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漠然とした不安に押しつぶされる前に行動をする|4500文字

漠然とした不安の正体

私含め、多くの方が「将来への漠然とした不安」を心に抱きながら日々生活していることと思います。

特に近年では新型コロナウイルスの世界的大流行によって終わりなき戦いの日々に心身ともに疲弊し、より一層「未来」が怖いと感じる人が多いのでは無いでしょうか?

コロナが終息するのがいつになるのかは分かりませんが、確実に言えることは「その頃には今よりも歳を重ねている」という事実です。

そして2020年2月から2021年の8月末現在までの時間は当に過ぎ去っていった時間は戻ってこないため、私たちは下手すると数年間時間が止まった状態で年齢だけ重ね、失われた時間に囚われてしまう可能性があります。

漠然とした不安から打ち勝ち、今の現状から脱却するためには「不安の正体」について理解することが大切です。

まずは不安の正体を理解し、なぜ自分の心が闇に覆われているのかを知ることから始めましょう。

不安という言葉の定義

不安(anxiety)とは心理学用語辞典「有斐閣」から引用すると『自己存在を脅かす可能性のある破局や危険を漠然と予想することに伴う不快な気分』とあります。

何が怖いのか具体的な「恐怖」と異なり、不安は『抽象的なこと』であることが特徴です。

つまり、明確に言語化されておらず、根拠も確実性もないけど嫌な予感がして、安心できない状態にあることに対して「不安」という言葉を使います。

漠然と感じている不安は時に自身の行動を妨げますが、妨げている理由は抽象度が高く、確実性のある恐れではないことになります。

つまり、人が不安に感じる要素に対して、理解を深めておけば、不安を感じることや、不安に対する対処を的確に行うことができるはずです。

不安要素①:孤独

孤独であることは不安を多く生み出します。この先どうなってしまうんだろう?と感じる時に自身が孤独である時、未来への不安は何千倍にも膨れ上がり「もう遅すぎる」「何をしても間に合わない」と絶望を感じてしまいます。

孤独さを感じてしまった時に「取り返しがつかない」と諦めてしまい、過去に対して「あーしてれば良かった」と後悔の念を抱いてしまうことで、もう何も解決しないと諦めてしまいます。

そうした時に蓄積された不安は鎖のように心に絡みつき、自身の行動を抑制し始めてしまうのです。


不安要素②:心配

心配要素は不安の種となり、一度発芽すると一気に心に根をつけて広がっていきます。

心配は「嫌な感じがする」ことの現れで、緊張と近い心の動きです。

「あーどうしよう!!」

という心の動きは想像以上に心身にストレスを与え、迫り来る時間の中、体を硬直させ、心は動揺で思考を放棄させます。

心配は物事の行き先を気にして悩ますことであり、「否定的な感情による制御の難しいマイナスな思考」という厄介な側面を持っています。

「失敗してしまうかも…」

という未来への出来事の不安は心配を生み出します。

失敗という不安自体は悪いことではありません。緊張感があるから人は自身のパフォーマンスを上げるための調整を行い、成功へと近づくからです。

しかし、心配という不安が膨れ上がりすぎると何もできない状態を生み出してしまい、失敗する確率を上げていきます。

マイナスな思考によって行動を制限され、準備も努力も満足にできない精神状態になってしまう可能性があります。


不安要素③:お金

お金は私たちの生活に大きく直結し、お金の有無で少なくともライフスタイルは大きく変わります。

お金の有無によって不安が生まれないことはありませんが、お金という物質が与えるストレスは時として大きな不安を呼び起こします。

「お金がないから失敗できない」

「お金が稼げる仕事じゃない」

「お金がないと生きていけない」

こうした心配が重なることで膨大でどうしようもない漠然とした不安が心に宿ります。


不安要素④:キャリア

キャリアへの不安は誰もが一度は抱く感情とも言えます。

自分はこの先どうするのだろう?

漠然とした不安で最も発生しやすく、最も深刻で、最も焦りを感じさせるのが「仕事・将来像・ワークスタイル・キャリア」です。

将来自分がどうなるのかを考えれば考えるほどネガティブなイメージが浮かび心配で夜も寝れないという状態を経験したことがる人は少なくないと思います。

キャリアはその中でも自身の人生における方向性を決める指標の一つです。

「給与」「専門スキル」「役職」「仕事内容」「出世」とキャリアに関する悩みは尽きず、特に近年では副業解禁や働き方改革、ニューノーマルなど従来のワークスタイルやキャリア形成とは異なる考えの動きが台頭し始めました。

それにより、自身のキャリアについて悩み、漠然とした不安を抱いてしまうケースは珍しくありません。さまざまな働き方がある中で、どの分野・領域・業種・業界・形態であっても悩みは必ず訪れます。

特に「安定性」「将来性」「給与」に関しては不安を生みやすい事柄です。


不安要素⑤:ネガティブバイアス

ネガティブバイアスは不安を生み出し、自身を萎縮させ、行動を制限させる要素となります。

ポジティブな情報よりもネガティブな情報に目が行きやすく、悪いニュースに対して過剰に心配し、自身の行動範囲外の事象に対しても悩み尽きずに不安になってしまう状態はSNS時代の昨今でよく見かけます。

人は不安要素に対して「自身もその不安要素によって起こる出来事の影響を受けるかもしれない」と優先的に捉え、社会や生活にネガティブな感情を抱いてしまいます。


不安解消するには「行動」あるのみ

不安を本質的に解消をする方法は「行動を起こす」以外ありません。何かしらのアクションを起こさなければ不安が解消されることはなく、仮に不安が時間の経過とともに過ぎ去っても刻まれた傷跡は残り続け、自身の中に後悔として居座ります。

そのため「今ある不安」と「未来発生するであろう不安」を解決するには「行動」を起こすしかありません。

具体的な行動は人によって異なる部分もありますが、大きく分類した以下のような行動が挙げられます。

解決方法①:不安要素をアウトプット
解決方法②:次を見据えた行動を起こす
解決方法③:自己投資
解決方法④:環境を変える
解決方法⑤:食生活を正す
解決方法⑥:適度な運動をする
解決方法⑦:睡眠の質を上げる

どれも「行動」を起こすことを前提としていますが、上記の7つの中で、最も重要なのは「アウトプット」です。

『書く』『話す』『動く』の3つのアウトプットをすることで具体的な解決の糸口が見つかり、抽象的だった不安が見える化されます。

これにより「自己投資」や「具体的な次の行動」が起こしやすくなり、元々あった不安そのものが解消されます。

また、「環境」「食事」「運動」「睡眠」は不安と密接な関係にあり、衣食住のバランスから生じるストレスが不安を発生させる原因となっていることは珍しくありません。

健康であることは不安を蓄積させないためにも大切なフィルターなのです。

こうした行動を起こす時に大切なのは『勇気』を持つことと、『1mmでも前進すること』です。

いきなり大きな成果をあげることは難しく、失敗することもあるでしょう。

しかし、そういったことに対して勇気を持って1歩踏み出すことが自身が求める不安の先にある成果へと繋がります。

少しでも前進できるように行動を起こすことが何よりも大切です。


私の場合|人生は予想外の連続

私は今フリーランスのWebマーケティングコンサルタント・Webライターとして活動をしていますが、1年前の今頃はまだWeb接客ツールのベンダーに勤める会社員として活動してます。

また、その1年前は別のWebマーケティングの会社に所属しており、2年後にフリーランスとして活動しているとは考えもしませんでした。

※ちなみに、そこからさらに2年前には無職をしてました。

生きている中で漠然とした不安に襲われることが多々あり、特に無職だった時代は「もう終わったな」と当時思っていましたし、Webマーケティング会社に勤めていた時代も「自分に未来はあるのだろうか?」と漠然とした不安が心と体を蝕んでいました。

その後、少々の無職期間を挟み、Web接客ツールのベンダーに転職した矢先に新型コロナウイルスが大流行したことで「もう本当にダメかも」と思い心が折れてしまいました。仕事も無いし、目標も夢も無い、20代も何もできずに消費されていく…

そうした漠然とした不安によって働くことが嫌になって仕事を勢いで辞めてしまいました。

3度目の無職になるとは思いもしませんでしたし、本気で社会復帰できないかもと思えるほど「働きたくない」という感情を抱いてしまうなんて新卒の頃の自分は想像もしていなかったです。

夏が終わりを迎え、冬の気配が色濃くなった2020年11月にフリーランスになってみようかなと決意して今に至ります。結論した動機は「面接を受けると心が病むので、しばらくフリーで小銭を稼ぎながら社会復帰を目指そう」というものでした。

今思えば何も考えずに歩み始めた一歩でしたが、逆にそれが良かったのかもしれません。

大切なのは1歩でも前に踏み出すことで、1mmでも前進することなのだと。

漠然とした不安の種類は当時とは変わりつつも今もまだ心の中にありますが、以前抱いていた不安は全て消え去っていきました。

不安とはそんなもので、漠然とした不安は結局「漠然」でしかありません。

その不安要素は行動してみると案外呆気なく解消され、また新たな不安が生まれるだけです。

そういった繰り返しに気づけただけでも、仕事辞めて良かったかなと思います。

今はまたフリーランスという立場上「安定感」「収入源」「将来の不安」「スキル」「信頼性」など様々な不安を抱えて生活をしています。

不安に押しつぶされそうになる時もありますが7つの解決方法を自分なりに実践しながら少しづつ前へ進んでいます。

不安に駆られている人も、ぜひ私と一緒に少しでも前に進めるように頑張りましょう。

※私が実践している不安解消の方法
・noteに書くことでアウトプットをする
・人に話すことで心情の整理をする
・自己投資を行い、自信をつける
・常に新しいことを想像し、1mmでも前進する
【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツールのベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

何かございましたらお気軽にお声掛けください。


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