マガジンのカバー画像

和歌山県那智勝浦町昔懐かし話 第1話から第30話

30
那智勝浦町出身の吉村 剛です。那智勝浦町に生まれ育って60年。昔懐かし話を100話書いてます。今回は第1話から30話までのマガジンです。ぜひ、お読みください。今後も31話からあと…
ノートで現在35話まで掲載しています。昭和30年後半からの懐かし話を書いています。和歌山の方言も出…
¥1,000
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

那智勝浦町昔懐かし話 第15話


第15話『勝浦温泉花火大会の中止 1』

僕が携わったイベントとしてやはり花火大会の事は避けられない。多分この話を書くことにより反感を買うだろう。しかし、それでは、当時いっしょにやっていた各団体の皆さん、諸先輩達が自分たちの都合で花火大会をやめてしまったと思われ続けるだろう。事実を誰かが書かなくてはいけないと思う。だから当時の花火大会事務局責任者として後世に伝える為あえて書きます。実名で書くこ

もっとみる

那智勝浦町昔懐かし話 第16話


第16話『勝浦温泉花火大会の中止 2』

第15話の続き。張り巡らされたロープに沿って岸壁を担当者が見廻り続ける。那智湾の時は、次の日の朝掃除をすれば良かったが、勝浦湾の時は、次の朝から市場で競りが行われる。夜9時に終わり岸壁に張り巡らしたロープは丸濱組が片付けてくれたが、それ以外は全スタッフで片付け、きれいに道や会場内を掃除しなければならない。スタッフは、帰宅が夜12時をすぎるのはあたりまえ

もっとみる

那智勝浦町昔懐かし話第17話

第17話『内田のおやじ 1』

このイベントのシリーズを書くにつれ、やはりこの方の事を書かない訳にいかない。そう、内田のおやじこそ内田正年(うちだ せいねん)さんだ。
ご家族のご承諾を頂戴したので、有り難く書かせていただくこととします。
あえて親しみを込めて内田のおやじと呼ばせていただきます。

僕と内田のおやじとの出会いは、僕が幼稚園の時ぐらいなので、約50年前ぐらいになる。内田のおやじは、

もっとみる

那智勝浦町昔懐かし話 第18話

第18話『内田のおやじ2』

17話の続きです。
自称ポルシェでやって来たおやじは、協会事務所の奥から覗かなくても声のでかさでやって来たのが分かる。「みんな元気か。おつ、○○ちやん。今日は一段とかわいいね。吉野おるか、吉野」と入ってくる。僕は隣の職員と「また、うるさい、おやじきたで~。」と眼で合図する。「内田さん、女の子からかったらセクハラになるで~。まあ、こっちへ座ってよ」と僕。「あほいえ、か

もっとみる

那智勝浦町昔懐かし話 第19話

第19話『妖怪大戦争』

イベントシリーズから今までの形に戻っての第19話である。18話からちょっと間が開いたが終わったわけではありませんよ。100話めざして書きまっせぇ。読んでね。でわでわ第19話小学校低学年の話でありま~す。

「タコちゃんあそぼ~。」「あっタケちゃんとナカシャか~。どしたん。」どしたんって遊ぼと言うたんやから遊び来たのである。僕らの子供の時は今から考えるとおもろい会話しや

もっとみる