追っかけnote小説 vol.1
noteでは長編小説を読むのが難しい、といいます。
確かにその通りなのです。すでに第一回がだいぶ前のことだったりすると、遡って読み始めて追いつくのがとても大変。
リアルタイムで読み始めても、投稿のタイミングなどでやはり毎回キャッチするのが難しく、気が付いたらやっぱり追いつかなくなっていたり。
そんな中、私がnoteを始めてから追いかけている小説(おもに長編)および追いかけて読み切った小説をいくつかご紹介します。
ちなみにこれまで「みらっち」アカウントで読んでいて、スキもフォローも「みらっち」で行ってきたため、紹介されている作家さんにしてみると「吉穂みらい」って誰よと突然の紹介に感じられるかもしれません。すみません、みなさん。私「みらっち」です。決して怪しいものではありません、たぶん・・・
現在進行形で追いかけている作品
新源氏物語 YUKARIさん
YUKARIさんの源氏物語は古典を読んでいる気がしないほど、活き活きと分かりやすく、現代的。途中、わかりにくい時代背景の部分など補足記事も添えてくれるので源氏物語を初めて読む方にもとても親切です。光る君をめぐる女性たちをより身近に感じたい人におすすめです。平安時代のシンデレラストーリー、落窪物語も面白いですよ。
今、しばらく訪問できていなくて、途中で止まっています。
早く追いつきたいと思いつつ、自分のペースでゆっくり楽しませていただいています。
読了グループですが、落窪物語。
私はここからYUKARIさんにハマりました。
白い世界を見おろす深海魚 アメミヤさん
アメミヤさんの小説をいつ知ったか覚えていないのですが、今まさにお話が佳境で、次の投稿が待ち遠しいです。
2000年代前半のブラック企業に勤める主人公が、悩みつつ社会悪に立ち向かう姿に引き込まれます。主人公の安田くんは、人より特別強いわけではないし、悩んだり人に同情したりして損ばかりしているように見えます。不器用でかっこいい立ち回りはできないけれど、でも自分の心に従う意志の強さを持っていて、つい感情移入して応援したくなります。
弦月 渡邊有さん
海人さんの記事で紹介されていて、それからは追っかけです。
小説の構成が好みです。過去の時代におきた道ならぬ恋と、おそらくはそのカルマを引き継いだ現代の大人の恋。だめだと思うほど惹かれあうふたりにどきどきします。時代によって変わる独白に近い文体がとても魅力的です。
追いかけていて読了した作品
セブンデイズ・ア・ウィーク 甘野充さん
主人公の「僕」が出会ったユニークな美術館の館長——館長(という呼び名も色々)の七変化に振り回される「僕」。次々に現れる館長の姿に毎回驚かされつつ、次はどうなるんだろうとわくわくする連載でした。
今、書籍化が進んでいるそうなので、書籍になったらまとめて読むのが楽しみです。
甘野さんは短編や長編、中編など様々な小説を沢山noteで発表していらっしゃいます。私は有料記事を読めないので残念ながら読むことができない小説も多いのですが、読める記事は追いかけるようにしていました。
ーー過去形なのは、私が今、あまり時間がなくて追いかけられないからです・・・書籍化が待たれます・・・
Book Cover 卍丸の本棚さん
大学生の主人公まりは、母との葛藤を抱えながら、とある喫茶店でアルバイトをすることになります。そこで出会う人々によって、心を豊かにしてくれる書物と出会い、教養を深めることで、自分と社会とのつながりを見つめ直す―――とても繊細で優しい物語であると同時に、深い洞察をもつ書評でもあります。本好きにはたまらないシーンがいくつかあって、ラストのエピローグが胸に迫ります。
私のWEBで紹介させていただいたことがあります。
影を失ったはなし geekさん
noteの「つぶやき」をつかって、加工した写真に添えられた文章…どんなカテゴリにも当てはまらないような斬新さに惹かれました。ミステリアスで謎めいた絵画のような写真と、幻想的な文章が印象的です。やみつきになる不思議な世界。とても好きです。
直違の紋に誓って k_maru027さん
最初に読んだとき、単なる「歴史小説」というよりは、綿密な取材を基に描かれた、かなりノンフィクション寄りの創作作品に感じました。実在の人物を、歴史をきちんと押さえながら感情移入できる人物に描くのはとても難しいと思います。周囲の人々のキャラクターも際立ち、とても魅力的な歴史小説です。
新連載が始まってからだいぶ経ちますが、新しい小説は追いかけられないでいます。やっぱり気合を入れて読みたいじゃないですか。もうちょっと私生活が落ち着いたら、読みたいと思っています。
残念ながらnoteは退会されてしまったけれど、その後も追いかけている作家さん
南口綾瀬さん
すでに退会されていて作品をnoteで読むことができないのですが、WEBサイトがあります。
南口さんはイラストレーターさんなので、表紙デザインが素敵です。自分の小説を自分の装丁で、というのは「書き物」する人の夢ですよね。
南口さんと言えば特徴的なのが「どんでん返し」。
あの「やられた!」「こうきたか!」の感覚は他ではなかなか味わえません。
先日新作を発表されて、これまた二度読み。
それがまた楽しみなのです。
南口さんがnoteにいらしたときに感想記事をいくつか書いています。
本当に少しずつの紹介でしたが、私自身、海人さんの記事での渡邊さんの作品への出会いもあったので、もしかしたらどなたかが興味を持って読むきっかけになるかもしれないと思って書いてみました。
そういうきっかけって、noteならではですよね。
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