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住んだことのある場所のカラス

5-6月が繁殖期と言われるカラスがゴミ袋を散らかしているのが激しかったのが先月の4月頃だったように思う。今月に入り、ゴミを散らかすことは少なくなったが、冬に比べると見かけるカラスの数は圧倒的に多い。繁殖期になると見かけるカラスは増えて、横暴になるのだろうか。

そんなカラスであるが、東京に比べれば名古屋のカラスはまだかわいいものである。東京のカラスはサイズがもっと大きく近づいても逃げようとせず性格的にも図々しい。会社員時代住んでいた寮で玄関ドアを開けると目の前の手すりにカラスが立っていた時にはびっくりして恐怖さえ覚えた。カラス避けを買って手すりに仕掛けたのを覚えている。

そして、もっとかわいらしいのが、ロサンゼルスまたはサンディエゴなどのカリフォルニアのカラスで、名古屋のカラスよりももっと小さく性格的にもおとなしい。もうそれぐらいになるとかわいいとも思えてしまった。

さらに言うと、韓国ではカラスは見たことがない。というのも、妻に聞いたところによると、山にはいるそうだが、都市政策により都市のカラスは見つかった瞬間に捕らえられるそうである。それがいいかどうかはわからないが、食物連鎖に影響がないのならカラスがいないからといって困るということはないだろう。

だから、自分の住んだことのある場所のカラスの大きさで言うと、東京>名古屋>カリフォルニア>(ソウル) である(※ソウルには住んだことないが番外編として)。

名古屋から出たことがなかった高校時代まではカラスに腹を立てていたことを覚えている。だから、東京に比べれば、今の名古屋の近所のカラスにはあまり腹立つことがない、そして、東京に比べれば、ロサンゼルスやサンディエゴのカラスはかわいいと思えたというところからすると、東京に住んだというところが基準となっている自分に気づいた。

そこで、どんな感想が導き出されたかと言うと、ここでも、いろいろな場所の経験というものは役に立つということと、一番悪いとされる状況を経験するのも後にとってはプラスに働くことがあるということだった。
カリフォルニアのカラスに会いたいということはないが、そういった環境の違いからも住んだことのある場所を懐かしく思わさせるのであった。あのゆっくりとしたカリフォルニアの時間には時々戻りたいと思う。

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