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翻訳ツールが発達するこれからの時代に英語を学ぶ意味とは?私が英語を好きな理由

私は中学生のころから英語が好きでした。

学べば学ぶほど,英語が好きになり,
英語学習にのめり込みました

東大受験の際には,間違いなく
英語が一番の得意教科で,得点源でした。

自身で教育事業を立ち上げ,
様々な生徒さんを指導するうちに,
英語学習や教育に対する思いがますます募り,

2023年7月に中学生向け英文法ドリル
『日本語と英語くらべてわかる中1・中2・中3英文法』
(多田淑恵 著/フォーラム・A)
を出版させていただきました。

翻訳ツールが発達するこれからの時代に,
なぜ英語を学ぶ必要があるのか,
私が英語を好きな理由
などについて
書きたいと思います。

英語学習を通して日本語を深く知ることができる

日本語を英訳する際,
一対一対応の機械的な作業ではなく,
意味を深く解釈することが大切です。

例えば,「お疲れ様」という日本語表現には,
対応する英語表現が存在しません。

文字通りに
「お疲れ様」→「疲れている」→「tired?」
と英訳するのではなく,

「お疲れ様」という日本語表現が,
どのような場面で,
どのような意味合いで使われるか

を考える必要があります。

例えば
軽い挨拶としてなら,
"How are you doing?(調子はどうですか)"

相手を労いたいのであれば,
"Good job!(よくやったね)"

感謝の気持ちを表したいのなら,
"Thank you for all your trouble.(お手間をおかけしました)"

というように,色々な英訳の仕方があります。

英訳しようとして初めて,
普段何気なく使っている日本語について,
「どういう場面で使う表現だろう」
「どういう意味合いがあるんだろう」
と深く考えることができます

文化の違いを知ることができる

日本語では主語や動詞を省略しても通じますが,
英語では主語と動詞がないと文が成立しません

例えば日本語で,
「先生,トイレ!」と言うと,

「あなたはトイレに行きたいんですね」
というように周りが
「だれが(主語)」「どうする(動詞)」
を補って解釈
してくれます。

一方,英語では,
"Mr.Suzuki, I want to go to the bathroom.
(鈴木先生,私はトイレに行きたいです)"
というように,
「だれが(主語)」「どうする(動詞)」を
はっきりと表します

日本は「空気を読む文化」であるに対し,
欧米は「自己主張をする文化」である
という文化のちがいが
日本語と英語という言語にも表れている
のです。

英語を学習することで,
普段何気なく使っている日本語を
じっくりととらえ直すことができること,

言葉が持つ概念を
本当の意味で把握できること,

日本語と英語の発想のちがい,
その背景にある文化のちがいに対して
理解が深まることに,

私は大きな楽しさと喜びを感じていました。

「Google翻訳があるから,
英語を勉強しなくて良くないですか」

と生徒さんから質問をいただくことがあります。

英語を単なるコミュニケーションの
ツールと見なすのであれば,
確かにそうかもしれません。

しかし,英語学習に取り組むことで,
言葉に対する感覚そのものが鋭くなり,
視野が広って,教養が身に付く
という
側面もあります。

これこそ,英語を学習する意義であり,
醍醐味
であると感じます。

英語を単なるツールとしてとらえるのではなく,
日本語と英語のちがい,
その背景にある文化のちがい,
外国語学習の楽しさを知ってほしい
という思いから,

『日本語と英語くらべてわかる中1・中2・中3英文法』
(多田淑恵 著/フォーラム・A)を
執筆・出版しました。

従来の英語教材とは異なり,
日本語の解説を充実させました。

それぞれの英文法項目に対して,
日本語で言うとどういうことか,
日本語と英語がどうちがうのか,
くわしく解説しました。

コラムでは,日本語と英語の考え方,
文化の違いなどについても触れています。

本書に取り組むことで,
「英語がわかってきたかも!」
「英語学習って楽しい!」と感じる方が
一人でも増えたら,
著者としてとてもうれしい
です。

最後は著書の宣伝になってしまいましたが(汗)

英語学習の意義や醍醐味について,
今回の記事で少しでも
伝えられたのであれば幸いです!

家庭教育・学習のコンサルティングを行っております。
ご興味がある方は,受講相談(無料)より
お気軽にお問い合わせください。


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