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「愛がなんだ」を見て恋愛依存の真髄を見たような気がする。

はじめに

WOWOWでやっと解禁されたみたいでオンデマンドで見させていただきました。「愛がなんだ」!!!                     割と周りの友達がこの映画を見て絶賛する上で
自分も見たいな・・・と思ってた映画。   

放映当時、私には随分と冷められていた彼氏がいて一緒に見たらなにか感情を芽生えさせてくれるのではないかと思い、一人では見ずに取っておいてありました。
しかし一緒に見る機会もなく別れてしまい、、
もはや何も得ることも失うこともないだろうな~と思い、
思い切って一人で見ました。

結果、私はこの映画から恋愛の神髄を得たように感じます。

色んな恋愛経験をする上で、

「自分は相手のことがこんなに好きで尽くしている。なのに、なんで周りのカップルのように幸せになれないんだろう。」

「なぜ相手は自分は、相手の1番になれないんだろう。」

と感じたことのある人は、少なからずいると思います。         
(割と私はそんな感じな恋愛をしてきたのかもしれません。)      
なんだかそんな報われない恋愛の縮尺図がこの映画には体現されていたかのように感じるのです。

恋愛の上下関係

雑な関係図ですが、

私はこんなふうに関係図を表現します(笑)
なんだか恋愛のカースト制度みたいですね。

カースト下位層主人公てるちゃんは、マモちゃんのことが好きであるが、まもちゃんはカーストてっぺんのスミレさんが好き。
同じく下位の仲原くんは、ミドル級?のてるちゃんの親友葉子さんが好き。

この関係は恋愛の上下関係、優位関係を示すと考えてます。
相思相愛じゃないのが残酷。
そうなのです。
片思いの人は、ひたすら上位に尽くすしかないという関係性になってます。
そして、上位はそれを鬱陶しく思ってしまうしかないのです。 

私はよく下位に回ってしまう人物ですねぇ…
そしてよく拒絶されます。

なぜ、恋愛に上下関係は生じてしまうのか。

尽くす側、尽くされる側があるからこそ恋愛の上下関係は生じています。
自分自身尽くす側だからこそ、この映画を見たときになぜ尽くされる側にその行動を拒絶されてしまうのかわかった気がします。

【尽くされる側の心境】

①自分に依存されるのが気持ち悪い。

②自尊心が低いからこそ、自分のことが好きな人に軽蔑を抱く。

【尽くす側の心境】A. 自分自身の人生や生活に飽きてしまい、よりよい他人の人生を尊敬して、寄生することで自分自身を満足させたいから。

B.相手を好きというよりも崇拝しすぎて、もはや相手になりたい。

それぞれの心境を分析していきたいと思います。


【尽くされる側の心境】
①自分に依存されるのが気持ち悪い。

 私はよく、相手のことが好きで良かれと思ってお節介をしてしまいます。
相手を動かさずにご飯を作ったり、相手のためだけに風呂を沸かしてみたり…(これは当たり前すぎるかぁ、、?)
そうすることで<できる女>って自惚れてました(笑)

劇中ではてるちゃんが良かれと思って
•まもちゃんのパンツを全部整理する…
•夜中2時にビールを買いに行ってあげる…
•風呂のカビを除去してあげる…

などなど、色々なお節介をやいちゃうのです。
しかし、それを見たマモちゃんの反応は、
「ドン引き」…
私もなんだか引きました…
とりあえず思ったことは、
人のプライベートまで支配される、圧迫感や気持ち悪さですかね、、
うまく言葉で表現できません。

②自尊心が低いからこそ、自分のことが好きな人に軽蔑を抱く。

自尊心が低いからなのかどうかは
わかりませんが、マモちゃんは劇中で自分を謙遜します。
「かっこよくないし、なんで俺なんかに優しくしてくれるの?」とてるこに問いかけます。
しかしてるこはひたすらマモちゃんのことが好きなのでそんなことはどうでもいいのです。
でもマモちゃんは、そんなカッコ悪い自分のことを好きなてるこの事を見下してしまっていたのではないのでしょうか。

正直、尽くされる側の考え方は経験したことがないのでわかりません。


【尽くす側の心境】
A. 自分自身の人生や生活に飽きてしまい、よりよい他人の人生を尊敬して、寄生することで自分自身を「相手の人生を共に歩んでいる」と勘違いさせて、満足させたいから。

自分がそうでした。
自分が付き合ってきた人は、思わず自慢したくなるような功績を持っていて、彼なりの趣味もあってその人生に私も乗っかってしまってる場合が多くて、、、
別れてみたら私には何もないじゃん、、
と気づく事が多くありました。

一人で生きるにはつまらないんです。

てるこにも恋愛しかなかった。
仕事も恋愛のせいで辞めちゃうし、まもちゃんと一緒にいる時間が一番最高!
でもまもちゃんにとって、恋愛しか頭にないてるこより、あたらしい世界を見せてくれる自由な風潮のサユリの方が自分にとって面白かった。
一方サユリにとって、自分に従順なまもちゃんはつまらなかった。 

誰でも、つまらない自分の人生を変えてくれそうな人にすがりたくなるんですかね。

私は昔、好きだった多趣味で多彩で魅力的だった男子に
「何か打ち込めるものがあってもいいんじゃない」

と言われて振られたことがあります。
そう、どんな恋愛サイトにも書かれています。
彼が冷たくなったらどうするか?失恋したらどうするか?
「彼氏以外に何か夢中になれるものを探そう」
いやぁ~正直それが1番難しいんじゃ。

劇中で、てるこが小学生となって自分の夢を語るシーンがでてきました。
小学生てるこ「私の夢は、幼稚園の先生になること!」
大人てるこ「いやいや、私の夢はまもちゃんの連絡にいつでも駆け付けられるような仕事に就くこと!」

恋愛以外に、夢とか目標、趣味、仕事にのめり込んでる人は誰にとっても素敵に見える気がします。

結局自分の中で、
恋愛>恋愛以外に夢中になれるもの
恋愛以外に夢中になれるもの>恋愛

のどっちの考え方を持てるかによって恋愛カーストは分かれていくのではないですかね。

B.相手を好きというよりも崇拝しすぎて、もはや相手になりたい。

これもわかるんですよね。
てること仲原君が2人で大晦日に語るシーンで、
てるこ「私はマモちゃんになりたい」
的なことを語ります。
もはや相手にのめり込みすぎて崇拝しすぎて自分の人生を放棄したくなる・・・

ラストのシーンでは、てるこが象の飼育員になり餌をやっているシーンで幕を閉じます。(まもちゃんは象の飼育員になりたいと昔語っていた)

私的にはこのやり口よくわかります。
まだまだマモちゃんに未練がある上で、自分を唯一特別な存在にしてくれたまもちゃんのかつての夢を自分が実現することによって、今だにまもちゃんとの人生を生きていると感じたい。

別れてから元恋人のことが忘れられず、
元恋人が好きだったバンドを聞いてみる。
元恋人が好きだったスポーツを始めてみる。
元恋人が好きだった料理を特訓してみる。

全部私です。未練タラタラすぎますよね
なにかしら元恋人との接点を持つことで自分の健康を保っていました。

終わりに

長々と書いてしまいました・・・
みなさんはどのような解釈をされましたかね?
私はこの映画に出てくる人々は別にクズだと思わないし、
あるあるの連続すぎてなんだか泣けました。

ほんとのこと言うと、恋愛映画は苦手でした。
自分があまりロマンチックな恋愛をしてきていないから。
でもこの映画は、甘いというより、現実的で自分の恋愛を俯瞰して見れたような気がします。

ぜひ見てみて感想お待ちしております。

最後に、この考察は自分自身の考え方であり、作者さんの本当の意図ではありません。失礼がありましたら申し訳ございません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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