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2023年8月の記事一覧

柄谷行人についてのメモ。『現代思想』網野善彦特集、『探究Ⅰ』

柄谷行人についてのメモ。『現代思想』網野善彦特集、『探究Ⅰ』

『現代思想』2014年2月臨時増刊号、総特集網野善彦
柄谷行人は短い文章の中にも、そのときに考えていることが書かれていて自身の解説になっている。例えば遊動論。網野善彦について書く中で言及される。遊動論は柳田國男論としても面白い議論。また読み始める。

『探究Ⅰ』
どこまでわかっていたのかがわからないが、発売されてすぐに購入している。いきなりウィトゲンシュタインとかデカルトとかマルクスが出てくる。線

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鶴見俊輔についてのメモ

鶴見俊輔についてのメモ

鶴見俊輔というと、大衆を持ち上げて大衆の行いは全て良いというような評価があるようにも思われるが(早くは粕谷一希なんかもよく似た議論を行なっている)、しかし、鶴見の著作を少し注意深く読んでいけばそうではないことは明らかだ。

60年代の吉本隆明の大衆をめぐる論争を取り上げてみると、吉本は大衆の原像と言いながら実感として大衆を捉えている。鶴見はむしろそれをカテゴリーとして考えているところがある。穿った

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近刊情報

近刊情報

よろしくお願いします。
カバー写真提供、中川五郎氏。

表現の文化研究 鶴見俊輔・フォークソング運動・大阪万博

粟谷 佳司(著)
発行:新曜社
四六判 248ページ 上製
価格 3,100円+税
ISBN978-4-7885-1760-8
ISBN 13
9784788517608
ISBN 10h
4-7885-1760-4
ISBN 10
4788517604

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文献、資料、解釈についてのメモ

文献、資料、解釈についてのメモ

文献や資料を解釈するのはなにも自由に行うのではなく、資料や文献からこのように解釈することが出来るということを提示すること。

だから資料や文献から離れて解釈することではないし、行き過ぎだと批判もされるだろう。

証拠もなく書いてないことは解釈出来ないですよね。

↓行き過ぎた解釈の問題。
ベストセラー『土偶を読む』の反論本著者が語る検証の杜撰さ、メディアの責任

文芸批評を読む。『群像』2023年9月号

文芸批評を読む。『群像』2023年9月号

工藤庸子「文学ノート・大江健三郎」『群像』2023年9月号

1970年代からの蓮實重彦を読みながら、大江健三郎とも絡めて批評を解説している。批評を読んだのは久しぶりで、話題がなだらかにスライドするので捉えにくいところがあったが、少し時間をかけて集中して休憩しながら読んだ。やっぱり紙の雑誌は良い。いずれ反時代的と言われるのだろうが。

後半で蓮實と大江が、フロイト、マルクスを拒否しながら彼らの営為

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日本の音楽雑誌におけるロック・シーンの系譜学

6年前の投稿で、学会発表したものだと思う。

2017年8月13日
資料その3
日本の音楽雑誌におけるロック・シーンの系譜学

シーン概念については
Will Straw,1991,Systems of articulation, logics of change: communities and scenes in popular music. Cultural Studies 5 (3), 3

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