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【人事・人材開発に携わる方へのおすすめ本3冊】「問いのデザイン」・「恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす」・「人事の組み立て」


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「問いのデザイン」

認識と関係性を揺さぶる「対話」

 問いから生まれるコミュニケーションには、「討論」「議論」「対話」「雑談」の4種類があります。
 中でも、固定化された認識と関係性を揺さぶるのは対話であります。
 対話は物事に対する意味づけ、つまり個人の認識を重視します。
 よって、一人ひとりの暗黙の認識が可視化され、相対化されることで、認識が問い直され、互いを理解するきっかけとなります。

対話を通して問いに向き合う過程で、個人の認識は内省されていく

 対話を通して問いに向き合う過程で、個人の認識は内省されていきます。対話は、個々人の暗黙の前提の違いによる断絶に気づかせてくれます。
 さらには、自分とは異なる他者の認識について想像を促し、新たな共通認識と関係性を構築します。
 このように、対話を通して問いに向き合う過程で、集団の関係性が再構築されるのです。

新たなアイデアを創発する「問い」

 対話によって新たな関係性が構築されるとき、新たなアイデアが創発される場合があります。
 問いは新たな問いを生み、創造的対話のトリガーともなるのです。
 しかし、これが本当に実現できるかどうかは、投げかける「問いのデザイン」にかかっています。

「問い」に対する答えとは、客観的な正解ではない

 そもそも問いに対する答えとは、客観的な正解ではありません。
 例えば組織でトラブルが起きたとき、第三者が「これが問題です」と断定することは出来ません。
 当事者自身が対話を重ねて、現実を再構成するしかないのです。

「恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす」

  Googleの研究で注目を集める「心理的安全性」。
 このコンセプトの生みの親であるハーバード大教授が、 ピクサー、フォルクスワーゲン、福島原発など様々な事例を分析し、 対人関係の不安がいかに組織を蝕むか、 そして、それを乗り越えた組織のあり方を描きます。

「人事の組み立て」

「欧米企業のキャリア形成」とは

 欧米と日本の人事システムにおいて、本質的な違いは何だろうか。
 ポイントは「ポスト」です。

 欧米企業の場合、組織編制は管理職からleaderやassociateといったヒラ社員まで、売上規模や業務量に応じて、ポスト数がロジックでピシッと決められていきます。
 そして給与はポストごとに決まります。
 日本のような能力給や年齢給はないため、同じ職務なら多少の差はあれども基本的には同じ給料となります。
 そのため昇給しようと思えば、上のポストに就かなければなりません。

しかし上のポストに空きがなければ昇進することは出来ない

 ところが、いくら能力を磨いても、上のポストに空きがなければ昇進することは出来ません。
 そこで、自社をあきらめて上位ポストの空いている他社を探すか、昇進を諦めてWLB(ワークライフバランス)にいそしむか、いずれかの道を選ぶことになります。
 これが欧米企業のJob for Post「職務主義」です。

「日本企業のキャリア形成」とは

 では日本の人事制度の本質はどこにあるのでしょうか。
 それは、欧米の「職務主義」と違って、給与が人の能力によって決まる「職能主義」をとっていることです。
 Job for Person、即ち人に合わせて仕事をつけるのです。

日本は「正社員ゲー」

 また、日本では新卒一括採用で入った正社員は、誰でもある程度まで右肩上がりの昇級・昇給が約束されています。
 経営学修士号を持たない大卒者でも、社長や官公庁のトップにまで上がれる可能性があります。
 日本は「誰もが夢を見られる」社会であり、それを支えているのが日本の人事制度なのです。
 しかし、その同じ人事制度がさまざまな問題の元凶にもなっています。

日本型雇用の5つの問題

 現在の日本型雇用は5つの問題を抱えています。
 それは高齢者問題、女性問題、ワークライフバランス(WLB)問題、ブラック問題、非正規雇用問題です。

私的には「障害者雇用」が一番問題だと思っています


 私的には「障害者雇用」が一番問題で、精神障碍者や知的障碍の平均年収が100-200万で、マジで有り得ません。
 最低賃金以下で働かされているA/B型作業所(良くても月給9万とかですよ、バイトの方が賃金が良い)とかマジで有り得ません。
 正社員でも年収100万代の案件とかあるので本当に有り得ないと思っています。
  私が死ぬまでどうにかなるのでしょうか。