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気が付いたら、甘いものを食べたくなくなっていた

「砂糖断ちすると身体が軽くなるよ」
よく言われるんだけど、甘いものは好きでやめられないと思っていた。
お腹が空いていなくても、スイーツを見かければ「食べたいなぁ」と思っていたし、なんなら食事量を減らしてもスイーツが食べたいとすら思っていた。
そんな私が、「かくれ貧血」だと分かってから真剣に食生活と栄養を見直してみた。
実際にはまだ始めたばかりなので効果を実感できてないが、気が付いたら甘いものを食べたくなくなってきていることに気が付いたので、その記録を書いておこうと思う。

かつては「かくれ」どころじゃなくてマジな貧血だった

私の人生と言えば、婦人科系疾患と貧血を抜きにして語ることは出来ない。10代の頃から子宮内膜症に悩み(30代以降は子宮筋腫と卵巣嚢腫もね)、出産時は大量出血が予想されるために自己血600ccを事前に採血しておき、出産時に自分の身体に戻したが足りず、ヘモグロビン値が7まで下がって鉄剤の点滴を投与されるという……筋金入りの貧血だった(ここは自慢するところじゃないw)。

出産は帝王切開だったのだが、大学病院の先生により子宮から出された息子(現在小6)の顔色は真っ青で、先生が

「こりゃ貧血だね。」

って言っていたのをよく覚えている。そう、私だけではなく息子は私のお腹の中にいた頃から貧血状態だったのだ。

そんなこともあったのだが、出産後の私は血液検査で時折ヘモグロビン値が基準より下回ると鉄剤を処方され、鉄剤がうまく消化できずに胃薬も同時に処方されるという胃弱ぶりw

生理の状態が悪くなると半年間生理を止める治療をして、その間は出血しないので貧血にはならない…ということを繰り返して何とか「表面上の貧血状態」だけは避けることが出来ていた。

「この子は多動では?」

話は変わるのだが、現在小6の息子。生まれた時点で貧血確定の息子が成長するにつれて、2歳くらいから

「この子は多動では?」「療育に通った方がいい」

と言われるようになった。
しかし、発達に詳しい小児科に行っても診断が下りるわけでもなく、かといって見るからに発達凹凸の動向があり、長いこと「グレー」の時期が続いていた。
「ひょっとして学習障害の傾向があるのでは?」ということがWISC4で分かったのは小学校4年生。

詳しくはこちらのマガジンに記載してあります。

地道にビジョントレーニング、たまにOT(作業療法)を取り入れて成果は上がっていた。IQは「平均」の範囲内なので支援級にはいかず通常級に通っていて、中学も通常級に通うことになるであろう。しかし、昨年あたりから(勉強面で)同級生との差がみるみる広がっていくのを体感して、母子ともに如何ともしがたい気持ちになっていた。

母親の貧血と子どもの発達障害の関係

私がこの本の存在を知ったのは、昨年(2020年)の9月くらい。たまたま別の本で発達障害と鉄不足の関係性を知って、インターネットで調べているうちにこの本にヒットしたのだった。

この本は、日本の分子栄養学で有名な藤川徳美先生が書いた本らしい。「 #藤川理論 」に関しては、noteのハッシュタグ検索で体験談の記事も見られるし、藤川先生ご自身も、FACEBOOK、アメブロ、noteで発信を行っている(noteは主にFacebookの投稿リンク集ですが)

藤川先生の本やブログ、FACEBOOKグループの投稿を読み漁って、私は藤川理論を以下のように解釈している。

・日本人は鉄とタンパク質が足りない(特に生理がある女性は、ほぼ全員)
・貧血であるかどうかは「ヘモグロビン」ではなく「フェリチン」で見る(フェリチンが低いと「かくれ貧血」とみなす)
・発達障害の子供は、母親のフェリチン値が低く、タンパク質が摂取しにくい状態になっている(もしくは妊娠時に貧血を指摘されている)
・まず、母親から始める(子供が発達障害の場合は、まず母親も間違いなく鉄タンパク不足だというのが藤川理論の考えなので)
・母親が効果を実感してから家族を巻き込む
・サプリメントを始める前に、糖質を半分に減らして、かつ、タンパク質を身体が受け付けられるようになるべし(プロテイン推奨)
・プロテインを飲んで体調不良になる場合は、ごく少量を頻回から始める
・プロテインが規定量飲めるようになったら、ATPセット(ビタミンC、ビタミンB、ビタミンE、鉄)のサプリ摂取を開始
・ADHDやLDの傾向がある子はナイアシンアミドも追加

この本を読んだときは、藤川理論で紹介されるサプリメントの量の多さに驚愕して怯んだことと、「栄養って食事から取れるんじゃないの?サプリって大丈夫なの?」という思い込みが外れていなかった。
食事で鉄やたんぱくを多めにしただけで、大して糖質も減らさず今まで通りの生活を続けていた。

フェリチン値が驚愕の結果に

まあ、私が鉄タンパク不足(=質的栄養失調)状態なのは分かり切っていることだったのだが、プロテインやサプリメントを飲むところまでイマイチ踏ん切りがつかずに数か月がたった。
昨年の後半は月経を止める治療もしていて、それが終わった後にいつもお世話になっている大学病院で貧血検査を受けた。

その時に、思い切って「フェリチンの値も知りたいのですが」と先生に申し出てフェリチンの検査もしてもらった。

結果。

ヘモグロビンが通常値なので保険治療としては鉄剤の投与はなし。
フェリチンが12なのは低いのだが、(日本の基準値が低すぎるので)基準値以内にあるので治療は無し。

ちょっと待った!!!
フェリチンが12って低すぎるでしょ(藤川理論ではフェリチンは100はあったほうがいいという主張だし、ネットで調べてもフェリチン50以下だと立ち眩みを起こすという記事もあるくらい)

というわけで、こないだまで半年生理を止めてたのに(ヘモグロビンは上がったのに)フェリチンが上がらないのはタンパク不足確定だな…ということで、ようやく重い腰を上げて藤川理論のことについて真剣に調べ始めたのである。

プロテイン100㏄飲んだだけで寝込んだ初日

藤川先生のブログと本を読み漁って、FACEBOOKグループの投稿を読んで…早速プロテインを、と思ってコンビニで売っている200㏄のドリンクタイプのプロテインを飲んだら…

半分も飲んでいないのに胃がむかむかして、その日は寝込みました。爆

コロナ禍で仕事が減っててよかった(おいw
プロテインを受け付けないというのは、長年、タンパク質を摂取出来ない状態でいたということらしい。(実際、肉をたくさん食べると気持ち悪くなるし)
タンパク質を減らすと体調は良くなる(胃の負担が減る)のだが、今の不調を直すには、少量からでもいいので「タンパク質を吸収できる体にする」ということをするといいのだそうだ。

それからというもの、私は毎朝ゆで卵を食べ少量のプロテインから摂取し、3時のおやつはチーズとプロテインバーという日々が始まったのである。

「あれ?チョコレート食べたいと思わない」

まだ始めて2週間なので、体調が明らかに良くなったとかそういう変化は見られない(重度の鉄タンパク不足の人は数年かかるといわれている)のだが、気が付いたらチョコレートを見てもチーズケーキを見ても食べたいと思わなくなっていた。

これは私にとっては衝撃的な変化であって、コンビニに行ってチョコレートを目にすると「食べたいなぁ」、レストランに行ってチーズケーキやガトーショコラを目にすると「食べたいなぁ」っていう状態で、実際には食べていなかったにしても「心は常に甘いものを欲していた」ということに(食べたくなくなった今だからこそ)気づいた。

これから、どんな変化が起きるのか私にも分からないのだが、長年の不調が少しでも改善されればいいなと思いつつ、こんなに私は常に甘いものを欲していたのだということを客観的に知ることが出来て驚愕が隠せないのである。


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