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フリーランスのマーケターは「自分が商品である」という覚悟を持つべき

フリーランスのマーケターが生き残るには

フリーランスのデジタルマーケティングコンサルタントとして活動を初めて1年経ち、改めて「"個人"事業主」として生きることの面白さと難しさを感じております。

私はデジタルマーケティング領域における戦略立案から現状分析、施策の立案・企画、実装・運用、効果測定、改善までを一気通貫で対応するコンサルタントとして中小企業や同じ個人事業主、零細企業を対象にサポートさせていただいています。

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デジタルマーケティングは単純に「SEOやりましょう!」「広告打ちましょう!」「オウンドメディア作りましょう!」「サイトのデザインを変更しましょう!」「SNS運用しましょう!」だけでは成果が出るモノではなく、組織の保有する資源や参入している市場などを分析した上で適切な施策を実施することが重要です。

そのため、私のように外部の人間は「広い視野・視点・視座」を持つ必要があり、求められるスキルも「知識」だけでは対応できません。広告ひとつにしても様々なソリューションを検討し、他の施策との相性やお客様の各部門との連携を考慮しながら施策を打たなければなりません。

つまり、「CVが獲得できた=成果」ではなく、CV獲得の先まで見据えた上でマーケティング活動を促進する必要があります。

もちろん、CVは目に見えて分かりやすい成果なので追いかけますが、それだけでは長期契約には至り難いという残酷な現状があります。

フリーランス人材は使いたい時に使える「都合の良い存在」です。

だからこそ、「CV達成のための存在」ではなく、お客様にとって成果とは抜きに切り捨てられない存在にならないと生き残ることはできません。

また、外部の人間だからこそ、お客様にとって良き相談者であり、良き理解者である必要があります。経営者の視点も現場の視点もどちらも兼ねそろえていなければ、良きパートナーにはなれないのです。

もちろん、これは企業に属していても同じ考え方であるべきですが、組織ではそれぞれスペシャリストが滞在しているため、自分一人で全ての領域をカバーする必要がありません。

経営の視点であれば社長に。

事業の視点であれば部長に。

現場の視点であれば運用担当者に任せれば良いのです。

しかし、フリーランスは基本的に「個人」です。

そのため、全て自分でカバーする必要があります。

だからこそ、現場の視点だけを吸収しても成果を上げることはできません。経営戦略や事業戦略、経理や法務といった領域も知識として求められますし、マーケティングにおいては「デジタル領域のみ」という考えでは生き残ることは難しいでしょう。

経験していないとしても、常に学び続ける姿勢が必要であり、学術的で机上の空論かもしれない「マーケティング理論」や「経営理論」「経済理論」も会得しておかなければなりません。

「セールスとマーケティングは違う」というSNSで頻繁に上がる議題に対しても「どっちも自身の対応領域である」というスタンスでいなければ個人の世界では戦えません。

『自分自身が"商品"である』以上、私たちフリーランスのマーケターは常に自分自身という商品の精度を上げ続ける必要があります。

マーケティングは一つの分野で全てを語れるほど狭い世界ではないため、終わりのない旅路ではありますが、その道を歩む覚悟がなければ最後まで立っていることは不可能なのです。

自身の商品価値をあげよう

フリーランスとして生き残るのであれば「業種」問わず自身の商品価値を上げることが重要です。

「そんなこと分かっているよ」と誰もが思うことだと思いますが、これが本当に難しいのもフリーランスであれば皆感じていると思います。

商品価値を上げる方法は色々ありますが、最も単純(しかし難しい)のは『希少性を高める』ことです。

希少性とは「欲望される量に比べて利用可能な量が少ない状態」を意味する言葉で、『みんな欲しいけど、中々手に入らないモノ』に対して希少性があると言われます。

私は自身が生き残るために「『希少性のある人材』になれれば引く手数多なのでは?」と考え、自身の価値を棚卸しし、希少性のある要素を探すことにしました。

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プロダクト構造のフレームワークを自分用に改造し、抽象度が高くても良いので自身ができることを整理することで、自分が提供できる「価値」が見えてきます。

私は「デジタルマーケティングであれば広く浅くであれば全て対応したことがある」「ライティングの経験がある(上手い下手は置いておいて)」「フットワークが軽い」「個人事業主なので実質経営者である」「埼玉の田舎に住んでいる」「地元の飲み屋で飲み歩いている」などと要素を並べ、全て組み合わせることにしました。

その結果、『デジタルマーケティングであればある程度一人でカバーできる+個人事業主なので企業が相手にしない領域もカバーできる+個人なので人件費分安くできる』という希少性を作り、それをキャッチコピーに提案することにしました。

『他のフリーランス(クラウドワークスなど)と比べると高単価かもしれませんが、私はSEOも広告も分析も戦略立案もサポートできます』
『通常どれか一つのスペシャリストなので色々対応できる人は探すのは大変です。また、私は社内で新たな担当者を立てたいのであれば、その教育とサポートを行えます(将来的に私からの卒業も可能です)』

と話してみたところ、ありがたいことに色々と相談を受ける機会が多くなりました。

私一人抱えておくだけで、組織の歯車が回りやすくなり、役職関係なしにフラットな状態でコミュニケーションが取れる存在は企業にとって重要な要素なのです。

と、認識してもらえれば長く付き合っていくことができます。


誰もがフリーランスになれるけど、やはり難しい世界である

自分自身が商品である以上、自身の価値を落とさない努力をし続けなければなりません。

武器を磨くためには常に行動を起こし続け、経験を重ねていくことが不可欠です。

私は以前まで「やっちゃえばいいじゃん」と独立を進めていたことがあります。行動を起こしてみなければ道は開けないため「考えても不安は消えない」を信条に自身を鼓舞していたためです。

しかし、フリーランスになってみたからこそ、「自分の力で稼ぐ」ことの難しさを身をもって知ったため「独立したらいいじゃん」と気軽に言えなくなりました。

「厳しい世界だし、正直生きていくことに必死で苦しさは増すばかりかもしれないよ」と前置きを置いた上で「でも、行動してみないと分からないし、何もしないままでいるよりは動いた方が絶対に良い。そして本気なら否が応でも必死になるから大丈夫」と少しばかり説教くさい言い回しになりましたが、正直本気度合いがあれば生きていけると思います。

戦える人間でなければフリーランスになることをオススメしませんが、人は「やらなければ死ぬ」という状態になれば分からないなりに前進するものです。

人は痛みを抱えなければ覚悟を決めれません。

夢を実現するために、ともに頑張りましょう。


【パーソナル】
名前:Uto
職業:デジタルマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メール:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
Linekdin:https://www.linkedin.com/in/s-uto0000/

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

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