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No.82私の不思議体験について

怪談話ではない

もうすでに猛暑日が日常となっているので、寒気がする怪談話を一つや二つ書きたいところだが(実際は書けない)、過去に自分が不思議で寒気がしたことを書く。

まず、自分は霊感はなくオバケの類いを見たことがない。
また、これまで理解できない不思議体験をしたこともなく平凡に暮らしてきた。

ただ、気のせいなのか何かを暗示していたのか分からないことは体験している。

初めて訪れたあと

自分はこれまで大病を患ったことがないし(健康診断では毎回A)、事故に遭ったこともないし、家族親族も健在、自身に降りかかる災難を経験したことがなかった(人間関係ではあったが、命に関わることではない)。

歴史が好きで(特に戦国、幕末)、よく史跡・城跡巡りをしているが、もうかれこれ7~8年前のGWに訪れた、ある城跡が印象的だった。

具体的な城跡名等については差し控えるが、そこは山の中腹にあり、本丸跡のところには神社が建っており、参拝客が割と多く、山の中にある城跡特有のうっそうとした雰囲気がない。
また、複数の猫が神社周辺に住み着いており、参拝客にすり寄ってくるなど和やかな雰囲気の場所だった。

自分が大好きな石垣もしっかり残っていたので写真を撮ったり、神社横にある休憩所からの景色がとても良く、そこでゆっくり滞在していたのだが、住み着いている猫たちが何故か自分のところにだけ近寄ってこない。

「他の参拝客のところには自然と集まってくるのに、何故自分のところだけ来ないのか・・・」

猫好きの自分としては、猫たちに癒されたかったが、近寄ってこない。
他の参拝客が餌で釣っているわけでもない。
どうしてか理由が分からないけど、「まあ、なつかないことだってあるよね」と自分に言い聞かせて少々ガッカリして城跡を後にした。

異変はGW明けの初日から起こった。
その日は仕事で相手方の対応が不十分なことについて、必要以上に厳しく指摘したことを覚えている。

「なんか体の調子が悪いのか、妙に怒りっぽいな・・・」

その日から軽い吐き気と関節痛があり、GWの疲れかと思っていたが、数日経ったある日の夜、風呂に入っている時に何気なく足を見たら、両足のすねのあたりを中心に無数の斑点が。

「な、なんじゃこりゃー!」

その後、高熱、吐き気、関節痛が日増しに酷くなり、1週間後に即入院。
入院直後には血尿まで出始めたことにより長滞在となり、1か月半も入院することになってしまった。

今の医学だったから対処できたが、それ以前では手遅れになっていた・・・それを言われてとても寒気がしたことを覚えている(今も定期的に検査は必要だが、生活する分には特に問題なく今に至っている)。

その時はあの城跡との関係性について考えたこともなかったが、翌年の出来事で何かの因果を感じた。

再度訪れたあと

退院後はみるみる体力が回復して入院以前の体調に戻った翌年のGW。

妻子(この時次女がお腹の中にいた)は実家へ帰省中だったので、一人で史跡巡りに。
目的の史跡を巡った後、帰りがけに温泉でもゆっくり入ってから自宅に帰ろうかと車を走らせていた時、たまたまあの城跡の近辺を通ったのだが、何だか妙に気になり始め、何だか分からないが自然とあの城跡へ車を走らせていた。

たどり着いたのは夕暮れ時。
先ほど書いた通り、うっそうとした雰囲気の場所ではないので、そんなに怖さはなかった。神社への参拝客もちらほらいたし、参拝して帰ろうかと思い、神社へ参拝後、近くの休憩所で腰を下ろして景色を眺めていたが、例のごとく猫たちがいたものの前年同様に近寄ってこない。

ある一定の距離を保ちながらじっとこちらを見ている猫たち。

「え、もしかして何か起きるのか・・・」

何だか妙な胸騒ぎを感じた。
その日は特に問題なく帰宅したが、災難はその直後だった。

GW最終日に妻子が帰ってきたが、妻の様子がおかしい。

「何だかお腹がずっと痛い・・・」

翌日に病院で検査した結果、

「結果をお伝えしますが切迫流産です。奥さんはお仕事を休んで3週間ほど自宅で絶対安静にしてください」

とのことだった。

「あ、危なかった・・・」

その後絶対安静にさせたことが幸いし、年末に無事に次女を出産。特に異常もない元気な女の子が生まれた。

もしあのとき知らずに無理していたら・・・今でも思い出すとぞっとする。

行きたいという気持ちは何かの「暗示」なのか

その後、あの城跡を訪れたことはない。
2年続けて災難が降りかかったことで怖くなり、近くを通ったとしても立ち寄ることはない。

一方で、2つの災難については何らかを「暗示」してくれていたというポジティブな見方をすれば、訪れたことで何とか自分と次女の命がつながったということも考えられる。

そして、あの城跡のことについては、あれから日が経ったためすっかり忘れていたのだが、実はつい最近になり妙に気になりだしている(それで今回記事を書いてみた)。

妻子も健康、親族も健在、仕事は上司と折り合わずイマイチだが・・・大きな事故はない。

ただ、過去のことがあるので、妙に気になりだしたときは、何かの「暗示」だと思って訪れた方が良いのか。あの猫たちの反応を見た方が良いのか。
今は訪れるタイミングがないのでどのみち行けないのだが、行けたとして行っていいものなのかどうなのか悩ましいところだ・・・。

今後なにもないことを祈るしかない。

皆さんは、こういった不思議な体験をしたことがあるだろうか。

この世の中には不思議な体験をした方々が沢山いると思っている。

今後、そういった不思議体験者が書いたnote記事を探して読んでみようかと考えている。




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