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ロボットってやっぱり可愛い。(ロボット・イン・ザ・ガーデンを見て…)

コロナ禍で楽しいことも無いし、自由に外出も出来ないし、何の目的の無いまま生きてて、生殺しみたいだな〜っていう心境の中でモヤモヤしながらなんとか生きてました。

見たいと思う舞台とかミュージカルがあってもなかなかチケットを取る勇気もやる気も奪われていたのですが、そろそろミュージカルを流石に見たいな…。って思って、劇団四季の新作ミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」のチケットを取ることにしました。
前回見たミュージカル「パリのアメリカ人」で一目惚れしたアダム役の斎藤洋一郎さんの公演日を当日券狙いで取ろうかなと思っていたのですが、当日券じゃなくて2日前にサイトを覗いてみたら奇跡的に座席が空いていた空いていたので無事、狙っていたチケットを取ることが出来ました!!

もう、舞い上がりました…。だって、ミュージカル一年以上見てないし…。なんというか、観劇前のこのワクワク感も久しぶり過ぎて懐かしいな〜とすら思ってしまいました。

気になっていた作品ではあるのですが、全く原作を知らずに行ったのでどんなストーリーになるんだろうってちょっとだけ身構えながら見てました。

原作はデボラ・インストールの小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。
ストーリーをざっくり紹介すると、ある日突然主人公である「ベン」の家の庭に、アンドロイドが既に普及している世界で行き場の無い旧型のロボット「タング」がたどり着きます。庭にいるロボットを見たベンの妻「エイミー」は壊れかけのタングを処分させようとします。しかし、ベンはタングに興味を持ち、壊れかけの彼を修理してくれる人を探す旅に出かけるというお話です。

ポスターとか原作の表紙のイラストから最初は子ども向け作品なのかな〜と思っていたのですが、意外と刺激的なシーンとかもあったりするし、あれ?大人向けなんだって途中で思いました。

一番に出てくる感想として、タングがめちゃくちゃ可愛い!!
箱型のカラダにマジックハンドのような腕が生えていて、昔のベタなロボットって感じの見た目!!
今の時代、ロボットって言われたらpepperとかaiboとか滑らかな曲線を描く、近未来的なデザインの方を想像するな〜って思った。実際この作品にも同じような近未来的なデザインの「カイル」という犬のロボットが出てくるし…。

でもやっぱり旧型のロボットだからこそ出せる愛くるしさがあるなぁ〜って感じました。
目のレンズがキラキラで瞬きもするからまるで生きてるように見えるし、胴体が真ん中からパカッと開いて中身が見えたり首がニョイーンと伸びたり色んなギミックがあるのも面白いしチャーミングだなと思いました。

あと、このタングの性格がとにかくワガママで、なかなかのポンコツロボットなのが可愛い…。真面目でお利口さんより、やっぱり少し手がかかるぐらいの方が可愛いんだなぁっていうのを実感しました。

いやぁ、これでタングのグッズが売ってたら即購入してたなぁ…。っていうか欲しいなぁ…。

あと、舞台が始まる前に幕が下りていて、始まる時にブワーッて上がるほうがワクワク感が強くて個人的に好きなんですが、今回はもうセットがドーンと置いてあるパターンでした。

様々なジャンク品に囲まれて中央にポツンと座っているタング。それに加え、上演前にザワザワと人が喋ってたりするような環境音が常に流れているのですが、一応、物語の伏線みたいな感じになっているのかな〜と思いました。

タングとベンの成長に心温まってついつい号泣しちゃったよ…。泣くつもりじゃなかったのに…。

この作品だけでなく、人工知能とかアンドロイドとかロボットが人間の敵として描かれるシーンがあったり、近い将来、人工知能に仕事を奪われるんじゃないかっていう脅威の存在でもあるけれど、みんな心のどこかで共存を願っているんじゃないかな〜とこの作品を見て、改めて思いました。

あぁ、もう一回くらいあの世界に浸りたいなぁ〜…。

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