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就活の成功を握る「企業理念とのマッチング」

初めまして!入社1年目の「おゆいはん」です!
この度、YRK&のnoteを書くことになりました。

数か月前まで学生だった私は、1年前はまだ就職活動を行っていました。
企業で働いている社会人の自分をイメージしながら、「はやく働きたい!」とワクワクして学生時代を過ごしていました。

今回は、念願の社会人になった私が、学生の目線で、企業選びにおける重要なポイントとは何なのか?について、考察していこうと思います。

就職活動での企業選びにおける「企業理念」

就職活動、転職活動、投資など様々な場合において私たちは企業を選ばなければなりません。そのため、人が社会で生活をしていく上で、企業選びはいつになっても切っても切り離せない存在と言えます。

このような時、皆さんは、どのようなポイントを重要視して企業を選んでいますか?
事業内容、福利厚生、社風など…ポイントは、さまざまありますが、
私が就職活動時に企業選びのポイントとして見ていたのは、

「この会社の事業内容面白そうだな」
「福利厚生が充実しているから惹かれるな」

というようなことでした。
しかし、最終的に企業選びの決定打となったのは、やはり「企業理念」でした。

就活を始めた当初は、志望理由として事業内容や社内の風通しの良さなどを基準として選んでいましたし、企業研究でホームページを見ているときに企業理念という言葉を見かけても「こういう言葉もあるんだ」程度にしか認識をしていませんでした。

ですが、様々な企業に触れていく中で「もしかして、私が惹かれる企業の条件って、もとを辿れば、すべて企業理念に紐づくのではないか?」「自分の価値観と合っているかどうかは企業理念を見れば分かるのではないか?」と考えるタイミングがありました。

それからは、企業研究をする上でも、一番最初に企業理念の項目を確認して自分の価値観との相違はないか、マッチングしているかを見極めていきました。
いつしか、企業理念を分析するだけで「この企業で働くとこんな形で社会に貢献ができるんだ!」と考えられるようになり、その企業で働くイメージを鮮明に持ちながら選考に望むようになりました。

では、なぜ企業理念が決定打となったのか?
そもそも企業理念は、企業を選ぶ上での重要度をどれくらい占めているのか?について、ごく最近まで大学生であり、就活生であった私の見解を含めて紐解いていきます。

また、企業理念と自分の価値観がマッチングしているか見極める方法についても紹介していきますので最後までお付き合いいただけますと幸いです。

企業理念の意味合いについて

そもそも会社説明やHPで企業理念ってよく聞くけど、「企業理念」って結局何を意味するの?と思われている方も少なくはないと思います。
また、企業理念について調べている中でMission・Vision・Valueという言葉や、経営理念社是という言葉も出てくるため、企業理念とどのように違うのか疑問に思われている方もいるかもしれません。
ですので、初めに企業理念とは何を意味するのかについて紹介していきます。

企業理念とMission・Vision・Valueとの関係性

企業理念の持つ意味合いについてZ世代真っ只中の私は、今流行りのチャットGPTに聞いてみました。チャットGPTによると、

企業理念とは
企業の存在意義や価値観、使命、
目指す方向性を明文化したもの。

とありました。
確かに企業理念を見ることで、その企業がどのような組織を目指しており、社会に対してどのように貢献をしているのか企業が大切にしている価値観とは何なのかが分かります。

しかし実際に企業サイトへ企業理念を見に行ってみると、
Mission・Vision・Valueという別の言葉が掲載されていることも、多いのではないでしょうか。
一体どれが企業理念なのか?と、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで再びチャットGPTに
Mission・Vision・Valueの意味について聞いてみました。
チャットGPTによると、

Mission・Vision・Value(以下MVV)とは
企業の基本的な方向性や価値観を明確に示すための重要な要素。

とありました。
チャットGPTの説明にある通り、MVVとは企業理念を構成する重要な要素なのです。

ですが、かならずしもこれら全てを明示しなければならないわけではありません。
実際に私が企業理念に触れた中でもVisionしかない企業もありました。
しかし、MVVがあることで企業理念はより具体的になり、企業の存在意義や価値観について明確に伝わりやすいものになるのではないかと考えます。

企業理念と経営理念の違い

企業理念について調べていると先ほどのMVVのように企業理念と似た事柄が掲載されており、どれが企業理念であるか分からなくなる場合もあるかと思います。

そこで、今度は企業理念と似た言葉である経営理念との違いについてご紹介します。

企業理念と経営理念は「理念」という言葉が含まれていることから同じ意味を指す言葉であるように感じてしまいますが、実際は異なる意味合いを持ちます。

またまたチャットGPTに経営理念の持つ意味合いについて聞いてみると、

経営理念とは
企業の経営における基本的な考え方や姿勢を示すもので、
主に経営層の意思決定や行動の指針となるもの

とありました。
先ほどの企業理念は企業の価値観や存在意義を指すものであり、経営理念は価値観というよりも企業を経営していく上での方向性という意味合いです。ですので、私たちが企業について調べる中で、企業の価値観や存在意義を知るという点においては企業理念を理解することが必要となります。

企業理念の役割とは?

企業理念とは企業の価値観や使命を明文化したものとありながらも、そこまで企業選びにおいて重要視する理由が分からないという人も中にはいるかと思います。
そこで次は冒頭でも紹介したようになぜ企業理念が重要視されているのかについて紹介していきます。

私がここまで企業理念を重要視している理由としては企業理念には大きく二つの役割を担っているからです。
その役割とは、ずばり企業の意思決定企業文化の形成です。
ですので、ここからは私が企業理念を重要視している理由である二つの役割についてを紐解いていこうと思います。

企業理念の役割①「企業の意思決定」

まず、企業の意思決定についてです。
先ほど、企業理念とは企業の価値観存在意義であると紹介しました。
そのため、企業にとっての重要事項は企業理念に基づいて意思決定がなされます。

そのため、企業理念に紐づかないものは、議題に上がったとしても、取り組みを実施しないこともあり得ます。

例えば、環境改善に関する企業理念を掲げている企業があれば、その企業は意思決定をする際に果たして自分たちの働きが環境のためになっているのかということを考えた上で意思決定をすることになります。

逆に言うと、企業理念が明確に定まっていない状態だと、意思決定をする基準がないことになるため、企業の進む方向性がバラバラになってしまいます。何を目指して、どのような意志を持って企業活動をしているのか?が、分からなくなってしまいます。

このように企業理念が明確に定まっておらず、一貫性を持った活動ができていなければ「この会社、色々なことをしているけど結局何のために何を伝えたくてこの活動をしているの?」と社内外共に疑問に思われることもあるかもしれません。

大切なポイントなので重ねてお伝えすると…
企業理念とは、企業が意思決定を行い、一貫性のある活動をするための重要な役割を担っているのです。

企業理念の役割②「企業文化の形成」

次に企業文化の形成についてです。
企業理念を判断基準として行う事業活動により、企業には文化が形成され、根付いていきます。

すると、その企業理念に共感が出来ない社員は、当然、企業文化にも合わず、自身の価値観との違いに悩みを抱えてしまうようになるでしょう。
この状況は、企業にとっても従業員にとっても良い関係ではないと言えます。

企業理念を誰にでもわかりやすく明確化できている企業は、
「企業理念」に共感して目指すべき姿を見据えて自走的に活動できる人々が集まります。そして、企業の基盤となる「らしさ」や「文化」が根付いていくのです。

このように、
「企業理念」は、目指すべき方向へ向き、一貫性のある事業活動を行う社員を集め、企業文化が形成され、根付いていく、まさに企業文化を創造する役割を担っていると言えるでしょう。

企業理念と就職活動の関係性

ここまで企業理念の持つ意味合いと役割に関して紹介してきました。
企業理念とは、企業が事業活動を行う上で重要なものであることを理解していながらも、就職活動をする上で自分事化して考えることはなかなか難しいかと思います。
しかし、企業理念とは就職活動においてとても重要なものです。

就職活動では自身のキャリアプランや価値観と企業理念や事業活動とのマッチングが成功のカギとなってきます。

企業理念から企業の存在意義や方向性を知ることで、自身の企業選びにおける価値観とのマッチングを図ることができます。

自身の価値観や働く目的とマッチングしない企業理念を掲げる企業の元で働くとなれば、もちろんモチベーションは下がってしまいますし、キャリア形成においても自分が思い描いていたキャリアとズレた道を歩むような勿体無い状況が生じてしまいます。

そのため、自身の働く意義や目的を明確化することと同じくらい、企業理念を理解しておくことは就職活動において大変重要であり、切っても切り離せない存在です。

では最後に、企業理念を理解する上でどのようなポイントを重要視してマッチングを図るべきかを紹介していきたいと思います。

 企業理念を評価する3つのポイント

企業理念と自身の価値観をマッチングする、企業理念の評価ポイントは主に3つあると考えます。

まず一つ目は「一貫性」。
企業理念に基づいて企業は活動を行っていることから、企業の活動と企業理念は必ずイコールにならなければなりません。そのため、そこに矛盾があればいくら事細かで大々的に明示していても、企業理念が正しく機能していないとも言えます。
ですので、企業の活動が企業理念に紐づいていて一貫性を持って活動をしているのかを確認する必要があります。

二つ目は「具体性」。
企業理念は企業の存在意義や方向性と言っていても抽象的すぎては、いくら明文化されていても伝わりません。
例えば「社会を良くする」とだけ企業理念として明示していてもどのように社会を良くするのか分からず、自身がその企業で働いて社会貢献をしているイメージもつきません。
そのため、誰が見てもどのような使命や存在意義を持って活動をしているのか伝わるような具体性を持った企業理念である必要があります。

三つめは「共感性」。
企業理念に共感をした人が企業に集まり、企業文化が形成されていくわけですから、自身が理念に共感が出来るかということが最も重要になります。
全く企業理念に対して共感が出来なければ自分が何のためにこの企業で働いているのか目的が分からなくなってしまい、働くことへのモチベーションも低下してしまいます。
ですので、企業理念に心から共感が出来るかということが企業理念を自身で評価するということにおいて最も重要であると考えます。

最後に

これまで紹介してきた通り、就職活動において自身の価値観と企業理念とのマッチングが重要であると私は考えます。

就職活動では多くの企業の選考を受け、お祈りメールが届くと「また選考に落ちてしまった…」「自分のスキルが足りなかったのかな…」と落ち込んでしまいがちです。もちろん、面接対策やES対策など選考においての準備は必須です。

しかし、準備をした上で重要なことは「企業に選ばれなかった」のではなく、「自分とその企業はマッチングしなかった」ということです。
人間関係においても価値観の合う合わないはありますし、対企業と自分においても価値観の相違は発生します。
ですので、就職活動や企業選びをする上で大前提として自分の価値観と企業理念がマッチングをしているかを前向きに楽しくまずは確かめてみてください!

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