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創作・物語

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これまでに書き上げた創作作品や、物語風に綴った日常を集めています。楽しいひと時のお供ができたら嬉しいです。
運営しているクリエイター

#子育て

オコッタイマー

胸につけてるマークが言うぜ。 「さあ、ショータイムの始まりだ」 発動時間は30秒。 パパの意…

吉村伊織
2年前
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げんきえんぴつ

1年生になって最初の国語の授業は、校長先生が一人ずつえんぴつを配ることから始まった。 「み…

吉村伊織
2年前
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数学ギョウザ【ショートショート】

「まさかここまで広がるなんて、僕が一番びっくりしています。」 インタビューに答えているの…

吉村伊織
2年前
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2時のボタンで味わうくつろぎ【#私のコーヒー時間】

「お母さんは、2時のボタンっと。」 悠太が、時計回りに配置されたバリスタの右上のボタンを押…

吉村伊織
3年前
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命がけの英雄、バニラバー

朝から見事なまでに晴れ渡っていた5連休の真ん中。昼過ぎに、買い物に出かけようと車のドアを…

吉村伊織
3年前
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帽子のしっぽ

今日も、学校に向かう三男と一緒に家を出る。僕の一歩先に、胸の高さで白いキャップが進む。ア…

吉村伊織
3年前
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空に描いた絵

「オリオン座、見たい?」 テレビを見ていたところに、いきなりお父さんが言ってきた。オリオン座って、理科の授業で出てきたやつだ。冬の星座。 「見たい!見たい!見えると?」 「じゃあ、靴はいて!すぐ見れるから。」 「はーい!見る見るー!」 弟もついてきた。玄関で靴をはいて、ガチャリとドアを開ける。先に出たお父さんが、マンションの廊下から空を見上げていた。手すりの高さは、僕のあごくらい。お父さんの隣に並んで、僕も空に目を向ける。月が白く光っていて、あとは真っ暗だ。 「どこ、どこ?

福岡ー熊本間、片道25,000円物語

16年前のこの日。僕は、部屋で一人、そわそわしていた。 さっき確認したばかりなのに、携帯の…

吉村伊織
3年前
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自分がプレーするのとはまた違った感動が味わえる【推しスポーツ】

このメンバーで出場できるカップ戦も、最後の大会になった。これが終わったら、あとは中総体だ…

吉村伊織
3年前
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悩んでもいいよって、教えてみようかな【 #こんな学校あったらいいな 】

僕の学校には、4年生になったら『お仕事の学習』がある。 毎年、いろんな人がゲストティーチ…

吉村伊織
3年前
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