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【エッセイ】憲法とか法律とか、すべて空気みたいなもの

この記事は1,487字です。

「TPP協定」とか「ISDS訴訟」って、条約みたいなものなんだ。

日本の憲法とは別次元にあるから、「憲法と比べてどちらが上か」を決めるのは難しい。

憲法にもハッキリとは書かれていない。

「決めるのが難しい」ということは「どちらが上か決まってない」ということだし、結局は「その場の空気で決まる」ということ。


日米安全保障条約もそうだよね。

「自衛隊は軍隊なのか、軍隊でないのか」とか言っても結局うやむやで。

これまで最高裁の判決をいろいろ読みまくったけど、そこに正論などなくて、時代時代の世論に合わせた屁理屈のオンパレード。

法律なんていくらでも読み替えられるんだと思い知らされた。


そうやって突き詰めていくと、世の中のルールなんて、全部いい加減。

「みんなが信じたいから信じてる」だけで。


お金もそうやん。

みんながあの1万円札に価値があると信じてるから流通しているだけで。


この世の中なんか、全部宗教みたいなものや。

「日本」って何?

「国会」って何?

誰が作ってどこにあるか、本当にあるかも分からないような団体が作ったルールをみんな守ってる。

自分が生まれてきた時に既にそうだったから、周りの大人が普通に守ってるから、何も疑うことなく今まで暮らしてきて当然だけどね。


「平和憲法」とか言うけれど、憲法のおかげで平和が守られてきたわけでは決してなくて。

憲法9条があろうがなかろうが、いくらでも読み替えることによって、もし本当に戦争したければいつでもすることができる。

僕の20代は、そういう法律の研究に明け暮れて過ぎていった。


結局は、一人ひとりの考え方が世の中を作ってる。

それが「世論」とか「世間」とかいうものだよね。

日本でいうところの「同調圧力」「空気」

「世間というのは、君じゃないか」

(それは世間が、ゆるさない)

(世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)

(そんな事をすると、世間からひどいめに逢うぞ)
(世間じゃない。あなたでしょう?)

(いまに世間から葬られる)
(世間じゃない。葬むるのは、あなたでしょう?)

太宰治『人間失格』より

結局は、一人ひとりが腐ってるから世の中も腐ってるわけで。

アメリカが悪いとか、支配者が悪いとか言うけれど、僕に言わせたら日本人自体も腐ってる。

一人ひとりの悪の心がこの世界を作ってる。

だから、腐っている人々は、この世界がどれだけ腐っていても、何も思わず何も感じず暮らしていけてるんじゃないの?


世界は「壮大なシナリオ」で動いてる。

僕たちはその流れに抗う (あらがう) ことはできないのか。

決してそんなことはないと思う。


支配する側は壮大なシナリオを描いて、僕たちに「個人の価値なんてない」って思わせてくるけれど、

実は「僕たち一人ひとりが完全な主人公である」という可能性は極めて高いと思ってる。


「お前たちには何の価値もないんだぞ」と、ことさら仕掛けてくるからね。

「これでもか、これでもか」というくらい、それだけわざわざ仕掛けてくるということは、逆に、僕たち一人ひとりにはめちゃくちゃ価値があると考えて間違いないと思うんだ。


【最後に】
最近、X (Twitter) 上で、医療や政治経済の時事問題について、相方とやりとりを始めた。

自分ひとりで長文を書くのもいいが、質問に答えながら対話形式で進めることで、また別の展開をみせるからだ。

自分自身の新たな気づきにも繋がる。

あるとき、「TPP協定」や「ISDS訴訟」について話題が上がったが、相方が全く知らなかったので、イチから LINE で説明した。

本文はそのときの文章の一部である。

加筆修正しながら紹介した。

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