㊱3分連続ドラマ脚本「タイムエフェクト(第5話)」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼あらすじ

足立春樹(20)は、智也、雅、菜月と共に10年前に埋めたタイムカプセルを同級生で掘る。
するとそこには『さやかを殺した犯人はこの中にいる』という手紙が…。
さらに菜月には「彩香を殺した犯人は雅」と書かれた手紙が届く。
10年前に死んだ彩香の事件が、蒸し返される…。

▼5話台本

▼これまでのお話

▼登場人物

足立春樹(20)…大学生
山原智也(20)…フリーター
上野雅(20)…大学生
奥村菜月(20) …大学生
川瀬彩香(10)…10歳で亡くなった
山原浩二(43)…智也の父・刑事

▼本文

〇雅の部屋(夜)
雅が座っている机の上には手紙が置いてある。
手紙を見つめ、小さくため息を付く雅。手紙の文字はまだ見えない。
 
〇智也のアパート・外(夜)

智也が帰ってくると、父・浩二が部屋の前にいる。
浩二「おう」
智也「…」
 
〇同・中
浩二と智也がいる。
浩二「ちゃんと一人暮らししてんだな」
智也「…何」
浩二「父親が息子の顔見に来ちゃいけないのか」

浩二は、智也の部屋にある手紙を見つけ、目を光らせる。
智也と話しながらその手紙に近付き、軽く中を見る。
浩二は『犯人は春樹』と書かれているのを確認し、眉間にシワを寄せる。

浩二「じゃあそろそろ父さん帰るわ。あ、早く彼女の一人でも作れよ」
智也「うるせーよ」

出ていく浩二。

〇道(夜)

春樹が歩いている。
浩二が逆側から歩いてくる。

春樹「おじさん」
浩二「おう」
春樹「仕事ですか?」
浩二「まぁな」
春樹「今ちょうど智也んとこ行こうと思って」
浩二「…やめときなさい」
春樹「え?」
浩二「…俺も今寄ってきたんだけど、ほら、あいつ女の子と居たから」
春樹「あ…雅か」
浩二「え…?智也、雅ちゃんと付き合ってるのか?」
春樹「なんかそうみたいです」
浩二「(深刻な顔で)…」
春樹「おじさん?」
浩二「じゃあそろそろ仕事に戻るよ。またね春樹くん。気を付けてね」
春樹「はい」
逆方向に歩いて行く春樹と浩二。
浩二は険しい顔をしている。
 
〇菜月の部屋(夜)

菜月の携帯にラインが届く。
目を見開き、驚く菜月。
ラインに何て書いてあるかはまだわからない。

(六話につづく)

▼お問合せ

▼連絡先

mail:akari.3zuki@gmail.com




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?