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一級建築士試験用 建物物紹介

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2021年3月の記事一覧

富士山世界遺産センター(静岡) 坂茂

富士山世界遺産センター(静岡) 坂茂

建築家 坂茂
構造 鉄骨造 
底部が直径10mの円形から長径46m短径29.2mの楕円形に広がる「逆さ富士」型

木格子を組み上げた意匠でデザインされ、木材は地元のヒノキが使われている。

室内側も格子になっているため近くで見ることができるが、格子は交互に勝ち負けが入れ替わり、編んであるように見えるのがまた美しい。
また、トイレのピクトグラムも可愛らしい。

この建物の脇が、富士山浅間神社の一の鳥

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住吉大社(すみよしたいしゃ)(京都)

住吉大社(すみよしたいしゃ)(京都)

大阪市
住吉造は伊勢神宮の神明造や、出雲大社の大社造に並ぶ大社造。
切妻・妻入り。屋根・破風には反りがなく直線的である。
高床式だが回縁・高欄(手すりのこと)や御柱はなく、
間口2間 奥行き4間の大きさとなる。
入り口部分は妻のセンターにあり、ここにも御柱がない形となっている。

大社の内部は2室の分かれており、内陣・外陣と呼ばれる。

狛犬はかなり堅牢感のある様相でかっこいい。

祀られている神

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東京駅丸の内駅舎(東京都) 謎の印の正体

東京駅丸の内駅舎(東京都) 謎の印の正体

1914年12月20日の明治国家の記念碑となるべく計画された。
建築家は「辰野金吾」 施工は「大林組」
建築当時は東京駅駅舎ではなく「中央停車場」だった。

赤いレンガ色に白い石の水平・垂直の線が走るファザードは辰野式とも呼ばれる。
第二次世界大戦の空襲により一部焼失したりと、形を変えながら使用されてきた。
2000年には「特定容積率適用地区」が創設され、東京駅での未利用の容積を
周辺の街区に移転

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平安神宮 (京都)

平安神宮 (京都)

1895年に再建された。
平安遷都を行った第50代桓武天皇と
平安神宮で過ごした最後の天皇である第121代孝明天皇を祭神とする神宮。

こちらが重要文化財となっている應天門

門をくぐると狛犬が、、虎??

手水を済ますと、額殿(登録有形文化財)が正面に

宇は3手先。ソリも美しい。

この朱色と緑は、行った人を当時の世界の雰囲気に連れて行ってくれます。

平安の時代にタイムスリップしたい方は是非

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秋田市立体育館 渡辺豊和(秋田)

秋田市立体育館 渡辺豊和(秋田)

縄文首都のオリンピアというコンセプトに建築された1994年竣工の建築です。

RCと金属瓦を使った曲線屋根が非常に独特の雰囲気を作っています。

RCの構造部分は曲線も描き、古代のオリンピアのような雰囲気を

そして曲線を描く、金属の光沢を放つ屋根は近代的な首都の雰囲気を放つように
計画されたように感じます。

間取りは

四角いメインアリーナの外 外壁面に沿って廊下が配置されており、

メインア

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熊野古道世界遺産センター(三重)

熊野古道世界遺産センター(三重)

2006年竣工
設計:建築研究所アーキヴィジョン

日本国内でも最大級の木造建築であり、在来軸組工法にヒントを得た木構造。

集成材やトラスを使わずに10.5mの柱感覚を実現している。

地元の尾鷲ヒノキと熊野杉がふんだんに使われた。

またこの使用された木材は特定の森から取られたのではなく、
広い範囲から取得され、森への負荷が集中しないように配慮されている。

建物内部の梁がそのまま外部の庇を支

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