㉝3分連続ドラマ脚本「タイムエフェクト(第2話)」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼1話のあらすじ

足立春樹(20)は、智也、雅、菜月と共に10年前に埋めたタイムカプセルを同級生で掘る。
するとそこには『さやかを殺した犯人はこの中にいる』という手紙が…。
さらに菜月には「彩香を殺した犯人は雅」と書かれた手紙が届く。
10年前に死んだ彩香の事件が、蒸し返される…。

1話はこちらから!

▼2話台本

▼登場人物

足立春樹(20)…大学生
山原智也(20)…フリーター
上野雅(20)…大学生
奥村菜月(20) …大学生
川瀬彩香(10)…10歳で亡くなった
山原浩二(43)…智也の父・刑事

▼本文

〇喫茶店内

菜月、智也、春樹がいる。

菜月「…彩香を殺した犯人、雅って書いてあったの」
智也「…そんなんウソに決まってんだろ」
菜月「わかってるよ。私だってバカじゃない。でも…今日のことといい、何かちょっと変じゃない?」
智也「そうだな」
春樹「…ホントは事故じゃなかった…?」

菜月と智也がビクッとする。

菜月「やめてよ」

険しい顔をする、三人。
 
〇春樹のアパート・ポスト前(優)

ポストの郵便物を持ち、階段を上がる、春樹。
 
〇同・中
玄関に入ってくる春樹。宛名のない手紙が入っている。恐る恐る手
紙を開けると『彩香を殺した犯人は菜月』と書かれている。

春樹「…?!」

呆然とする春樹。

〇警察・外観(日替わり)
 
〇同・中

春樹がやってくる。

警察官「個人的なお約束をお取り次ぐのは難しいです」
春樹「だから…!友人の父で、10年前の事件のことなんです」

山原浩二(43)がやってくる。

浩二「春樹くんか」
春樹「おじさん…!」
 
〇同・とある部屋

春樹と浩二が座っている。春樹は昨夜の手紙を浩二に見せる。
春樹「…で、彩香が死んだのがもしかしたら事故じゃないのかもって…調べてもらえたりしませんか?」
浩二「んー……」
春樹「智也からは何も聞いてないですか?」
浩二「うん。今は智也も一人暮らしだからね。俺も智也の父親として、力になったあげたいところだけど…もういいんじゃないか?」
春樹「え?」
浩二「また傷付くかもしれないぞ」
春樹「(眉間にシワを寄せて)…」

〇同・外

トボトボ歩いている春樹。電話をしている浩二。

浩二「今春樹くんが来たよ。例の件で」

電話をしている相手の手元。顔はまだ見えない。

(三話につづく)

▼お問合せ

▼連絡先

mail:akari.3zuki@gmail.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?