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モザイクアートジグソーパズル
モザイクアートというものをご存じだろうか。
数百枚の絵や写真を並べ、一つの大きな絵を作る。というものである。
私自身そこまで興味のあるものではなかったのだが、ついこの間ディズニーランドのシンデレラ城に家族で行った時のこと。
たまたまその日がシンデレラ城ができて何周年かだったらしく、その日限定で来場した人たちの写真でモザイクアートを作るイベントが行われていた。
私はあまり写真を撮られるのに慣れてお
「八月自尽:||」あらすじ
巨大隕石落下。地球滅亡を前に、大学生の堺あきらはスカイツリーからの飛び降り自殺を決行する。
「お前ら愚民は隕石で死んでろバアァァァアカ!おれはお前らとは違うんだよ!」
隕石によって赤く染まる地平線を眺めながら落下するあきら。
地面にぶつかる。そう思ったその瞬間、目を開けるとそこは隕石落下の1ヶ月前、8月1日に戻っていた。
自分がループしていることに気づいたあきらは、この1ヶ月を最後で最高のものにす
「八月自尽:||」第3話[小さきもの]
①
あきら「なんでだよ…」
紙袋の書置きに目を落とす。
どうしてなんだ?どうして…
おれは本当に嫌われたのか?いやでもあの様子…
と、とりあえず連絡だ。
やっぱり。
既読もつかない。電話も出ない。
やっぱりなんかあるんじゃないか。
あとできることと言ったら、またあのおんぼろアパートに行くぐらいしか…
そしたらまた死に戻りして…
ちひろ「絶対やってよ。」
ちひろ…
ちひろ「私あきらのギター好きだ
「八月自尽:||」第2話[A Hard Day's Night]
①
うう、ううん。
こ、ここはベットの上…ってことは
ちひろ「あきらー!今日先出るよー。」
ちひろの声が聞こえる。
これで確信した。
おれは8月を繰り返している。
繰り返していることはわかったが何か条件はあるのだろうか。
ヘブンタワーからの飛び降り?
ゆうきとの飛び降り?8月31日?
そもそも飛び降りがトリガーなのか?
なんなら条件なんて元より存在するのか?
ってやべ、こんなことしている場合じ
「八月自尽:||」第1話[first death]
①
8月31日。赤く染まる真昼の空。それを地上634m、東京ヘブンツリーの最上部で眺める男が二人。風に煽られている。
背中に親友の声を受けながら地面を覗き込む。
あきら「うっひょおおおお!たっけええ!なあ!ゆうき!」
[堺あきら。帝東大学4年生。]
一方で必死に叫んでいる男が一人。
ゆうき「なあおい!なあって!ほんとにやるのか!?」
[一条ゆうき。令成大学4年生。]
あきら「ああ!やってやるよ
「赤星ゼミの考今学(あかぼしぜみのこうこがく)」あらすじ
「これってもしかして、100年前のSNSですか⁉︎」あなたが今書き込んだSNS、撮った写真、起こした行動。その全てが歴史になることを自覚しているだろうか。
西暦2153年現在にとって研究すべき対象である2000年代。考古学者の”赤星学“は国家機密であるSNSのデータや立ち入り禁止である世界遺産への調査のために"国家認定ライセンス"を取得し、隠された歴史へと挑む。心にコンプレックスを抱える少年“樹下
「赤星ゼミの考今学(あかぼしぜみのこうこがく)」あらすじ
「これってもしかして、100年前のSNSですか⁉︎」あなたが今書き込んだSNS、撮った写真、起こした行動。その全てが歴史になることを自覚しているだろうか。
西暦2153年現在にとって研究すべき対象である2000年代。考古学者の”赤星学“は国家機密であるSNSのデータや立ち入り禁止である世界遺産への調査のために"国家認定ライセンス"を取得し、隠された歴史へと挑む。心にコンプレックスを抱える少年“樹下
「赤星ゼミの考今学」第4話
(栗須晃平視点)
後悔はない。いや、してはいけない。一度貫くと決めたのだから。
(覚悟を決めた顔でタイトルコール)
“2032年10月7日。”
(社長室)
晃平「三木、どうだ計画の方は。」
三木「はい、施設の完成はあと一ヶ月ほどで完成、社長が選んだ人材も全員確保完了まであと一人です。」
[三木香織, 37歳, 晃平の秘書]
晃平「ふむ、私が直接話をするとしよう。」
“あいつらの手を借りたのは少々
「赤星ゼミの考今学」第3話
碧「こっちも大体調べ終わったな。
おーい竜ケ崎!向こうの建物も調べ」
(栗須が桃を取り押さえながら碧に近づく。武器は無し。)
桃「ごめんね。樹下君。捕まっちゃった。」
栗須「碧君。君にもおとなしくしてて貰うよ。」
赤星サイド
赤星「この危険地帯に来た時点で違和感はあったはずだ。一つは最終団地の異常なまでの補強工事。崩壊寸前なんてレベルじゃない。あと数十年は大丈夫だ。始めは軍艦島最後の建造物を保護
「赤星ゼミの考今学」第2話
(船の上、赤星、碧、桃の3人)
桃「わあ!見てください!とうとう到着ですよ!軍艦島!」
[竜ヶ崎桃, 研究生, 21 歳(元気なおてんば娘。明るい性格テンションも高いが礼儀も正しく 好かれやすい)]
(見開きかページ大きく使って軍艦島の絵、ただしこの時の軍艦島の建物はほとんどが崩壊していて跡地のようになっている。)
桃「(どうして私たちがここに来ているのかというと…)」
(回想、研究室にて)
桃
「赤星ゼミの考今学」第1話
赤星(教授)「とうとう開くことができたぞ!」
碧(学生)「ついにやったんですね先生!」
赤星「ああ!これは間違いなく2000年代のSNSデータ!つまり100年前のSNSだ!」
(PCに移るSNSタイトル)
“New Worldへようこそ。”
(研究室にて)
2174年現在にとって2020年は100年以上前の話。考古学者は2000年代の出来事を解き明かすために大海と化したネットの海から情報を探す時