Webマーケティングは基盤作りにどれだけ本気になれるかで成果が決まる説

土台の整理か、今あるものを活用するか

「Webマーケティング活動を本格的に行いたいので、外部のWebマーケターとしてコンサルティングしてくれませんか？」とご相談をいただき、実際にWebサイトを確認するとある問題に必ずと言っていいほど突き当たります。

それは、土台となるWebサイトの基盤が整備されておらず、ぐちゃぐちゃになってしまっている問題です。

完全無垢の状態であれば良いのですが、大抵のWebサイトは何かしらの施策を実施しており、環境がぐちゃぐちゃになってしまっていることがほとんどです。

そうしたサイトに対して、コンサルティングとして入る時、環境整理から提案することになります。

私は現在フリーランスのWebマーケターとして活動をしていますが、以前は支援会社でコンサルタントをしていました。長年の経験上、SEOにしろ広告にしろ必ず受け皿となるページ（ブログやLP）の用意は必要不可欠ですし、元々あるページがボロボロの時、それを再利用しても効果は期待できません。

しかし、クライアント側から見れば『今あるもので最大限の成果を出し、その後、リニューアルを行いたい』というのが本音です。そして、その要求は1でも可能ならば、叶えるのが理想といえます。

この『基盤の大切さ』と『今あるものを使って欲しい（コスト的に）』はWebマーケターとしてクラインアントワークをする時に最初の壁としてほぼ必ず立ち塞がります。少なくとも私は大体この壁が最初に現れて苦労した思い出があります。

『投資する金額は大きいかもしれませんが、基盤をしっかりすることで成果が出ます！』というのを確かな根拠とともに提案できる力がマーケターには求められ、クライアントさまには基盤作りのためにリソースを割く根気が試されます。

基盤を整えたことで得られるメリットをいかにして伝えるかがWebマーケターの腕の見せ所

では、どうすれば基盤の整理を納得してもらえるのかが気になるところですよね。この部分はおそらく書籍にも載っていませんし、HowTo系のコンテンツにも載ることは少ない部分です。

この部分をうまく調整して契約することができれば、実際にコンサルティングに入る時に非常に楽になります。

私が使う手法としては2つあります。

1つは『基盤を整えることを前提に施策をプランニングする』こと、2つは『最低限必ずクリアすべき改修箇所に関して体験を通して理解してもらうこと』です。

Webマーケティングを行う時に『どのソリューションを優先的に進めるか』『最初に対処すべきチャネルはどこか』『顧客とのコミュニケーションはどこで取るか』を調査した上で、プロジェクトの提案を行うことが通常多いと思いますが、私はこの時に『改修』を前提にプランニングを行います。

今ある土台（Webサイト）ではどうしても厳しい場合は、その領域に改善が必要不可欠です。ならば最初からプランに入れ込んだ状態で進めた方が話早く済みます。

また、この時になぜその回収が絶対条件なのかを『定量的なデータ』と『実際に体験してもらう』ことで必要性を論理的かつ直感的に感じてもらうようにすることで、スムーズにプランを通すことができます。

定量的なデータはGoogleアナリティクスを元に分析を行えれば理想ですが、難しい時はサマリーデータをいただくか、ヒューリスティック分析で定性的に仮説を出すかで説得力を上げることが重要です。

『体験』は自社サイトを悪い例として、良い例のサイトを利用してもらうのが最も簡単にできますが、上級者向けの技を使うのであれば、ダメなサイトを用意して、それを体験してもらうことでストレスを感じてもらうのも手法として効果的です。

基盤を活かすのは前提として、、改修出来る部分は改修する形で契約が結べれば、施策を進めやすくなり、プロジェクトを円滑に動かせます。

基盤作りに本気にならなければいけないのはクライアント側

最後に、基盤作りを前提に施策を進めることになった場合、本気にならなければいけないのは『誰』なのか解説をして本文を締めたいと思います。

タイトルにもある通り、Webマーケティングは基盤作りにどれだけ本気になれるかで成果が変わります。そして、この基盤を作るのは他の誰でもないクライアントさま側です。

もちろん、基盤の仕組みの中に自身の存在を入れて永続的に契約をするといったビジネスも良いと思いますが、理想はクライアントさまでWebマーケティングができる環境を構築できることです。

そのために最初の受け皿作りにどれだけ本気で動けるかが重要になります。

提案をしても『動かない』とかだと意味はありませんし、成果も出ませんアクションに対してどれだけ促すことができるかで、Webマーケターとしての資質が問われます。

おまけ｜私の話

私は普段、企業や組織、個人事業主さまにおけるWebマーケティング活動のサポートを行うフリーランスのWebマーケターとして活動をしています。基本的な契約形態は『コンサルティング』のため、実装は行いませんが、コンテンツの企画・執筆や広告の設計・運用なども行えますので、上流から下流まで一気通貫でできるWebマーケター兼コンサルタント兼ライターが私です。

フリーランスという形態のため、私に頂くご相談は低予算（平均10万円前後で中には数万円の方もいます）でWebマーケティングを始めたいという方からご相談をいただくことが多い傾向にあります。

彼らが望む理想を実現するとしたら、支援会社であれば数百万規模の予算がかかることも、私に依頼すれば数十万円規模で実施できるため重宝していただいていることもあり、様々な業務形態の方からご相談をいただきます。

そのため、本記事で書いたような『基盤作り』問題とよく対面します。

予算が少ないからこそ、クライアント側が本気で手を動かさなければならない時、いかにしてやる気を出させ、いかにして成果まで導いていくか…

お客様の成功体験を創出するために日々頭をフル回転させていますが、双方の本気度がどうしても必要になってくるので難しい課題であります。

他の同業者はどのようにしてプロジェクトを進めているのか大変興味があるので、どこかでお話をお伺いできたら嬉しいなぁ…と思いながら筆を置きます。

Webマーケティングにおいて、『どのように進めて良いのか分からない』『そもそも何が課題なのか見えてこない』『一旦誰かに相談をしたい』といったお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご連絡いただければ幸いです。

また、別件でも何かお仕事の依頼や相談したいことがございましたら、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ | note（ノート）

主にWebマーケティングに関する情報を発信しておりますので、もし「面白い」「興味がある」と思っていただけたら「スキ」と「フォロー」をしていただけますと幸いです。

Sakai Yuto｜DigCulture｜note

【パーソナル】
名前：Uto
職業：Webマーケティングコンサルタント
　　　Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味：サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
　　　ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技：和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】特技：和太鼓、フットワークが軽いメールアドレス：yy.edih.xx@gmail.com
Twitter：＠hd2OimM

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

何かございましたらお気軽にお声掛けください。