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死ぬな と親は子に教えなければならない

今朝、夫とくだらない言い争いをした。そのあと彼が「今天変地異が起こって俺と息子が生き埋めになったら、お前は俺を助けてくれないよな」と言う。 バカなのか。そんなことは論を待たない。今に限らずいついかなる時も、私は息子の命を最優先する。私と息子が生き埋めになったら私を先に助けようなんてアホな真似は絶対にしないで。 そう言うと、夫は少し呆けた顔をして「俺は迷ってしまいそうだ」 と言った。 根本的に、良い人なのだ。 その話をそのときいなかった長男にしたら「お父さんは普通の人だからね

    • いきかた

      母(70)が倒れたと、救急隊から電話があった。幸いそれ自体はたいしたことはなく、その日のうちに帰宅したのだが、母自身も娘である私も、色々考えるキッカケになった。 電車の中で失神したらしく、近くにいた若い人が助けてくれて、駅員さんを呼んでくれて、たくさんの人が助けてくれたそうだ。本人は、「日本ってやっぱり素晴らしい」と、やや大袈裟なことを言っていたけれど、ホントにそう。 オマケに生まれて初めて点滴を打ったんだそうで、そんなに健康だったのね、と驚嘆。 とは言え短時間ながら意識

      • お金という道具

        何にせよ、安売りのお店というのが苦手だ。食べるものにせよ、着るものにせよ、家具や雑貨にせよ、サービスにせよ。そういう自分を我ながら、「高慢ちきで嫌な女」だと思ってきたから、極力見せないように、気づかれないようにしながら安売りのお店を避けてきた。 世の中の常識はどうやら「安いことは良いこと」らしいので、その常識に反する行動は目立たないようにしようという心理も働いていたけど、安いお店というのは誰かと連れ立っていくような場所でもないことが多いので、それほどのストレスはなくこれまで生

        • 生きてることに目的なんかなくてもいい

          長男が大学生になった。私は彼ら(息子は2人)を生き物の飼育係として最低限の世話をする、だけで育ててきたので、結果2人とも自ずと自己を獲得して大人になりつつある、というように思う。 夫は私より遥かに良識ある人間なので、(とは言え私と結婚して子を設けている時点で世間一般からはズレているのだろう)時として激しく対立したが、親は2人なので私がやらないことで彼が必要だと思うことを彼がやれば良いのであって、結果、息子たちは持って生まれたものを極力損なわずに今に至っていると思う。 長男は

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          女の子という生き物

          営業職なので、色んな人に出会う。色んな人に会って、私が同じ話をしても響き方が違うのを、割といつも新鮮な感覚で味わっている。 昨日は久しぶりに若い女性と出会った。以前私から物件を買ってくれた人の知り合いの知り合い。という割と遠い出会いだけど、若い人と知り合うことが最近はめっきり減ったから、割とワクワクしながらランチに誘った。 LINEだけのコンタクトからの初対面。金髪?グレージュ?のとっても可愛い女の子がそこにいた。 実は私は美人が苦手。いや、美人は好きなんだけど、美人と

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          不動産屋の常識 世間の非常識

          不動産屋なんて商売をやっていると、どうやら世間とは感覚がずれているぞと感じることが、ままある。 長くお付き合いしていただいている賃貸オーナー様の1人に、不動産屋からはとにかく嫌われる方がいる。何がその要因かというと簡単に言えば「面倒くさい」オーナーだから。この人をAさんとしよう。 Aさんの何が面倒なのか。Aさんは建築関係のお仕事をされていたために、建物に対する知識がそこらの不動産屋よりはるかに豊かである。そして、物件に対する愛がものすごく強い。さらには、その愛と知識を披露す

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          Hunterに罪はないけれど

          長男がお腹にいる時に買ってから19年も履いた長靴に、遂に穴が開いた。 私はその長靴をとても気に入っていたから、同じだけの愛着を持てる一足を探しに出かけた。 セルジオロッシで、ものすごくカッコ良い乗馬ブーツを模したレインブーツを見つけて試着した。履いてみてもものすごくカッコ良いんだけど、足首がフィットしすぎて、着脱が大変。乗馬ブーツも最近はバックジップが主流だけど、革でスポッと履くタイプは1人で脱げないこともあるから、まぁ仕方ないんだけど、レインブーツで着脱(特に脱ぐのが)が

          Hunterに罪はないけれど

          不要不急だけど必要なこともある

          今日、年上の友人?たちと、4時間もディスカッションする機会があった。ミーティングを招聘したのは建築家なので、当然に施設建設やら街づくりやらがメインテーマなのだけれど、議論は子育てから政治から果てはカントまで、どこまでも広がって行き、終わらせるのが大変な程で、最も年長の先生が、「疲れた」と言い出して尚、30分ほどは続いた。 コロナのおかげで、不要不急という言葉が世の中を席巻し、自覚としてはコロナ以前とほとんど変わらない生活を送っている私でも、これは不要不急か必要か、と無意識に

          不要不急だけど必要なこともある

          紹介するなら私よりすごい人じゃないと意味がない

          とあるプロジェクトで、「先生」と呼ばれる方々に、「これを売るためのプランを考えるのに協力してくれないかな(タダで)」と依頼された。 その「これ」が、割と素敵なもので、かつ、先生たちの理念が魅力的だから、できる範囲で、という限定での協力をすることにした。 この時点では、先生たち相互の、そして私やそのほか数人の周辺の人々の、「善意」しか、推進力がない。 「これ」の発案者たる核先生は、所謂先生で、商売に疎いけど地味にお金に飢えている。 人々の善意に頼った「運動」が、商売につ

          紹介するなら私よりすごい人じゃないと意味がない

          おっぱい飲むのに練習が必要だなんて、聞いてない!

          長男は母体側のアクシデントによって、予定日より1ヶ月半ほど早くこの世に出てきてしまうことになった。 ほんの少しだけ早産児で、体重が足りなくて、彼はNICU、私はMFICUに入院していた。 助産師さんが授乳指導をしてくれて、頑張るのだけど、小さく生まれた彼は吸う力が弱くて、ちっとも飲めるようにならない。 結局入院中に授乳ができるようにはならなくて、退院してからは練習しながらミルクと併用した。 何度も何度も諦めたくなって、もうミルクにしてしまおうと思ったけど、おっぱいは張

          おっぱい飲むのに練習が必要だなんて、聞いてない!

          やはり女の方が

          キラキラ学歴から留学して外資系でバリバリ働くキラキラ女子が、婚活で苦労しているという話を聞く。 血統書付きだけど、面倒な育ち方をして中卒からの大検を経て大学を出て、職場も転々としつつ、結婚して子供も産んで、意外とリア充な私は、結構大変だったけど結局のところ彼女たちとあまり変わらないのかな、と思ったりする。 先日、突然お母様を亡くした方の相談を受けた。 お母様が住んでいた家を、必要ないから売ると言う。もちろん喜んでお引き受けした。 相続手続きをして、売却。相続税の申告と

          やはり女の方が

          宿題

          次男がもう何年も宿題と闘っている。 「宿題とは、学習の定着を目的としている。ボクはテストで100点を取っているので、学習の定着はできている。故に宿題をやる必要はない」 というのが、彼の主張。 ま、ちょっと自信過剰気味ではあるが至極尤もだと思うし、そもそも宿題をやるかどうかは学校と彼の間の問題なので、私はずっと関与していない。 学校からは時折、宿題をやってきてください、と家にも電話がかかってくるので、相当やってないんだろうな、とは思うけど、息子たちに宿題をやりなさい、と言っ

          働くことと仕事をすることと会社にいくということはみんな違う

          「働くことが好き」な人と「仕事が好き」な人と「会社が好き」な人がいるとすると、みんな違うことが好きなんだな、というのはなんとなくイメージできるのに、自分のことになると、自分が「働くことが」好きな人なのか、「仕事」を好きな人なのか、「会社」が好きな人なのか、が理解できなかったりする。 私は「仕事」が好きな人であって、「会社」は別にどうでもいい。「働くこと」全般は嫌いじゃないけど、大きく好きではない。という自分の特性に、最近やっと気づいた。 「働くこと」と「仕事」は似ているけ

          働くことと仕事をすることと会社にいくということはみんな違う