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行政とアジャイル、クラウド、コミュニティを混ぜて考えよう。【地域DX×アジャイル化の未来を考える】「これからの地域DXとアジャイル化によるDX推進のあり方」を終えて

みなさん。こんにちは!
KDDIアジャイル開発センター、群馬拠点 高崎サテライトオフィス長をしております小板橋です!

NETSUGENとぐんまちゃん
当日早朝の群馬県庁

さて本日は、先日、2023年9月15日に群馬県庁32階にある官民共創スペース NETSUGENにてKDDIアジャイル開発センター主催のイベントについての思いとレポートを書いていきたいと思います。
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今回のイベントなのですが、豪華ゲストをお迎えした合計4時間ぶっ通しのイベントとなりました。
群馬県副知事 宇留賀 様、KDDI Digital Divergence Holdings株式会社 代表取締役社長 藤井 様、群馬県 デジタルトランスフォーメーション推進監 岡田様、一般財団法人GovTech東京 杉井 様、株式会社レッドジャーニー 代表/元政府CIO補佐官 市谷 様、永和システムマネジメント 取締役CTO/福井県CDO補佐官 岡島 様をご招待し、講演、パネルディスカッションを実施いたしました。

当日のイベントにつきましてはアーカイブも公開されておりますので、どうぞ!


イベントをやろうと思ったきっかけ

弊社KDDIアジャイル開発センターは、2013年にKDDI社内にてアジャイル開発を実践する流れの中から、部署が設立され、昨年の5月に会社が設立されました。現在、ソフトウェア開発の世界で生まれたアジャイルは、ソフトウェア開発だけではなく、あらゆる現場や組織においても取り組まれるようになりました。
そして、今は情勢、テクノロジーが目まぐるしく変化する中で、分からないことから探索を開始し、学びを得ながら組織や個人の行動を適応させる能力がエンジニアだけではなく、DXを推進している企業、自治体、行政に求められているんじゃないでしょうか?
今回は、そのような観点から日本における地域のDXと行政、クラウド、アジャイル開発、コミュニティを絡めたイベントを実施したいと考えていました。
それもこのイベントを都心ではなく、地方で行う。そこに意義があると思っています。日本が再度世界から見たときにIT先進国に返り咲くには、都心だけではなく日本全体でのデジタルトランスフォーメーションが必要だと私は思っています。
日本全国の様々な地域におけるITについては、まだまだ改善の余地があります。そしてその課題は、今私たちが持つスキルを駆使すれば解決ができる世界もあったりします。
そんな地域でのIT化の流れ、地域DXとアジャイル開発についてを題材にしたかったのです。
実は群馬県では、日本最先端クラスのデジタル県を目指し、様々な分野で自立的なDXの流れを作ることを目的に活動しています。
本イベントでは、DXを推進する中でアジャイルとの親和性などを中心としたトピックをもとに講演やパネルディスカッションを展開します。

なぜ、行政なのか?なぜ自治体なのか?

今、ガバメントクラウドの整備という言葉が各メディアや企業のプレスから出されています。
そのような情勢だからこそ、改めてソフトウェアを開発するプロセスや、クラウド、アジャイル、コミュニティ、組織文化などをテーマに行政や自治体の観点からコメントを求めたら今何が問題で、何に苦しみどういう状況にあるのか。その逆で、普段は知らない行政、自治体が取り組もうとしている未来の話を聞いたときに、我々エンジニアは何ができるのかを考えたかったというのが背景にありました。

雛壇の様子

セッション1 特別講演: デジタル先進県へ

特別講演とし、群馬県副知事 宇留賀 敬一 様よりお話いただきました。
先日ニュースにもなったのですが、今年2023年8月22日に任期満了を迎える副知事の宇留賀 様が再任される報道がなされ、今後の群馬県としての4年間の中でどんな活動を(特にDXに関して)されていくのか注目の集まるセッションでした。

早速内容に入っていくのですが、冒頭宇留賀様よりコロナを経た後のことについて触れられています。というのは、県議会議員の先生たちの認識が変わったということでした。どういうことかというと、今まではDX、DXと横文字のキーワードにそんなものは知らないという感じだったのですが、今ではDXという言葉が当たり前に県議会の中でも使われるようになっていたというこれぞ時代の変化に伴う認識の変化が起きたのだと思いました。
その後、より詳細は話へと変わっていくのですが、実はもう1つとびっきりのニュースがあり、それは先日行われた「デジタル田園都市国家構想実現会議」というものが今までは官邸でしかやっていなかったのですが、初めて地方で開催され、かつそれが群馬で行われたというのですから驚きです。

さらには「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」も群馬で行われていたそうです。

さてでは、なぜこのような国家のデジタル構想を群馬県にて会議を実現できたのかというとそれには、この4年間の活動というのが起因しているとのことでした。

活動内容

ワクチン接種予約システムの構築

  • 群馬県ではコロナ渦中、デジタルを活用し、県民へのサービスの利便性を向上したというものでした。

  • この当時、日本全国でワクチン接種予約システムの構築が急を要していました。

  • そんな状況の中で群馬県もワクチン接種予約システムの構築に乗り出します。

  • 当時、群馬県の公式デジタル窓口をLineで構築し、のべ80万人の県民がこのサービスを利用したというものでした。
    https://www.pref.gunma.jp/page/17012.html

  • さらには、この窓口に包括されているワクチン手帳機能については、開発費がたったの600万円で開発され、これは東京都で開発したものの150分の1だったそうです。

県内の作業環境

  • “脱獄” と読んでいた行政DXとして、県235機関でインターネット接続系の対応を行った。これは、昔総務省のとある部署から、県での仕事環境はセキュリティ対策も兼ねて、インターネットに抜けられる環境ではなく、完全に自治体内で閉じたネットワーク内でしか仕事ができなかったそう。なので。毎回メールを確認したり、作業する際にとんでもなくめんどくさい手順を踏んで確認していたのを改善したというものでした。すごいですね。しかもここにKDDIが絡んでいるというのだからまた驚きです。笑

教育イノベーション

  • 教育現場に、1人1台のPC普及だけではなく、群馬県としては詰め込み型教育からの脱却を目指す。

  • OECDがいま、詰め込み型教育から子供が好きな勉強を学習できたり、新たなコミュのケーションの取り方ができることでの新たな教育みたいな取り組みをしているのですが、ここに勝手に日本代表を名乗り、OECDの調査に協力している取り組みもあるそう。

  • 勝手にやる文化最高ですよね。これ大企業でも難しいのに、行政でやっていてすごく好感が持てました!

  • 具体的には、例えば自分の成績から体育の陸上競技のトラック情報など学校内で自分に関する情報を自分で管理するそんな仕組みができたらいいなという内容です。今までは自分の成績などの情報は学校側が管理していた仕組みから、それらを自分で管理する世界にデジタルを通してできたらいいなというのが挙げられていました。

GunMaaS

  • 群馬県でもう1つ力を入れているのは、交通イノベーション。

  • 普通免許、自動車の保有状況について全国でトップクラスの県である。一家に1台ではなく、1人一台持っているくらいの状況。

  • これからは、デマンド交通やシェアサイクル、タクシー、鉄道/電車、そしてマイナンバーカードと交通系ICカードとの連携。この辺りを個人に割り振られたマイページなどで管理できたらとかそのようなサービスを着手している。

  • 令和7年度くらいまでを目指して新しい公共交通のサービスを展開したいと考えている。例えば、人家族月1万円払うサブスクサービスとして県内の公共交通機関が使えるようになったらよいなというモデルを検討、着手しているとのことでした。

新しいことは群馬から

  • 様々な企業が群馬に進出している状況の説明をしていただきました。

我々、弊社KDDIアジャイル開発センターも9月から群馬拠点、高崎サテライトオフィスにて活動を開始しております。
そんな群馬へ進出している会社と連携や、切磋琢磨しこの日本を盛り上げていければ良いなと私個人の感想ですが思いましした。
本当に宇留賀様のセッションは、硬いお話しになるかなと思いきや、めちゃくちゃITのこと、時代の情勢、そして群馬県のことを何より知り尽くしており、内容がすごく面白かったです。これからの群馬も絶対に楽しくなる、ワクワクするそんなセッションでした。

セッション2: 伝統から革新へ:DXと組織変革を支える文化と新しい働き方

次のセッションは、パネルディスカッションへ移ります。
「伝統から革新へ:DXと組織変革を支える文化と新しい働き方」と題して、働き方(在宅ワーク、サテライトオフィス、ワーケーション、フリーアドレス)だけではなく、そんな働き方ができる組織の文化はどうあるべきかについてディスカッションいただき、DXとの関係性を深ぼっていくといった内容を考えていくといったことをテーマに考えておりました。
ディスカッションの観点としては、2つ今回はご用意させていただき、テーマ①: 「組織文化の変革をすることの難しさ」についてを、テーマ②: 「伝統 vs 革新」についてを設定する形で進行する運びとなりました。

今回のパネルディスカッションのパネラーとしては、KDDI Digital Divergence Holdings株式会社 藤井 様と、群馬県デジタルトランスフォーメーション推進監 岡田 様をご招待し、モデレータには、KDDIアジャイル開発センター株式会社 VPoE 岡澤さんにお願いしておりました。
パネリストのお二人とも元外資企業の出身ということもあり、様々な現場での組織、文化、時代の流れを見てきております。
その後、藤井様に関してはKDDIへ、岡田様に関しては群馬県へという中でお二人の技術革新に追従する組織のあり方についてを深ぼれたら面白いものになると思っておりました。
早速中身に入っていきます。
冒頭、ディスカッションに入る前に岡澤さんより、本イベントのDXについての定義を改めて確認しました。
DXとは、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化、風土を変革し競争上の優位性を確立すること」 とあります。
引用元: デジタルガバナンスコード 2.0

テーマ①: 「組織文化の変革をすることの難しさ」

  • 早速テーマ入り最初に岡田 様から県に来たときの様子についてをお話しいただきました。県に来た当初、文化がもちろん違う事はわかっていたのですが、上下関係、すなわち職位で人を呼ぶそんな文化があったそう。例えば、課長、係長など、名前ではなく職位で呼ぶことに疑問を覚えたと語っています。

  • これは序列意識を助長するような感じを覚えたそうで、職位自体そもそも役割を分ける意味でここに上下関係というものはないと。

  • なので、潜在意識から変えるために「さん付け」運動を今も継続で行っているとのことでした。素敵ですね!

  • 現在の状況としては、だいぶこの活動は広がり、岡田様に対して同僚は「さん」と呼ぶようになったとのことでした。

  • また、服装についても言及されており、足元スニーカだったり、ビジネスカジュアルになっているとのこと。実は、この日諸事情で副知事の宇留賀 様も本当であればTシャツで参加したかったそうですが、スーツになってしまったことに会場のアウェイ感を感じたと語られていました。

  • 次に藤井さんのターンに代わり話は、KDDI時代のことを語っていきます。

  • 当時、藤井さんはKDDIに呼ばれ入った時に期待されていたのは大きな変革だったそうです。例えば、当時のGoogleやApple、シリコンバレーの文化をKDDIの組織にも入れてくれというめちゃめちゃ無茶振りな期待があったそうです。

  • それもあり「革新担当部署」なる部署が作られそこに入っていったと語っています。面白いですね笑

  • ただ、KDDIのような大企業に海外のイケイケの文化を取り入れるのは良くも悪くもむずかしいですよね

  • そして考えたわけです。なぜ文化を変革する必要があるのかと。藤井さんが言うに、世の中がデジタルネイティブになっていき、IT革新をいち早くキャッチアップし使いこなし、日常に取り入れている人がいて、そっち側(コンシューマ側で)新しいことがぼこぼこできているのに、そこを分からない人がいる状態でデジタルを相手にできるわけがないというのがあったので文化の変革が必要だと思ったそうです。

  • 次にツールについて。

  • 県の中でもチャットツールは使っており、それによりコミュニケーションのスピードが上がったことはいうまでもありません。

  • 藤井さんはチャットツールでのコミュニケーションの衝撃について、当時、Sun MicrosystemsからGoogleに転職した時の話を語られていました。

  • 今でもやってしまう人いるんじゃないかなとは思うのですが、打ち合わせをしステークホルダーに確認を取らないと話が進まなかった時に、後で確認します。じゃなく、今チャットで送れと言われたことにスピード感を感じたと語られていました。

テーマ②: 「伝統 vs 革新」

  • この話をしていく中で、藤井さんがぜひ見せたいといった資料が冒頭表示されました。それが下記ですね。

  • 何かというとトップダウンと合意形成型、階層的と平等主義についてを軸取り各国の文化でどのようなものが多いのかをマッピングしたものですね。これは面白い・・

  • 日本は階層的 かつ合意形成型が多いと。当時、KDDIに入った時のことを幕藩体制だったといっているのがとても印象的でした笑

  • ただ、全てが全てこの位置付けにいるわけではなく、日本のスタートアップでも欧米型の文化を取り入れてやっている会社もあれば、全く別の文化でやっているところがあるので、あくまで例ではあるもののとてもよくまとめられている資料で面白かったです。


引用元: https://hbr.org/2017/07/being-the-boss-in-brussels-boston-and-beijing

  • よく、外から大きな期待され大きな組織に入った人に対する同僚の思いとしては、いきなり入ってきたことにより、組織、人がいきなりガラガラポンされるのではないかと不安に思う人がいるとのことを岡田様がお話ししておりました。ただ、そうではなく、その組織に属する人のポテンシャルをもっと引き出すことを外から来た人へは期待されていて、そう動いていきたいと語られていました。

  • そしてもう一つ面白いなと思ったのは、群馬県に関しては副知事の宇留賀様が何かあっても問題ないから、私が責任を取ると言ってくれているそうで、そのような形で権限を同僚に振り、信頼をしている文化を群馬県の組織には感じることができました。とても素敵ですね!

残りはぜひ動画を見てください!

セッション3: アジャイル開発とは?

ここからは、「アジャイル開発とは?」というテーマでアジャイル開発についてを弊社VPoEの岡澤さんよりお話しいただきました。
実はかなり無茶振りでお願いしていたセッション。ここからアジャイル開発とクラウド、コミュニティについてを繋げて行政の取り組みについてを聞きたかったので、15分という時間の中でアジャイル開発についてを喋ってください!とお願いしておりました笑 (本当に申し訳ございません、、)

  • 今は、コロナや世界情勢がどんどん変化し外部的な環境が常に変わり続ける。そんな世の中になってきています。

  • また、テクノロジーの進化もちょっと前までは、今の技術革新なんて誰も予想していなかったと思います。ChatGPTや、Stable Diffusoinといった技術が出てきています。それだけではなく、例えばガートナーの資料とかを見るとよく分かるのですが、テクノロジーが出現し、消えを繰り返したりします。

  • そんな時代でソフトウェアを作る我々は、きっと時代の流れを読み今ある技術を使い真に顧客が求めているものを作る。そんな形が理想なのではないのか。と語られています。

  • ただ、では本当に欲しいものはどうやって作るのか。

  • それは顧客に対して本当に欲しいニーズを炙り出すためにサービスをリリースし、フィードバックを求め、開発し振り返りをしまたリリースする。これを継続的に繰り返すことが重要なのです。

  • その後、スクラムとはやアジャイルとソフトウェア宣言についてをお話ししていくのですが、最後に重要なことを岡澤さんは語られていました。

  • それは何か?というと、アジャイルとは単なる開発手法ではないと。つまりスクラムができたり、上記の内容をよく理解し、動きやすくするには組織全体の変革そのものである。と

  • アジャイルを推進するには、組織文化から。それがよくわかる内容でした。

セッション4: リスキリングの特効薬!「技術コミュニティ」のススメ

続いては、「リスキリングの特効薬!「技術コミュニティ」のススメ」というテーマで弊社CLO 大橋さんよりお話しいただきました。

  • まずは切り口として「コミュニティ活動」についてを触れられていました。

  • 現在のコミュニティとは、"日常所属する組織の枠の外で同じ趣味・趣向・技術・文化などに興味を持つ人々の集まり。インターネットを通じた集まりも含む"と定義していました。

  • 次に技術コミュニティの形態ですね。確かに今だとオンライン/オフライン開催をする"勉強会"、“ハンズオン”、"もくもく会"といったものが存在しています。

  • なぜ、大橋さんはこのコミュニティが重要なのかについてを語り、重要なのかと話しているのかというと、やはり学習についての吸収のされ方についてがあると思います。

  • 勉強する際に基本"独学"か"セミナー"になるとは思いますが、こことは別の学習方法としてコミュニティがあるということです。

  • なぜ"セミナー"と分けているのか、それはセミナーでは学習の方向が一方通行になってしまうからですね。ここからは学習した知見を高め合うということはありません。

  • "越境体験"そんな言葉を大橋さんが使われているのが素敵でした。

  • では、技術コミュニティについてどのように関わっていけばよいのか。

  • 関わり方については、下記のようなステップ、レベルがあると語られていました。

    • Lv.0: コミュニティを調べる

    • Lv.1: 参加する -> 発言する/持ち帰り -> 行動する

    • Lv.2: 交流する

    • Lv.3: 登壇する -> 運営、もしくは他の技術コミュニティに誘われる

    • Lv.4: 参画する

KDDIでもKDDIアジャイル開発センターでも、社内にはコミュニティが存在しますが、より深いこと、自分の興味関心について知りたいといった場合は、社外のコミュニティに求め、その内容を社内に持ち込む文化があります。
また、コミュニティはいつでも皆さんの参加をお待ちしておりますし、気軽に参加ができます。
必ずしも都心にしかないというわけではなく、こんな技術コミュニティは都心ではない地方にも存在するのです。という話を実は次のセッションでJAWS-UG群馬支部の岩瀬 様にお話しいただきます!

セッション5: 群馬でのクラウドコミュニティの変遷

続いては、「群馬でのクラウドコミュニティの変遷」というテーマでJAWS-UG 群馬支部 運営 岩瀬 様よりお話しいただきました。
さて、皆様おなじみにJAWS-UG。
あれ知りませんか??
おかしいな。
JAWS-UGとは、Japan AWS User Groupの略で、日本のAWSというクラウドサービスが好きで集まったユーザコミュニティです。

今回はそんなJAWS-UGにおける地方でのコミュニティ活動。JAWS-UG 群馬支部からお話をお聞きしました。

  • 群馬では、観測できたコミュニティとして2010年ごろに日本Android会 群馬支部というのがあったそうです。

  • その後Word Pressもくもく勉強会や高崎アンドロイド、そしてJAWS-UG群馬支部があったような形です。

  • 次にコミュニティ活動の特徴についてなのですが、岩瀬様が思うメリットというのは、例えば登壇する、しようとなった時に発表のために自分で調べ、それをコミュニティの場で話すので、学習のきっかけ作りになると言われていました。

  • 次に、群馬でITコミュニティの活動をしているときの特徴と悩みですね。やはり、圧倒的に参加する母数が少ないということや勉強会の内容を専門的にするとそれにマッチした人はさらにいなくなってしまうといった課題感を持っていたりします。

  • ただ、間口を広げようと思っても参加者全員に興味を持ってもらうテーマを毎回作るのは難しいですし。。

  • ただ、そんな中で群馬支部は2018年から現時点まで継続的に活動を続けています。

  • 途中コロナにより開催形式がオンラインになってしまったりしますが、最近ですと開催形式をオフラインに切り替え開催していたりします。ただ、人の集まりはなかなか集客するのが難しい、、

  • 岩瀬様の発表の途中で、"コミュニティ活動の目的って"という内容がとても素敵でした。

  • 何かというとコミュニティの目的は、"知識だけではないよね?"というものです。

  • 小規模なコミュニティならではのコミュニケーションが取れますし、そこから得られるモチベーションもあります!

JAWS-UG、そしてJAWS-UG 群馬支部はちょっとでも興味を持ってくれた人、大歓迎です!
いつでも気軽に遊びにいらっしゃってください!
私も群馬支部にはお邪魔しようと思いました!

セッション6: 招待講演: 東京都のDXに「GovTech東京」がどう貢献するのか

続いては、「招待講演: 東京都のDXに「GovTech東京」がどう貢献するのか」というテーマで一般財団法人GovTech東京 杉井 正克 様よりお話しいただきました。


今回群馬でイベントをしつつ、最近設立された一般財団法人GovTech東京 様に東京都でのDX推進、アジャイル、クラウドについてをお伺いしたく今回招待講演という形でお話をお伺いいたしました。

  • 一般財団法人GocTech東京とは、2023年に設立された財団法人で、構想自体は去年2022年9月ごろに発表されていたそうです。

  • 役割としては、東京都デジタル局とタッグを組んで東京都全体のDXを牽引していく。そんな構想で立ち上がったそうです。

  • そしてGovTech東京さんのビジョンがとてもいいなと思ったのですが

  • "情報技術で行政の今を変える、首都の未来を変える"を掲げています。素敵ですね。

  • 世界から日本のデジタル化を見た時にいいなと思われるそんな都市にしていきたいと強く伝えていたのが印象的です。

  • 次に、なぜGovTech東京を作ったのかという話なのですが、シントセイで色々やり着実に進めてはいるものの課題が山積みしてしまっている。そんな中もっと貪欲にチャレンジしたいが故、GovTech東京を設立したというのが背景にございました。

  • 次に"クラウド"と"アジャイル"という話に切り込み、お話し進んでいきます。

  • GovTech東京でも、やはりクラウドとアジャイルは重要な要素と捉えているようです。

  • スライドにもありましたが、"まずは初めてみることが大事"とあり、「クラウドを使ってみよう」、「アジャイルをやってみよう」というフェーズで活動しているとのことです。

  • そして今、GovTech東京では、このやってみよう、使ってみようからちゃんと導入、運用ができるための仕組み作りをやっているという話をしていただきました。

これ以上話してしまうとネタバレになってしまうので、ここまでとし、詳細の話はアーカイブをぜひ見ていただきたいです。なるほどなーとなることが多かったので!

セッション7: アジャイルを地方へ:地方自治体におけるDX推進のための組織変革

最後のセッションになるのですが、これまた豪華なゲストの方々にご登壇いただきました。

  • 株式会社レッドジャーニー 代表/ 元政府CIO補佐官 市谷 様

  • 株式会社永和システムマネジメントAgile Studio ディレクター/取締役CTO / 福井県CDO補佐官 岡島 様

  • KDDIアジャイル開発センター株式会社 代表取締役社長 CEO 木暮 さん

  • モデレータとして、KDDIアジャイル開発センター株式会社 岸田 さんに本セッションのモデレータをお願いし、パネルディスカッションという形で、「アジャイルを地方へ:地方自治体におけるDX推進のための組織変革」についてを議論していきました。

  • まず初めに、テーマ1として"DXと地方自治体"という内容で話は始まります。

  • 地域企業の方々が自分たちの中でどうしていこうか考え、(ここにはコンサルは入らない)その方達間でコミュニティを作り、DXとは何か?とかを考えるような活動をやっていたりする。

  • DXとアジャイルには強い結びつきがあるが、必ずしもアジャイルじゃなければDXができないわけではない。また、県と町の場合だと、感じが違う。

  • また、アジャイルでいきなりはできないので、まずはペアで作業するとか、そういったちょっとしたエッセンスから知ってもらうような取り組みをしている。

  • 地域に住む人は、地域への貢献に対するモチベーションはあるが、新しい取り組みをやろうとした時にそれができる枠組が地域になかったりする。なのでそこを支援していたりする。

  • 自治体の世界では、アジャイルと言ってもわかってもらえる人と初めて知ったという人が2極化しているので、アジャイルでやるにせよ、いきなり"アジャイル"という言葉をいうことはしないようにしている。当然だが手段が目的化しないようにすることが重要

  • 次にテーマ2として"アジャイルの導入と障壁"という内容でディスカッションへ移っていきます。

  • アジャイルを導入するだけではなく、新しいものをやるだけでもハードルが高い

  • いかに忙しい人にトランスファーしてもらうかという難しさを感じる。

  • 効率的であるかを執着してやってきた結果、やることがたくさんになってしまっている。ので、働きかけとしては、何をやらないのかを決めること、断捨離しようを伝えている。

本ディスカッションは40分という今回のイベントの中では一番時間を設けたセッションではあったが、あっという間に終わってしまった。
それはきっと4人がお話ししている内容がとても深く面白いものだったからだと思っています。元政府CIO補佐官 市谷様の地方での動き方、働きかけについてや、福井県CDO補佐官 岡島 様の福井県での活動、そして弊社社長のKDDI内でやってきたことが混ざったディスカッションだった為、3人の異なる視点からの意見が、食い違うことなく同じベクトルでセッションが進んでいったのも今回お話を聞いていて面白かったポイントでした。

DX、アジャイル開発、クラウド、コミュニティ

本イベントを通して、地域でのDX推進についてを考えた時にアジャイル開発や、クラウド、コミュニティの親和性についてを考えてきた。
様々なトピックスを取り扱い、本イベントを実施してきたのですが1つ言えるのはその全てに会社や組織、チームの文化が重要ということだと思います。
デジタルネイティブな技術を扱い、真に顧客が重要だと思うサービスを開発するには、それが実現できる環境を整備しないといけないのです。
アジャイル開発も然り、クラウドもまた然り、コミュニティはそれをブーストさせるための起爆剤でもあるのだ。

これからの未来

アジャイル開発とは?のセッションにもあったようにこれからの未来は何が起きるかわかりません。
また、誰も予想していない情勢になる可能性になるかもしれませんし、新しい技術により生活が劇的に変わるかもしれません。
ただ、分かったのはそんな時代だからこそ、時代についていける組織、文化を整えていくことはできるのではないでしょうか。
それが今、企業だけではなく行政、自治体にも求められている。それがきっと真のDX推進に必要なことだということなのかもしれません。

高崎事業所開所

最後になりますが、弊社KDDIアジャイル開発センターは9月より「秋田・群馬・札幌」の3地域にて拠点を開設しております。
資料にもありますように、我々は「地域振興の観点に立った雇用創出」や「DX人材の育成」を目指しています。
それぞれの地域に根差し、コミュニティを支援し企業と連携し新たな地域のIT産業へ貢献していきたいと強く思っています。

懇親会

懇親会会場は、「G FACE CAFE」さんを貸切にさせていただいました。
何と言ってもここのお料理が美味しいのと店長が気さくで優しい方で本当によかったです!
群馬県庁の隣、昭和庁舎1階にお店を構えており、ランチもやっているのでぜひ群馬県庁へお立ち寄りの際には、寄ってみてはいかがでしょうか!

まとめ

もうあとはこの写真たちを見てください。
弊社の組織文化はこんな感じです!
そう、これが弊社です!

群馬はいい所さ。みんなもおいで!

ご飯はうまい。ビールもうまい。温泉、スキー、おしゃれなホテル、色々なものが群馬にはまだまだ眠っています。
さあ皆さんも群馬にワーケーションだっ!!

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