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「応援したい」と思われるには、どうしたらいいのか

私のお客様には、ハンドメイド作家さんがとても多いのです。まあ、コロナ禍はハンドメイド作家にとっては受難ですよね。対面での販売が出来ないし、ECショップに出店してもなかなか売れない…そう嘆く人も少なくないと思っています。それでは、実際にハンドメイドさんで売れている人を見るとクオリティとオリジナルと「応援したい」のトリプル相乗効果があるんだなと思いました。今回は、その中でも「応援したい」をテーマに書きたいと思います。

「過程やストーリーをどんどん発信する」べし

ハンドメイド作家さんに「制作過程もどんどん発信して」って言うと、かなりの確率で嫌がられますw
アイディアをまねされたら嫌だって思う人が多いようです。
で、実際、アイディアの模倣は多いみたいですよね。とはいえ、今の時代は「何を買うかよりも誰から買うか」なのです。

「誰から買うか」というところで、その人の人柄やここに至るまでのストーリーがモノを言うのですw
ニーズが無ければ誰も買いません。自分がその商品やサービスを手にしたらどんな気持ちになるだろうか…ということがイメージ出来て「私もそうなりたい」と思うエネルギーが動くからお金をお支払いするのです。この中には「私が応援したらこの人は喜ぶかな」という「応援したい」というニーズを引き出すことも売れる要因の一つです。ていうか、これだけハイクオリティなものがネットショップの中にもたくさん出品されているのに、そこを出さなくてどう売るの?って思うくらいです。

私の知人でぢーこさんという方がいらっしゃるのだが、これは「過程を発信したことでECショップでの販売で実際に販売できた例」です。
何ヶ月経っても全く売れない人もいるのに、初日から売れたのは、やはり「応援したい」という気にさせたのが大きかったと思うのね。

彼女の発する「過程」「ストーリー」に共感

彼女は18トリソミーの女性に出会い、その人が作る「さをり織り」に惚れ込んでしまうのです。
障害をお持ちの方であるからなのか、仕上がりにムラがあるという。
織物として売るには仕上がりに難はある。しかし、この色遣いは他の人には出せない…
何より、正当な評価をされずに埋もれていくのが忍びないというのがひしひしと伝わってくる

作業所でもさをり織りをしているというその方は、こんな美しいものを作り出しながら時給200円ちょっとで働いていらっしゃるのだという。
一ヵ月の工賃は二万円に満たないくらいか。

社会というところは、自分にできないことを他人にしてもらって、お互い持ちつ持たれつの中でお金を循環させているところだ。

彼女の布はどうやっても私には作れないものだ。何より根気がないので、完成まで持って行けそうにないし、何十年も同じことを続けられない。すぐ飽きる。だから、私は彼女から今のところ、受け取るだけである。

だから、私と彼女の間に「小さな社会」を成立させるために、彼女が作り出す「美」に対しても正当な評価を作り出したいなぁと思った。単体で売れなくても、加工すればこんなふうに使えるよ、というアイデアとともに販売できたら面白いんじゃないか、と考えたのだ。

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ネットショップまで作ってしまった

この「ひしひしと伝わってくる」ことがすごく大切で、ぢーこさんのこの気持ちに共感した人がSNSにたくさん現れるのだ。
そこで、ぢーこさんは間髪入れずにBASEでさをり織りの織物を「ハンドメイド用の素材」として販売を始めるのである。

実は、ECショップというのは不思議なところで、なぜかハンドメイド品は高いものから売れていくのである。今回のぢーこさんのショップも高いものから売れていって、初日に1万円以上を売り上げた。

私のクライアントさんでハンドメイド作家さんがいるのだが、彼女もやはり「高いものから売れていく」というからびっくりなのである。ハンドメイド品に求められるのは「コスパ」ではなくて「希少価値」である。買い手は既存製品にはなかなか存在しないからこそ存在価値を認めるのであって、一点ものであり、他の人には作れない色使いであるからこそ買い手がつくのであろう。

視覚だけでものを売るのは難しい

正直言って、ハンドメイド作家さんがネットで販売をするのは難しいと思う。ECショップでは写真と文章で、初めて見た人でも買ってもらえるように商品の詳細を語りつくさないといけないからだ。
可能ならばやはり手に取って自分が持っている(身に着けている)図をイメージしてから買いたいと思うから、言葉と写真だけでそれをイメージさせるのはなかなか難しい。
とはいえ、コロナ禍であろうとネットショップであろうと売り方次第では売れるのだということは、私のクライアントさんを見ても分かる。

【まとめ】ストーリーを見せて共感につなげよう

私は、ここ数ヶ月、ハンドメイドさんのSNS・ブログサポートをしている。その結果、InstagramとECショップからご新規さんの購入に成功した(やったね!)。

ここで分かったことは、やはり「ストーリーで共感させること」と「たくさんの人に知ってもらうこと」が重要なのだと実感した。

もし、私がこのさをり織りをコンサルして販売につなげるならば、こんなに色遣いがキレイならばInstagramアカウントを取り(もちろん、さをり織りの織物だけをひたすら並べる)、ハッシュタグを厳選しつくしてプロフからBASEへ誘導するようにする。Instagramのハッシュタグ選定は半日かけて厳選するww
その後、手織り、手編み、手仕事系のハッシュタグをつけている人を片っ端から「いいね」「フォロー」して、フォローバックを狙いつつフォロワーを増やしていく。とにかく、Instagramで存在を知ってもらってBASEへ誘導することを試みる。

そして、noteもハッシュタグからのアクセスがあるので、「note人気タグ」からハッシュタグを厳選してアクセス数を上げる施策を試みると思う。
noteもハッシュタグから見てもらえる傾向がある。ただ、ハンドメイド系のハッシュタグは件数が少ないので、それ以外で今回のお題に近いものをピックアップしてアクセス数の向上を狙うところに工夫のし甲斐があるのだ。単につけりゃいいってものではないのよ、ハッシュタグ。


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