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ワーママデザイナーが考えるキャリア形成について

こんにちは!
YUCCAというものです。
デザイナーという職種で、中小企業を2社経て今はIT企業のデザイナーとして働いています。

さて、タイトルにもある通り。

時短勤務のワーママデザイナーの私は、出産を機に働く環境を変えたいと思い、フルフレックス・フルリモート可の正社員として希望していた上場企業に転職しました。
輝かしいバックグラウンドも無く、IT畑にいなかった私がなぜそれを実現出来たのか。それはとことん自分と向き合って今後のキャリア形成を考えたから。
それに尽きるかと思います。めんどくさいけど、立ち止まって今後どんなキャリアを辿っていきいたいのか考えるのってとっっっっっっても大切だと考えています。そして、私にとって立ち止まるきっかけを与えてくれたのが出産というイベントでした。
社会人として女性として自分がどうなっていきたいかも必要だけど、母親として妻としてを考えると自分事だけでもいかない。
今回はそんなワーママデザイナーの私がどうやって自分のキャリア形成を考えていったのかまとめていきます。(今回はかなり長文です)

まず、自分の中の理想を書き出す。

こんな事がしたい。こんな人生が送りたい。やりたい事がなかったら、こんな事はしたくない。から考えてみる。今の自分のスキルでは実現できない事でも、何でもいいのです。ひたすらワガママに書き出くのです。笑

理想を書き出す時には、その理由も考える。

理想を書き出したらその理由も考えました。なぜそう思う経緯に至ったのか。そうする事で、自分の人生を振り返る事ができ、自分がどういう人間なのかが分かってくるようになりました。それでは実際に私が考える理想を書き出していきます。

理想1.クリエイター(今はデザイナーやアートディレクター)として働き続けたい!

幼い頃から絵を描くのが好きで、それを人から褒められるととっても嬉しくて。小学生の時の夢は人には言えなかったけど漫画家さんになりたいなと思っていて、中学生の頃はPCを使って美術に携われる仕事に就きたいな。高校生の頃は椎名林檎さんがのMVに影響されてCGデザインがしたいな。大学生の時は、人に影響を与える広告デザインの仕事に就きたいな。と、一貫して何か作りたい。手を動かしたいと思っていました。そして自分が作った広告やプロダクトで他人の人生や価値観を変える事の出来るデザイナーという職業に憧れを感じていました。(後々、デザイナーが全て作っている訳ではないと分かるのですがね。)

理想2.労働環境が配慮されている会社で働きたい!

そして社会人になると、1社目は広告代理店(ほぼ制作会社)に入りました。それこそひたすら手を動かして、依頼が来た仕事をスピード感もってこなしていく日々でした。周りには尊敬出来る先輩デザイナーさんが沢山いて、自分の中のデザイン力はここで磨かれたと言っても過言ではありません。当時は分からなかったですが、基礎デザイン力を磨く事が出来た成長環境として、とても感謝しています。ただ、月 7〜80時間くらいは残業していました。もちろん残業手当つかない。有休取れない。根性論。ワンマン。コンペで同僚と競い合う環境。そして実力のない自分。そんな毎日を送っていると日に日に自分の心が荒んでいくようになりました。通勤時もこのまま電車に飛び込んだらどうなるかな。とか、交通事故にあって会社に行けなくなったら楽だな。とか実際に行動しようとは思わなかったけど、今振り返るとヤベーな。と。。。
手は動かせるけど、なんだか会社の為に生きている私。やりたかった事ってこういう事だったのかな。。。?と、クリエイターとして最低限の労働環境が配慮されている環境で働きたいと思ったはこの経験がきっかけでした。

理想3.もし旦那がいなくなったとしても、子供が養える程度の安定した収入を得られるようになりたい!

この考えは、中学生か高校生の時に私の父から言われた事で。「平凡な日常がいつ無くなっても大丈夫なように。女性でも自分の力で生き抜いていけるような人になりなさい。」と言われた事がキッカケです。 旦那には「最悪、僕の収入だけでも生活していけるから、収入よりもやりたい事を優先していいよ」と言ってもらえた事は嬉しかったのですが、自分の中ではなんか違うなとモヤモヤしていて。さらに、子供が生まれた瞬間に確信に変わったのは自分の子供を産んだ時に、「あぁ、私はこの子をこれから守っていくんだな。」と思ったわけです。もし旦那に何かがあって、シングルマザーになっても、子供には苦労させたくないな。と。。。
自分のやりたい事をして+ある程度の安定した収入を得られるにはどうしたらいいんだろう(最悪、ある程度の安定した収入だけでも得られるにはどうしたらいいんだろう)。。。。はっっっ!このままの私じゃダメだ。。。。!!って自分に危機感を猛烈に感じたのです。

理想4.女性としても母親としても自分らしく働きたい!

これは2社目の会社での経験がそう思うキッカケなのです。結婚をきっかけにインハウスデザイナーとして働き始めた2社目では、1社目の経験から、残業がほぼ無く、プライベートを充実出来る働き方で働く事を選択しました。スピード感がなかったり、デザイナーとして物足りなさを感じていましたが、今の自分にはそれでも十分と感じていました。

子供ができるまでは。

産休・育休を取って復帰すると、今までの働き方と全然違くなりました。
時短勤務ながらもデザインチームのリーダーだったのですが、仕事をフルコミットしたいと思うとやっぱり時間が足りないわけです。
また、プレイングマネージャーとして仕事をするのが物理的に難しく、デザインが本業というよりもディレクショ業務に時間を費やす事が多くなりました。退勤した後でもメンバーに連絡を取ったりメールを送ったり、ディレクション用の資料を徹夜で作ったり。通勤時間や子供にご飯を上げている時間など、基本仕事の事を考えたし実際仕事してました。別にそこまで頑張らなければ良いじゃん。と割り切れれば良いのですが、性格上「良いものが作りたい」「期待に応えたい」と思う性格なのでどこかで妥協ができなかったんだと思います。
また、私って仕事に対してオンオフの切り替えが苦手なタイプなんだと思いました。母親として家庭も大切にしたいけど、一人の女性としてのキャリアも積んでいきたい。今まで仕事とプライベートを別々に考えていたのが悪かったんじゃないのかな。別に仕事が好きなら「ワークライフバランス」のように、仕事とプライベートを別々にする必要ないじゃん。って。。。
落合陽一さんが提言していた「ワークアズライフ」。私は女性としても母親としてもこの働き方が合っているんじゃないか。って思えたのです。

自分の理想が分かったら、近づくために必要なスキルをこなしていく

自分の理想が分かったら、ひたすら自分の理想に近づく為にはどんなスキルを身につける事が必要なのかを考え、そのスキルに向けて勉強をします。今日は気分が乗らないなと思ったら、気が向いた時でもいいのです。気が向かないスキルは、私は「自分の為にも子供の為にも、本当にこのままでいいの?」と思うと「頑張らなきゃ!」とやる気が出て来ました。

■育休中・復帰後に私が行ったこと。
[育休中]
・自己分析
・国家資格のウェブデザイン技能検定2級を取得。(理想3:自分がどれくらいのスキルを持っているかの肩書きが欲しかった)
・育休ママの向けたキャリアのセミナーに参加。(理想4:復帰後の心構えとして。)
・知人のフライヤーデザインを作成(理想1:デザインクオリティのUP)
・デザインコンペに参加(理想1・3:デザインクオリティのUP)
・知人のホームページの更新(理想1:デザイン・コーディング力)
[復帰後]
・デザイナーとしてのセミナーに多々参加・Adobe XDの習得。(理想3:市場価値のあるデザイナーになりたかった)
・UI/UXの勉強。セミナーでの認定資格を取得。(理想1・3:webデザイン以外にもUI/UXの知識が今後必要だと思った。自分がどれくらいのスキルがあるのか肩書きが欲しかった。)
ドットインストールprogateでプログラミングの勉強(理想3:git やsaasの知識を取り入れたかった)
・ビジネス書やマネジメントの本を読む(理想3)
・ポートフォリオサイトの作成(理想1・3)

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どんなビジョンを持った会社が好きなのか考え・探す・会う。

必要なスキルをこなしていけるようになったら、次は自分の考えや、働き方、ビジョンが近い会社を探したり会社訪問しにいったりしました。wantedlyで。
wantedlyってすごいです。自分の経歴とビジョンを主に記載しているのですが、自己分析出来ているとスカウトオファーめっちゃ来ます。
なぜならwantedlyを使っている企業さんってベンチャー企業が多いので、基本どこの会社で働いてたかよりも、その人個人の実績や考えを重視してくださる傾向にあるなと感じました。(ちなみに転職活動が終わった今もスカウトオファー来ます。)

私は以下の4つの項目を軸に、会社を探しました。
★育児や介護をしていても、働きたい人が自分らしく働けるようなサービスや世の中になるような手助けがしたい
★日本の経済格差や失敗経験を恐れる為に、チャレンジせずに諦めてしまう若者を無くしたい。
★現在の拝金主義によってお金の為だけの働き方をしている人より、自分の好きなことを突き詰めて働いていける世の中を作りたい。
★これからの未来を担う子ども達にとって、より良い未来を創るお仕事がしたい。

気になる会社を数社面談を受け、その結果、、、、
今の会社に巡り会えたわけです。

長々となってしまいましたが、私が考えるワーママデザイナーのキャリア形成でした。女性の働き方ってライフステージによって影響されやすく大変だと思いますが、自分の理想を諦めずに一つでも実現できるよう願っています!

ここまで読んでくれた方。ありがとうございました!!

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