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見たい景色を全て見るために旅をする | フランス留学しながらヨーロッパを周遊する大学生

東京都内の大学に通うえじさんは、現在は大学のプログラムの一環でフランスへ留学中。留学先では、フランス語と日本の歴史を学んでいます。

「死ぬまでに見たい景色は全部見たい」と語ってくれたえじさんは、大学の友人が地元の山梨を案内してくれたことがきっかけで旅が好きになったそう。留学先のフランスからも、よく近くの国に出かけています。

今回は、そんなえじさんに、旅の魅力や、今後の人生でどう旅と関わっていきたいかについてお聞きしました。


友人の地元を訪れ、旅の楽しさを知る

ーえじさんは旅がお好きとのことですが、旅が好きになったきっかけはあったのでしょうか?

一番大きなきっかけは、山梨県出身の友人が、地元を案内してくれたことです。家族とよく来ていた神社や、帰省するたびに来ているきれいな景色を見渡せるスポットなど、友人のエピソード付きで地元を案内をしてもらったのが楽しかったんです。

友人の地元愛に触れることができましたし、その街の出身だからこそ知っている情報を教えてもらったり、その友人に教えてもらわなければ知ることもなかったであろう場所にも出会えたのが良かったですね。the・観光地への旅も楽しいのですが、誰かの思い出を巡ったり、地方の良さを知ることに魅力を感じるようになり、旅が好きになりました。

甲府市を見渡せる友人のおすすめスポット | photo by えじさん

ー地元を案内してくれるなんて、素敵な友人ですね。その後も、誰かの地元に行くことはありましたか?

山梨を訪れた後、すぐに留学が始まってしまったため、日本はどこも行けていないのですが、今の留学先でドイツの友人に地元を案内してもらいました。

ドイツのハイデルベルクという街に行ったのですが、その友人に出会うまでは街の名前を聞いたことすらありませんでした。しかし、実際に行ってみると、本当に素敵な街でした。有名なレストランだけではなく、おすすめの絶景スポットや、普段よく行っているカフェを案内してくれました。

特に思い出に残っているのは、カフェで店員さんを紹介してくれて、地元の方とも交流ができたことです。友人に案内してもらったハイデルベルクは、もともとは名前も知らなかったのですが、今ではもう一度行きたい街の一つになっています。

ドイツのハイデルベルクの街並み | photo by えじさん

現地に足を運ぶ大切さを学んだポーランドへの一人旅

ー今まで行った中で、一番思い出に残っている旅はありますか?

ポーランドへの一人旅が、一番思い出に残っています。負の遺産と言われる「アウシュヴィッツ」を、どうしても自分の目で見たかったんです。強制収容所ということもあり、一緒に見に行こうよと誰かを誘う場所ではないと思ったので、一人で訪れました。

■アウシュヴィッツとは■
アウシュヴィッツとは、第二次世界大戦中にナチス政権による大量虐殺の際に使用された強制収容所です。ポーランド南西部の町・ビルケナウに位置し、1940年から強制収容所として利用され始めました。アウシュヴィッツに収容された人たちの多くはユダヤ人で、強制労働、人体実験、ガス室での虐殺などが行われていました。

(引用元:spaceshipearth)

ーポーランドに一人旅をされたんですね!えじさんは、なぜ「アウシュヴィッツ」に興味をもったのでしょうか?

小さいころの平和学習で「アウシュヴィッツ」について学んだことがあり、なんとなく記憶に残っていました。負の遺産というからには、きっと自分の目で見ないとわからないことがあると思って、一度は訪れてみたいと思っていたんです。

留学先がフランスでポーランドに近かったので、もともと気になっていた場所ですし、せっかくだから行ってみようと思いました。

ー小さい頃に学んで印象に残っていた場所なんですね。実際に行ってみてどうでしたか?

とにかく行ってよかったと思っています。言葉にするのはとても難しいのですが、目で見えるものだけでなく、その場の独特な空気も肌で感じました。匂いや歩いた時の音など、写真や映像だけではわからない収容所の空間そのものが、歴史を物語っているのだと思います。

特に印象に残ったのは、当時収容されていた人々の所有物がそのままの状態で保存、展示されていたことです。洋服や靴、眼鏡やカバンなどが積み重なっていました。

アウシュヴィッツ収容所に到着するまでは強制労働の事実は知らされていなかったため、到着すると荷物を没収され、地獄のような生活や強制労働を強いられていたと思うと、思わず目をそむけたくなりました。

ーそうだったんですね…辛いものをたくさん見たと思うのですが、行ってよかったと思えているなら良い旅だったんですね。ポーランドへの一人旅を経て、えじさんの中で何か変わったものはありますか?

「アウシュヴィッツ」を訪れて、実際に行かなきゃ分からないものがあると学びました。その後は、とにかく気になる場所があったら、実際にその場所を訪れようと思うようになり、よく旅に出かけています。留学前は海外を訪れたことがなかったのですが、留学中に8カ国訪れました。

アウシュヴィッツ収容所の写真 | photo by えじさん

その街の日常にお邪魔させてもらえるのが旅の魅力

ー旅のどんなところに魅力を感じていますか?

見たことがない世界や、感じたことがない雰囲気を、自分の肌で感じられるところが魅力です。その町で生活している人々が、どんな服装で、どんな言語を使って暮らしているのかを知ることが、日常にお邪魔させてもらっている感じがして、とても楽しいんです。

死ぬまでに見たい景色は全部見たいなと思うので、これからも旅を続けていきたいと思います。

ー素敵な考えですね!次に行きたい場所はもう決まっているのでしょうか?

一番行きたい場所はインドです。「インドに行って人生が変わった」という話をよく聞くんです。でも、その理由はよく分からなくて、何で人生が変わるのかなと気になっているので、一度訪れてみたいと思っています。

また、日本では、あまり知られていないような地方に行ってみたいです。以前訪れた友人の地元のように、有名な観光地ではなく、その土地の良さを知るための旅をしたいです。

山梨で食べた「ROCK」というお店のハンバーグ | photo by えじさん

人の心を動かせるような仕事がしたい

ーえじさんは大学生とのことで、これから就職活動があると思いますが、どんな仕事をやりたいかは決まっていますか?

まだ明確には決まっていないのですが、言葉や映像で誰かの心を動かせる仕事をしたいです。そのため、ライターや記者が、今のところ一番やりたいことのイメージに近いかなと思います。

今まで、本や新聞を読んだり、SNSで発信されている動画や写真を見て、ここに行きたいと思うことが多かったんです。そのため、自分が受け取る側だけでなく、発信する側になって、人の心を動かせるようになりたいなと思っています。

ー素敵なお仕事ですね!もし、記者やライターになれたら、どんな記事を書きたいですか?

日本の地方や旅に関わる内容であれば、嬉しいなと思っています。自分の目で見たものや、肌で感じたものを言葉に書き起こして、日本の地方の魅力や旅の楽しさを広めていきたいなと思っています。

ーお仕事の中でも旅には関わりたいんですね。就職後のイメージはまだ湧かないと思うんですが、プライベートでも旅は続けていきたいですか?

そうですね、社会人になっても必ず旅行に行きたいと思っています。最近忙しいなと思ったときに、ふらっと旅に出れるのが理想ですね。

少し前まで、社会人は忙しくて、やりたいことをする時間はないのかなと不安を感じていました。でも、今ライティングを学ぶために入ったオンラインスクール「POOLO JOB」で出会った社会人の皆さんは、好きなことを思う存分やっていて驚きました。

そのおかげで、社会人って楽しそうだなと思えるようになりましたし、社会人になってからも自分が好きな旅は続けていきたいなと思っています。

■POOLO JOBについて■
POOLOは、TABIPPOが運営する、あたらしい旅で自分と世界の豊かさをつくる次世代の旅人である「ニューノーマルトラベラー」が育つ学校です。自身の目指したい未来に合わせて
4種類のコースが用意されており、POOLO JOBは、旅を仕事の1つにするトラベルクリエイターコース。3ヶ月間で、旅先の経験をコンテンツ化する力と、ブランディング・発信力を学びます。

(引用元:POOLO公式ホームページ)

ー社会人が楽しみになって良かったです!今は留学もされていて忙しい中、POOLOJOBにも入ってライティングも勉強中とのことですが、今後の目標はありますか?

POOLOJOBで学んだことを活かして、今後ライターとしてお仕事を貰えるように頑張っていきたいです。とにかく書くことが好きなので、自分が書いた文章を多くの人に届けられるようになりたいなと思います。

また、POOLOJOBで出来たつながりを大切にして、これだけの繋がりにしないように帰国したらみなさんと直接お会いできるよう行動していきたいです。

母、祖母といった初めての北海道 | photo by えじさん

編集後記

友人の地元である山梨を訪れてから、旅に魅力を感じるようになったえじさん。留学先のフランスでは、ポーランドのアウシュヴィッツなど、気になる場所には積極的に足を運んでいるのが印象的でした。

留学先のフランスから様々な国を訪れているえじさんは、これから就職活動を控えています。「言葉や映像で誰かの心を動かせる仕事をしたい」と語ってくれたえじさんは、現在POOLO JOBでライティングの勉強もしていて、目標に向かって日々努力を重ねています。これから、えじさんがどんな人生を描いていくのか、そこに旅がどのように関わってくるのかが楽しみです。


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