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もるもりもるけーの23
南東にはそり滑りと言うのがあってこちらはスライダーみたいなコースがある。
これもフリーパスがないと500円だが一回毎に払う形。
急な坂が連続する短めのものと、カーブが続くちょっと長めのもの、12才未満の子供専用の小さめのものとがある。
そりは1人用か2人用か選べる。
急な坂では無重力を感じるが、カーブでは遠心力がかかる。
どちらも凄い迫力だ(^.^)
特に勢いで壁に乗り上げるのが面白い!
さ、北へ
ポケット屋敷の探し物106 和恵が言ったこと
司は少し会釈をして立つと、他の5人も立ち上がって食堂を後にした。
ちょっと気持ちを落ち着けるためみんなで中庭に寄ることにした。
天を仰ぐ司、風を舐める美和子、少し寝転ぶ紫穂、深呼吸する逸美、体操するローラそして、鼻歌うたう奈々。
暫くして屋敷の人達が食堂から出てきて自室に戻っていくのが見えた。
「ねえ、紫穂ちゃん。あの上の部屋から視線を感じたって時に和恵ちゃんが言ってたこと覚えてる?」
寝転んでい
ポケット屋敷の探し物105 落ちた球
みんな元気なフリしている。
声の調子から奈々はそう思った。
それに、ご飯には少々早い気がするけど。
早い時間の食卓は文花がテーブルのセッティングをしたり掃除したりバタバタしていた。
「ふふ、たまにはスカッとしましょ!」
ローラが目指したのはカジノ部屋。
みんな少しばかりのお金をコインにしてスロットやポーカー、ルーレット等で時間を潰していた。
奥には囲いのあるビリヤード台。
1と14と15の球が、台
ポケット屋敷の探し物104 犯人からの招待状
結局一同はミルクやコーヒー、それぞれ好きなものを各々用意して少し休んだ。
美和子もそのお茶を飲むのを諦めて水を飲んだ。
「あっ!」
紫穂はかなり動揺しているのかデトックスウォーターを溢してしまった。
カウンター正面に置いたままのポットを名残惜しそうに見ている美和子をローラが引っ張って、みんなで会議室に戻った。
奈々は階段を降りる時子供部屋からまた微かな何処か悲しげな声のような音を聞いたのだった。
ポケット屋敷の探し物103 ポットの存在
「つまり、影の人ってこと?でもさ、招待状の内容からして書けるのは私達をよく知る人の筈よね?」
奈々が難しい顔してみんなを見回した。
「ととととにかくさ、これ飲んだら何か分かるんじゃあない?ねえ!」
みんなの緊張をほぐすように美和子がポットを持ってみんなの背中をポンポン叩いた。
「ええ!?これ用意したのって影の人、つまり和恵を消した犯人かも知れないのに!?あたしは飲みたくないわ!」
と紫穂が頭を抱え
ポケット屋敷の探し物102 黒い文字
と美和子ほ涙ぐみながら言った。
司が早速お湯を注ごうとした時ポットの紙を見てその手を止めた。
「うん?つかちゃんどうしたの?お湯入れないの?」
司の動作が突然止まったのを美和子は不思議そうに尋ねた。
司はお湯が入ったケトルを置き、震えながら
「あなた達は気づいてないの?」
「うん、何?」
ローラが怪訝な顔をした。
「だってこの字、あの時の招待状と同じ黒インクが使われているよ!本の字もそうだったよう
もるもりもるけーの22
西へ行くと、淡路色で煉瓦造りのオシャレな建物があり、
「革良ーい」
だって(;´д`)
革製品の物販店だ。
羊に牛等牧場にいる生き物の革は勿論毛皮や糸をあしらった製品まである。
財布、鞄、靴、コートにパンツに腕時計も!本革だからどれも高価!
フリーパスがあれば限定商品も買えるそうだ。
今回は高原の花模様の小銭入れ!
色はブラック、キャメル、オフホワイトから選べる。
国産水牛の革で値段は18000円
もるもりもるけーの21
東へ進むと今度は小さなお店が見えてきた。
「まきばの香バーベキューとソフトクリーム」
長いタイトルの割には小ぢんまりしてでも良い香りがする。
串に刺したバーベキューにはお肉の他ホルモンや野菜、お餅もあるし、味付けも塩焼きかタレ漬けか選べる!
ソフトクリームはとっても濃厚な、まるで搾りたてのようなミルクの味が口いっぱいに広がる(*´꒳`*)
トッピングはシロップやコーンフレーク、チョコスプレー、カラ
ポケット屋敷の探し物101 ブレンドされたお茶
ティールームって子供部屋のすぐ隣なのに美容を気にする紫穂はそのことをすっかり忘れてしまっていたように足取りが軽かった。
「いつ来ても良い匂い!」
扉を開けてすぐ茶葉やハーブの香りが広がり逸美がうっとりして言った。
「ねえ、こんなのあったっけ?」
奈々が奥からポットを持ってきた。
ポットの取手には金糸入りのマゼンタのリボンで括り付けられた小さな紙が付いていて、
「親愛なる7人の幼馴染へ」
と書かれて
ポケット屋敷の探し物100 美容と悪夢
「ここに来る前の週、風邪引いてしまってドブに突き落とされる夢見たの。あれは本当に怖かった。だって美しいあたしがドロドロ遺体になって発見されるのよ!考えただけでぞっとするわ。起きたらすぐリバース。それで治っちゃったけどトラウマものね。」
「あーあ、折角美容に良い話だったのにまた顔色悪くなっちゃったね。」
逸美が意地悪く笑うから紫穂は慌てて手でお湯をすくって顔にピチャピチャかけた。
「紫穂、湯船の中で
ポケット屋敷の探し物99 知らない声
「そうよそうよ、四六時中怯えて青ざめてたら折角の美貌も台無し。」
と曇らない鏡を持ってうっとりしながら紫穂が言った。
「好き嫌いをせず野菜もペロッと食べられたらもっとね。」
美和子が舌をペロッと出して笑った。
「それはそれで味覚が敏感なのよ。今回の罰で1番文句を言ってたの美和子でしょ?」
紫穂がムッとして言い返した。
「モノは言いよう。ま、でもこんな良いお風呂に入れるのはまだ良かった。お陰でどんな
ポケット屋敷の探し物98 キラキラのバスルーム
あ、そうか夕方は重なり易いからか。
それとも…?
「はい、そうさせて頂きます!わざわざ教えてくださってありがとうございます!」
と誰かが口を開く前に奈々はお礼を言った。
お昼下がり、広い浴室のガラス戸から差し込む光が明かりになる。
一応磨りガラスだから開けない限り外は見えないけどプリズムのような光、そしてその光を受けて水面がキラキラ!
怪しい影の人とか謎の行方不明事件のことなんて忘れてしまいたくな
ポケット屋敷の探し物97 秀一の性格
おかしい、私が聞いたのは2階からこっちに向かってくる足音。
しかも逸美が手すりを叩いたのはだいぶ前。
大きな音がしたからゆっくり2階に来た?
普通なら駆けつけない?
秀一は何か隠してそう。
けど今問い詰めてもはぐらかされるのがオチ。
「あれ?奈々どうした?」
近くにいたローラに尋ねられ奈々は仕方なく、
「あ、失礼だけど秀一さんってちょっと臆病なのかな?って思って。普通大きな音がしたら慌てて駆けつけ
ポケット屋敷の探し物96 階段上から
うん、はっちゃんが持っていった招待状に証拠が残っているけど影の人さえ捕まれば和恵ちゃんも千佳奥様も帰ってきて事件解決なんだから余計なこと言って騒ぎを起こさない方が良いよね?
司はそう判断して黙っておくことにした。
「あ、誰か覗いてる!」
奈々が階段の上の方を指差した。
2階に上がったけど人影すら見えない。
「おかしいわ、確かにこちらの様子を伺うような足音が聞こえてきたのだけど。」
奈々が首を傾げる
もるもりもるけーの20
さて、北へ進むとチロチロ川が流れ、そこには野外でも焼き物を楽しめる、
「川のせせらぎの炉端焼き」と言うお店がある。
店で焼いたものを食べることも出来るけどそこで売っている食材を購入して、外で焼いて食べることも出来る。
フリーパスなら1人につき、お試しセットとして、季節の焼き野菜3種とお肉2種、魚介1種のプレートが付いてくる。
ただし、雨天なら店焼きを店内で食べるのみになって、フリーパスの内容もソフ
ポケット屋敷の探し物95 犯人と招待状
司の後に続いて奈々がそう言いかけた所で紫穂が目を見開き、
「そうだわ!その行方不明事件が起こったのはあたし達が来てからのこと!つまり、子供部屋との因果関係無しなら犯人は、最初からあたし達を狙ってただ!!千佳奥様からマスターキーを奪ってその後次々とあたし達を消すつもりなのよ!」
あまりに恐ろしい、最悪な推理に美和子と奈々が震えた。
「確かに、そうかも知れないわね。」
平静を装ってかやけに冷静な、冷た