯に電話がくる。即出る菜月。
菜月「…え?」
カーテンを開け、窓から外を見ると家の前に智也がいる。
〇同・前(夜)
菜月と智也がいる。
菜月「どしたの?」
智也「いや…」
菜月「雅と居たんじゃなかったの」
智也「…まぁ」
菜月「…用がないなら帰って」
智也「おい!話したいことがあんだよ」
菜月「…何?」
少し話づらそうな智也。
〇春樹のアパート・外(夜)
インターホンが鳴る。
春樹「…?」
のぞき穴を覗くが誰もいない。
ドアを開ける春樹。
『彩香を殺した犯人はお前だ』と書かれた紙が貼られている。
(7話につづく)
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