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死を想う

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死について、日頃考えていることを書いていきます。
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#本

私が「死」について考え始めたわけ

私が「死」について考え始めたわけ

ここでは、日頃私が死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、私がなぜ死を考えることにしたのか。

物心ついた頃から、死ぬのが怖くて、なるべく考えないように、考えないようにと思って過ごしていました。
大切な人の死など、何か大きな出来事があったわけではありませんが、
ニュースとか、虫の死骸とか、古い家とか食べ物とか……
全部を死に結びつけて考えていたような気がします。

死ぬのが

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シェリー・ケーガン『「死」とは何か』を読んで

シェリー・ケーガン『「死」とは何か』を読んで

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、シェリー・ケーガン『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義』を読んで思ったことを書きたいと思います。
ただ私が思ったことを書くだけなので、内容にはあまり触れませんが、これから読もうと思っている方は、一応ネタバレ注意です。

本屋さんでも目立つところに置かれているこの本、10万部以上売れているようです。すごい。
死に関

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小林秀守『あの世ガイド』を読んで

小林秀守『あの世ガイド』を読んで

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、小林秀守『あの世ガイド』という本を読んだので、その感想を書きたいと思います。いつも通り、ただの感想なので内容には深く触れませんが、一応ネタバレ注意です。

 古本屋でうろうろしていたら、何となく目に止まったので購入したこの本。「知ればこわくなくなる すべての人が往くところ」という帯が付いていたので興味が湧いたのですが、結論か

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死に方を、自分で決められるようになりたい:高柳和江『続・死に方のコツ』を読んで

死に方を、自分で決められるようになりたい:高柳和江『続・死に方のコツ』を読んで

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、高柳和江『続・死に方のコツ』という本を読んだので、その感想を書きたいと思います。
※私が思ったことを書いていくので、本の内容には詳しく触れませんが、これから読む予定の方にはネタばらしになってしまうかもしれませんので、お気を付けください。

 著者である高柳さんは、本が出版された当時、日本医科大学の助教授。沢山の方の臨終を看取

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生前記憶について

生前記憶について

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、生前記憶についての本を2冊読んだので、その感想を書きたいと思います。
※私の感想を書くだけなので、本の内容には深く触れませんが、これから読む方にはネタばらしになってしまうかもしれないのでご注意ください。

 今回読んだ本は、すみれ『かみさまは小学5年生』と、西田晋『あなたがお空の上で決めてきたこと』です。前者は、生まれる前の

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誰かを見送ることについて

誰かを見送ることについて

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、誰かを見送ることについて。

 辛酸なめ子・寺井広樹『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」裏道マップ』という本を読み始めました。これは、臨死体験をした方々に取材をし、その内容をまとめた本です。沢山の方の経験が語られていますが、今回は、私が特に気になったウィリアム・レーネンさんのお話から、「誰かを見送ること」について考えた

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多様なあの世から「生」を考える

多様なあの世から「生」を考える

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、前回から引き続き、『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」裏道マップ』(以下、『あの世の歩き方』)を読んで考えたことを書いていきたいと思います。
※私が考えたことを書いていくので、本の内容には深く触れませんが、これから読む予定の方にはネタばらしになってしまうかもしれないのでご注意ください。

 『あの世の歩き方』では、臨死

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時間の質と老いと死

時間の質と老いと死

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、本川達雄『生物学的文明論』という本を読んだので、そこから死について考えたいと思います。
※私の考えたことを書いていくので、本の内容には詳しく触れませんが、これから読む予定の方にはネタばらしになってしまうかもしれないのでご注意ください。

 この本は、ナマコの研究をしている著者が、生物学的な見方で社会問題、環境問題を捉えたもの

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『老いる勇気』前編

『老いる勇気』前編

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、岸見一郎『老いる勇気』を読み始めたので、その感想を書きたいと思います。
※私が思ったことを書いていくので内容には詳しく触れませんが、これから読まれる方にはネタばらしになってしまうかもしれないので、ご注意ください。

 この本の著者は、哲学とアドラー心理学の研究をしているそうで、『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』など、有名な本

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『老いる勇気』後編

『老いる勇気』後編

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、前回に引き続き、岸見一郎『老いる勇気』を読んだので、その感想を書きたいと思います。
※私の感想を書いていくので内容には深く触れませんが、これから読まれる方にはネタばらしになってしまうかもしれないので、ご注意ください。

 『老いる勇気』を読み終えて感じたことは、考え方ひとつで、人は幸せにも不幸にもなるんだな、ということです。

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「私は何のために生きているのか」:人生の後半の課題

「私は何のために生きているのか」:人生の後半の課題

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、河合隼雄『こころと人生』を読み始めたので、それを元に「人生の後半の課題」について考えたいと思います。
※私の考えたことを書いていくので、本の内容には詳しく触れませんが、これから読まれる方にはネタばらしになってしまうかもしれないので、ご注意ください。

 『こころと人生』によると、人生の前半と後半では、異なる課題があるそうです

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「何もしないから大切なんだ」:逆転の考え方

「何もしないから大切なんだ」:逆転の考え方

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、前回に引き続き、河合隼雄『こころと人生』の感想を書いていきたいと思います。
※私の感想を書いていくので、本の内容には深く触れませんが、これから読まれる方にはネタばらしになってしまうかもしれないので、ご注意ください。

 前回は、人生の後半に、それまでの「どうやって生きるか」という問題とは異なる「どうやって死んでいくのか」「何

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篠田桃紅『百歳の力』を読んで

篠田桃紅『百歳の力』を読んで

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、篠田桃紅『百歳の力』を読んで考えたことを書きたいと思います。
※私の感想を書いていくので、本の内容には詳しく触れませんが、これから読まれる方にはネタばらしになってしまうかもしれないので、ご注意ください。

 著者の篠田桃紅さんは、墨を使った抽象画を描かれる芸術家です。1913年生まれで、現在もご存命です。
 日本人の平均寿命

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病気について学んでみよう

病気について学んでみよう

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、病気を学ぶことについて。

 以前、看護師の方が書かれた本を読んで、自分が病気になったときに、治療の方針を全て人任せにしないために「病気について自分で学ぶことの大切さ」を感じたことがありました。しかし、ひと言で病気と言っても様々なものがあり、何から学べば良いのかよく分かりませんでした。

 そこで、書店でたまたま見かけた『こ

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